58 / 530
第二章 翔の仕事
・
しおりを挟む
結局30分後にご飯はおいしく食べることができた。
夜になり、明日は今日のこともあり臨時休業することになったため翔さんは警察に協力するため店に行くが俺は家でゆっくりするようにといわれた。
これは直人さん、今の俺の主治医である先生からのお達しなので絶対だと母親にも念を押された。
3人で初めて寝るのは少しいつもと違ってそわそわした。
百々、俺、翔さんで並び男チームは雑魚寝。
何かあったら起こしていいからねと二人に言われて眠りにつこうとした。
カチカチと時計が刻む音。
ただただすぎていく時間を感じながら眠りにつけない。
1時間たって二人が寝たのを確認して、母親たちのいるリビングの横の部屋の前に来た。
でも、開けられなくてまた時間が経つ。
不思議だが発作が出た後はなんか母親が近くにいると安心するのだ。
「はぁ・・・」
10分経っても開けることができなくて、立ち去ろうとした。
すると、扉が開いて「廉くん」と声をかけられた。
「直人さん・・・」
「眠れないか。」
「・・・」
「百合さんも起きてるよ。おいで。」
19歳どころかあと半年もせず二十歳になるのにこんなのでいいのだろうかと思いつつ部屋に入った。
広い寝室。ホテルみたいに二つのセミダブルベッドがくっつけてあり落ちることは絶対にないだろうなと思った。
「廉ちゃん、真ん中においで。」
「百合さんとたぶん眠れないだろうねとは話してたんだ。」
「・・・」
「風邪ひいちゃうから、布団に入って。」
「・・・・怖かった・・・久々に・・・」
「そりゃ怖いよ。翔だって廉くんのところに行かせないようにするために精一杯だったって言ってたよ」
「翔さんも怖かったの?」
「刃物があったからね。」
「廉ちゃん、どうしてあの時下に降りたの?」
「・・・外にいる特殊部隊の人と目が合って連絡しながら降りた・・・」
「すごいね!冷静にできたね!」
「怖くて、時間かかっちゃった・・・」
「廉ちゃん、下にばれずに降りれただけで十分すごいわ」
「そうそう。それにパニックだったのによく逃げずに頑張れた!」
「会社の人にね・・・・朝・・・自分の体調くらい自分で何とかしなさいって言われて」
もう訳がわからなくなってきたが自分の気持ちをすべて話す。
「だから呼吸頑張った・・・・できなかったけど・・・」
「廉くん。体調って自分でどうにかできることって少ないと僕は思ってる。体調が悪くなる前の風邪予防はできるだろうけど、それ以外は僕たち医者を頼ってほしいよ。廉くんは心の傷もあるから百合さんを頼っても正解。体調が悪いことは悪じゃないよ。仕方ないことだから。絶対に自分を責めたらダメだよ。」
「うん・・・。」
「さぁ寝ましょう?廉ちゃんは明日おうちにいるのよ?」
「翔さんと行ったらダメ?」
「ダメ。翔は警察とお話ししたら帰ってくるし。それまではおうちにいて安静にしていてほしいよ」
「・・・はい」
「廉ちゃん、つかれたでしょ?明日一日ゆっくり休んでまた頑張りなさい?」
「・・・うん」
「おやすみ。廉くん」
「おやすみ廉ちゃん」
「おやすみなさい・・・」
久々に両親に挟まれて眠るという、20歳目前にして奇妙な体験をしたがやはり親というものは偉大だ。
発作も起こさず、ストレス性の熱も出さずに済んだ。
朝起きたら百々と翔さんがはぶてていて、ノックもせずに両親の寝室に入ってきたから驚いたけど。
夜になり、明日は今日のこともあり臨時休業することになったため翔さんは警察に協力するため店に行くが俺は家でゆっくりするようにといわれた。
これは直人さん、今の俺の主治医である先生からのお達しなので絶対だと母親にも念を押された。
3人で初めて寝るのは少しいつもと違ってそわそわした。
百々、俺、翔さんで並び男チームは雑魚寝。
何かあったら起こしていいからねと二人に言われて眠りにつこうとした。
カチカチと時計が刻む音。
ただただすぎていく時間を感じながら眠りにつけない。
1時間たって二人が寝たのを確認して、母親たちのいるリビングの横の部屋の前に来た。
でも、開けられなくてまた時間が経つ。
不思議だが発作が出た後はなんか母親が近くにいると安心するのだ。
「はぁ・・・」
10分経っても開けることができなくて、立ち去ろうとした。
すると、扉が開いて「廉くん」と声をかけられた。
「直人さん・・・」
「眠れないか。」
「・・・」
「百合さんも起きてるよ。おいで。」
19歳どころかあと半年もせず二十歳になるのにこんなのでいいのだろうかと思いつつ部屋に入った。
広い寝室。ホテルみたいに二つのセミダブルベッドがくっつけてあり落ちることは絶対にないだろうなと思った。
「廉ちゃん、真ん中においで。」
「百合さんとたぶん眠れないだろうねとは話してたんだ。」
「・・・」
「風邪ひいちゃうから、布団に入って。」
「・・・・怖かった・・・久々に・・・」
「そりゃ怖いよ。翔だって廉くんのところに行かせないようにするために精一杯だったって言ってたよ」
「翔さんも怖かったの?」
「刃物があったからね。」
「廉ちゃん、どうしてあの時下に降りたの?」
「・・・外にいる特殊部隊の人と目が合って連絡しながら降りた・・・」
「すごいね!冷静にできたね!」
「怖くて、時間かかっちゃった・・・」
「廉ちゃん、下にばれずに降りれただけで十分すごいわ」
「そうそう。それにパニックだったのによく逃げずに頑張れた!」
「会社の人にね・・・・朝・・・自分の体調くらい自分で何とかしなさいって言われて」
もう訳がわからなくなってきたが自分の気持ちをすべて話す。
「だから呼吸頑張った・・・・できなかったけど・・・」
「廉くん。体調って自分でどうにかできることって少ないと僕は思ってる。体調が悪くなる前の風邪予防はできるだろうけど、それ以外は僕たち医者を頼ってほしいよ。廉くんは心の傷もあるから百合さんを頼っても正解。体調が悪いことは悪じゃないよ。仕方ないことだから。絶対に自分を責めたらダメだよ。」
「うん・・・。」
「さぁ寝ましょう?廉ちゃんは明日おうちにいるのよ?」
「翔さんと行ったらダメ?」
「ダメ。翔は警察とお話ししたら帰ってくるし。それまではおうちにいて安静にしていてほしいよ」
「・・・はい」
「廉ちゃん、つかれたでしょ?明日一日ゆっくり休んでまた頑張りなさい?」
「・・・うん」
「おやすみ。廉くん」
「おやすみ廉ちゃん」
「おやすみなさい・・・」
久々に両親に挟まれて眠るという、20歳目前にして奇妙な体験をしたがやはり親というものは偉大だ。
発作も起こさず、ストレス性の熱も出さずに済んだ。
朝起きたら百々と翔さんがはぶてていて、ノックもせずに両親の寝室に入ってきたから驚いたけど。
11
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
国民的アイドルの元ライバルが、俺の底辺配信をなぜか認知している
逢 舞夏
BL
「高校に行っても、お前には負けないからな!」
「……もう、俺を追いかけるな」
中三の卒業式。幼馴染であり、唯一無二のライバルだった蓮田深月(はすだ みつき)にそう突き放されたあの日から、俺の時間は止まったままだ。
あれから15年。深月は国民的アイドルグループのセンターとして芸能界の頂点に立ち、俺、梅本陸(うめもと りく)は、アパートでコンビニのサラミを齧る、しがない30歳の社畜になった。
誰にも祝われない30歳の誕生日。孤独と酒に酔った勢いで、俺は『おでん』という名の猫耳アバターを被り、VTuberとして配信を始めた。
どうせ誰も来ない。チラ裏の愚痴配信だ。
そう思っていた俺の画面を、見たことのない金額の赤スパ(投げ銭)が埋め尽くした。
『K:¥50,000 誕生日おめでとう。いい声だ、もっと話して』
『K』と名乗る謎の太客。
【執着強めの国民的アイドル】×【酒飲みツンデレおじさんV】
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる