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第1章 はじめまして。家族になった日
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「廉ちゃん、お風呂じゃんけん!」
帰宅早々いつもしているお風呂じゃんけんを挑んできた。
俺たちのお風呂じゃんけんは入る順番もだが、掃除込みのじゃんけんだ。
勝った人は、洗面台の掃除。
負けた人は、みんながお風呂から出た後に浴槽と床タイルを磨く。
後者は、母親が遅い帰宅の場合は翌日朝にする羽目になる。
「お風呂じゃんけん、じゃんけんぽん!」
「んじゃ、廉ちゃんお先でーす!あとこれよろしく!」
「はいはい。」
百々は早々にお風呂にお湯張りと洗面台の掃除に行った。
俺は百々に渡されたアイスとサラダを冷蔵庫へ入れ、ソファーに座り大きなため息をついた。
「疲れた...」
母親は今日は向こうに泊まるみたいで、百々と2人だけ。
明日は介護のバイトあるなーって考えながら、無料動画サイトで給料日の仕分け動画を見る。
みんな節約してるなーとか、こんな安いのあるんだ!とか感心する。
30分後百々が出てきて、俺がお風呂に入る。
最後に浴槽とタイルを磨いて窓を開けてリビングに行くと百々がなぜかキッチンに。
「廉ちゃん!カフェっぽくない!?」
「いつ生クリーム買ってたの?」
「んと、昨日!!廉ちゃんのこれね!砂糖入れてないよ!」
生クリームが乗ったカフェラテを俺の部屋に持っていく百々。
「リビングじゃなくて本当に俺の部屋で映画なんだ」
「廉ちゃんの部屋の方が落ち着くもん」
ちゃんと、アイスと野菜スティックを持っていく百々。
「本気で食べるんだ...」
「廉ちゃん早く!ハクと千尋みるぞ!!」
「あれか」
百々が大好きなキャラクター映画をパソコンで再生する。
百々は観ながらもしっかり口は動いていて、野菜スティックとアイス交互に食べていた。
「終わったー!!」
「百々、先に聞いとく。明日朝ごはんは?」
「いるよ?当たり前じゃん!!廉ちゃんのおにぎり食べたいな」
「はいはい。」
「明日荷造り始めなきゃね」
「金の問題なけりゃ、一人暮らしするのになー」
「廉ちゃんは20歳すぎてても、危ないからダメだね」
「はぁ?もうすぐ20歳の男だぞ?甘く見るなよー」
そう言って首元をくすぐるとキャハハと声を上げて笑い転げる。
昔から百々は首弱いから。
お兄様を甘くみた罰だ!
「廉ちゃんめ!!」
「ふふふ。俺に勝てると思った百々が悪い」
「バカ!!」
「こら、それは悪口。しかも、百々よりは頭いいぞー」
「明日おやつの後、勉強教えてね!!」
「はいはい!さあ寝た寝た!」
「おやすみ!」
「おやすみ~」
百々が食べたものとカフェラテのコップを片付ける。
ずっと今のままでいいのに。
カシャンとグラスを置いたあと、
リビングを見渡し、もうここにはいられないのか。と呟き電気を消して俺も自分のベッドで眠りについた。
帰宅早々いつもしているお風呂じゃんけんを挑んできた。
俺たちのお風呂じゃんけんは入る順番もだが、掃除込みのじゃんけんだ。
勝った人は、洗面台の掃除。
負けた人は、みんながお風呂から出た後に浴槽と床タイルを磨く。
後者は、母親が遅い帰宅の場合は翌日朝にする羽目になる。
「お風呂じゃんけん、じゃんけんぽん!」
「んじゃ、廉ちゃんお先でーす!あとこれよろしく!」
「はいはい。」
百々は早々にお風呂にお湯張りと洗面台の掃除に行った。
俺は百々に渡されたアイスとサラダを冷蔵庫へ入れ、ソファーに座り大きなため息をついた。
「疲れた...」
母親は今日は向こうに泊まるみたいで、百々と2人だけ。
明日は介護のバイトあるなーって考えながら、無料動画サイトで給料日の仕分け動画を見る。
みんな節約してるなーとか、こんな安いのあるんだ!とか感心する。
30分後百々が出てきて、俺がお風呂に入る。
最後に浴槽とタイルを磨いて窓を開けてリビングに行くと百々がなぜかキッチンに。
「廉ちゃん!カフェっぽくない!?」
「いつ生クリーム買ってたの?」
「んと、昨日!!廉ちゃんのこれね!砂糖入れてないよ!」
生クリームが乗ったカフェラテを俺の部屋に持っていく百々。
「リビングじゃなくて本当に俺の部屋で映画なんだ」
「廉ちゃんの部屋の方が落ち着くもん」
ちゃんと、アイスと野菜スティックを持っていく百々。
「本気で食べるんだ...」
「廉ちゃん早く!ハクと千尋みるぞ!!」
「あれか」
百々が大好きなキャラクター映画をパソコンで再生する。
百々は観ながらもしっかり口は動いていて、野菜スティックとアイス交互に食べていた。
「終わったー!!」
「百々、先に聞いとく。明日朝ごはんは?」
「いるよ?当たり前じゃん!!廉ちゃんのおにぎり食べたいな」
「はいはい。」
「明日荷造り始めなきゃね」
「金の問題なけりゃ、一人暮らしするのになー」
「廉ちゃんは20歳すぎてても、危ないからダメだね」
「はぁ?もうすぐ20歳の男だぞ?甘く見るなよー」
そう言って首元をくすぐるとキャハハと声を上げて笑い転げる。
昔から百々は首弱いから。
お兄様を甘くみた罰だ!
「廉ちゃんめ!!」
「ふふふ。俺に勝てると思った百々が悪い」
「バカ!!」
「こら、それは悪口。しかも、百々よりは頭いいぞー」
「明日おやつの後、勉強教えてね!!」
「はいはい!さあ寝た寝た!」
「おやすみ!」
「おやすみ~」
百々が食べたものとカフェラテのコップを片付ける。
ずっと今のままでいいのに。
カシャンとグラスを置いたあと、
リビングを見渡し、もうここにはいられないのか。と呟き電気を消して俺も自分のベッドで眠りについた。
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