嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第18章 妹の秘密

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最初は思いっきりリュックを背負って駆け出していた廉だが、さすがに20m以上荷物を背負って全力疾走したら疲れるし息は上がるわけで・・・。
「ハァハァハァ・・・。」
どうせ翔がすぐに場所をGPSで割り出してくるだろうとわかっていた。GPSかなんかよくわからないけど廉の居場所がわかるように翔がGPS機能のあるものをどこかにつけていたりするのは廉自身聞いているので怖くはないしもう文句すらないけど・・・。
たまにボスとの散歩で通る道にネコのたまり場があるので、さみしくないしそこに行くことにした。
トボトボと歩いてねこスポットに到着。
「にゃー」
よくすり寄ってくる子がいてすぐに近づいてきた。
ボスとも仲良くてたまに一緒に休憩をしている子。
勝手に名前を付けていて、タイガーというと来てくれる。
「タイガー・・・。」
抱き上げてベンチに座る。
今日はタイガー以外は留守みたい。
春の夜は心地いい風が吹いている。
ポケットからいつも持ってきているチュールを取り出してタイガーにあげる。
本当はだめだけど、いつもいやしてもらっているからお礼。
タイガーはペロペロと舐め始める。
「廉くん!!」
声のした方を見ると直人さんと翔さん。
「よかった・・・。」
翔さんがギューッと抱きしめてくる。
「どうせGPSあるじゃん・・・。」
「そうだけど、心配なんだよ。」
「廉くん、お家帰ろう?」
「・・・・。」
「じゃあ3人でホテル泊まろうか。」
直人さんが変なことを言い始めた。
「翔、いつものホテルでいいかな?」
「あそこね。いいよ。朝食楽しみ」
「廉くん、その猫ちゃんにそれあげ終わったらホテルに行こう。三ツ星ホテル。」
この人は何を言ってるんだ?という目で直人を見る。
視線をタイガーに戻して頭をなでながらチュールをあげる。
「廉くんありがとう。さっきの言葉うれしかったよ。」
百々が本当のパパじゃないくせにって言ったところか・・・と廉はタイガーの頭をなでながら思った。
「なに?なんて言ったの?」
「翔には秘密だよね。」
「・・・・。」
「いいんじゃない?」
「血がつながってなくても養ってくれる僕より、暴力振るってきた父親がいいんだったらそっちに行けって。」
「親父、暴力振るったじゃん。」
「・・・・・あれは・・・俺が悪かったから・・・」
「廉くんぎゅってしてもいい?」
「・・・。」
直人が抱きしめると少しだけ廉は体を固くした。
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