29 / 530
第1章 はじめまして。家族になった日
痴漢
しおりを挟む
あとは帰るだけ。
それだけだった。
「東京までは帰って来れたね~」
荷物は処分か直人さんの病院か自宅へ輸送したので、来た時と同じくスーツケースだけ。
在来線に乗車したら満員で、スーツケースあるしな。って悩んでいたら百々と離れ離れに人混みに流されて満員電車に乗車してしまった。
視界に百々であろう頭は見える。
降りる駅はわかってるから、まあ大丈夫か。と思っていた。
3駅を過ぎたとこで違和感に気づいた。
え?なんかお尻触られてない!?
パッと後ろを振り向くと大柄な男性。
手はがっつりお尻に…
気持ち悪い!!
降りたい!でも、犯人逃したくない!
結果俺はスマホを外カメラで起動して、
こっそり顔と触る手を撮影した。
向かいにいた50代くらいの女性が青ざめていく俺をみて「どうかした?大丈夫?」と声をかけてくれた。
撮影した動画を見せるとキッとした顔になり、前の人に声をかけて、さらにその人が前の人に声をかけて結果非常ボタンが次の駅に着いたと同時に押された。
「車内で非常ボタンが押されたため、状況確認をしております。」
それと同時に扉が開いたが扉の前にいる人たちは動かず、異変に気付いたホームにいた駅員が駆け寄った。
「どうされました?」
「痴漢です!!」
50代の女性が声をあげる。
お尻を触っていた男の手が消えた。
普通を偽る男と、手を口に当てて吐きそうなのを抑える俺。
前から順番にゆっくり人が降りていく。
「被害者の方ですか?」
「いえ、被害者はこの男の子、加害者は後ろの大きな方で、この子動画の証拠あります。」
「廉ちゃん!?」
人が引いて、百々が駆け寄ってくる。
「大丈夫?まず降りよ?」
百々が付き添って降りてくれる。
まだ吐きそうな感覚が治らない。
過去に痴漢なんてされたことはなかったから、被害に遭わないなんてたかを括っていた。
痴漢の被害者は女性のイメージもあったし。
男は駅員3人に囲まれて降ろされた。
「お兄さん、ごめんね、警察来るから待ってね。」
目をぎゅっと閉じたまま頷く。
「妹さん?」
「はい。」
「お兄さんのスマホに証拠動画あるから、あとでお巡りさんに見せてあげて。あとこれ。私の名前一応駅員さんに伝えといたから証人が必要そうなら助けるからね。私これでも別の県の刑事なの。今日は非番で観光に来たんだけどね。」
「ありがとうございます!!」
「じゃあ、私はもう行くわね!」
警察が来たところで去っていった。
「被害者の子かな?」
優しげな男性の声が聞こえた。
小さく頷く。
「ここじゃ目立つから、パトカー乗ろうか」
「廉ちゃん、行こ?」
「今日は暑いね~!2人とも水分補給した?」
「はい、廉ちゃんは少し水分後で飲もう?」
「...うん」
警察の方は気を逸らすような話をしてくれながら、パトカーに乗り込んだ。
「お兄さんちょっと警察署行こうか。気分悪そうだし。」
「警察...」
「あ...兄ちょっと警察署トラウマで。家じゃダメですか?」
「大丈夫だけど、パトカー目立つよ?」
「じゃあ、親の病院...?」
「どこにあるの?」
「白山病院です。」
「親御さんびっくりしちゃうから、先に連絡入れさせてもらえるかな?」
「はい。」
「お兄さんそこでもいいかな?」
「...っ」
「大丈夫です!兄が暴れたらもう1人の兄呼びますから。」
ん?百々俺を脅したな、いま。
パトカーで白山病院へ向かうことになって直人さんは電話を受けてすぐに連れてきてください!!と返事したようで警察官に「大切にされてるね」といわれたが、気持ち悪さでそれどころじゃなくなっていた。
それだけだった。
「東京までは帰って来れたね~」
荷物は処分か直人さんの病院か自宅へ輸送したので、来た時と同じくスーツケースだけ。
在来線に乗車したら満員で、スーツケースあるしな。って悩んでいたら百々と離れ離れに人混みに流されて満員電車に乗車してしまった。
視界に百々であろう頭は見える。
降りる駅はわかってるから、まあ大丈夫か。と思っていた。
3駅を過ぎたとこで違和感に気づいた。
え?なんかお尻触られてない!?
パッと後ろを振り向くと大柄な男性。
手はがっつりお尻に…
気持ち悪い!!
降りたい!でも、犯人逃したくない!
結果俺はスマホを外カメラで起動して、
こっそり顔と触る手を撮影した。
向かいにいた50代くらいの女性が青ざめていく俺をみて「どうかした?大丈夫?」と声をかけてくれた。
撮影した動画を見せるとキッとした顔になり、前の人に声をかけて、さらにその人が前の人に声をかけて結果非常ボタンが次の駅に着いたと同時に押された。
「車内で非常ボタンが押されたため、状況確認をしております。」
それと同時に扉が開いたが扉の前にいる人たちは動かず、異変に気付いたホームにいた駅員が駆け寄った。
「どうされました?」
「痴漢です!!」
50代の女性が声をあげる。
お尻を触っていた男の手が消えた。
普通を偽る男と、手を口に当てて吐きそうなのを抑える俺。
前から順番にゆっくり人が降りていく。
「被害者の方ですか?」
「いえ、被害者はこの男の子、加害者は後ろの大きな方で、この子動画の証拠あります。」
「廉ちゃん!?」
人が引いて、百々が駆け寄ってくる。
「大丈夫?まず降りよ?」
百々が付き添って降りてくれる。
まだ吐きそうな感覚が治らない。
過去に痴漢なんてされたことはなかったから、被害に遭わないなんてたかを括っていた。
痴漢の被害者は女性のイメージもあったし。
男は駅員3人に囲まれて降ろされた。
「お兄さん、ごめんね、警察来るから待ってね。」
目をぎゅっと閉じたまま頷く。
「妹さん?」
「はい。」
「お兄さんのスマホに証拠動画あるから、あとでお巡りさんに見せてあげて。あとこれ。私の名前一応駅員さんに伝えといたから証人が必要そうなら助けるからね。私これでも別の県の刑事なの。今日は非番で観光に来たんだけどね。」
「ありがとうございます!!」
「じゃあ、私はもう行くわね!」
警察が来たところで去っていった。
「被害者の子かな?」
優しげな男性の声が聞こえた。
小さく頷く。
「ここじゃ目立つから、パトカー乗ろうか」
「廉ちゃん、行こ?」
「今日は暑いね~!2人とも水分補給した?」
「はい、廉ちゃんは少し水分後で飲もう?」
「...うん」
警察の方は気を逸らすような話をしてくれながら、パトカーに乗り込んだ。
「お兄さんちょっと警察署行こうか。気分悪そうだし。」
「警察...」
「あ...兄ちょっと警察署トラウマで。家じゃダメですか?」
「大丈夫だけど、パトカー目立つよ?」
「じゃあ、親の病院...?」
「どこにあるの?」
「白山病院です。」
「親御さんびっくりしちゃうから、先に連絡入れさせてもらえるかな?」
「はい。」
「お兄さんそこでもいいかな?」
「...っ」
「大丈夫です!兄が暴れたらもう1人の兄呼びますから。」
ん?百々俺を脅したな、いま。
パトカーで白山病院へ向かうことになって直人さんは電話を受けてすぐに連れてきてください!!と返事したようで警察官に「大切にされてるね」といわれたが、気持ち悪さでそれどころじゃなくなっていた。
11
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
国民的アイドルの元ライバルが、俺の底辺配信をなぜか認知している
逢 舞夏
BL
「高校に行っても、お前には負けないからな!」
「……もう、俺を追いかけるな」
中三の卒業式。幼馴染であり、唯一無二のライバルだった蓮田深月(はすだ みつき)にそう突き放されたあの日から、俺の時間は止まったままだ。
あれから15年。深月は国民的アイドルグループのセンターとして芸能界の頂点に立ち、俺、梅本陸(うめもと りく)は、アパートでコンビニのサラミを齧る、しがない30歳の社畜になった。
誰にも祝われない30歳の誕生日。孤独と酒に酔った勢いで、俺は『おでん』という名の猫耳アバターを被り、VTuberとして配信を始めた。
どうせ誰も来ない。チラ裏の愚痴配信だ。
そう思っていた俺の画面を、見たことのない金額の赤スパ(投げ銭)が埋め尽くした。
『K:¥50,000 誕生日おめでとう。いい声だ、もっと話して』
『K』と名乗る謎の太客。
【執着強めの国民的アイドル】×【酒飲みツンデレおじさんV】
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
僕の主治医さん
鏡野ゆう
ライト文芸
研修医の北川雛子先生が担当することになったのは、救急車で運び込まれた南山裕章さんという若き外務官僚さんでした。研修医さんと救急車で運ばれてきた患者さんとの恋の小話とちょっと不思議なあひるちゃんのお話。
【本編】+【アヒル事件簿】【事件です!】
※小説家になろう、カクヨムでも公開中※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる