嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第二章 翔の仕事

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「ただいま~」
「廉ちゃん!翔さんおかえり~!!」
「うん。」
「なんか翔さん今日疲れてません?」
「みんなそういうんだけど、俺そんな疲れた顔してる?」
「「うん。」」
「直人さんに診てもらえばいいんじゃない!?」
「断ります。」
「翔さん怖いんだ」
ニヤリと百々が笑うと、翔さんが百々の頭にポンと手を置いて
「そんなんじゃないよ」
そう言ってリビングへ入っていった。
「百々、翔さんって時折踏み込むなって暗黙の空気出さない?」
「男なんてみんなそうでしょ。」
「俺もある?」
「廉ちゃんは無自覚だろうけどかなりあるよ。」
「そう・・・」
そんなバリア貼ってるつもりないんだけどな・・・


リビングへ行くと直人さんが翔さんに問い詰めていた。
「翔、無理しすぎてないか?」
「え?別に?」
「顔色悪いぞ。」
「あー警察の対応とかで忙しかったからね」
「翔君、ほんと隈とかひどいわよ?」
「大丈夫ですよ、百合さん」
「翔さん、しんどいならしんどいっていったほうがいいです。」
そう言ってさっき俺がどうしても買いたかったものを押し付けた。
少し値段のいい栄養ドリンク。ちなみに3本。
「え・・・これ廉くんが飲みたいんじゃないの?」
「俺若いからこんなの飲みません。」
「廉ちゃんに必要なのはポカリだものね。」
キッと母親をにらむと笑われた。
母親に俺のにらみは効いたことがない・・・。
「これは百々に。」
「あ、むくみのやつじゃん!ありがと廉ちゃん!」
「これは母さんと直人さん。」
「あら私たちにもくれるの?」
「ありがとうね、廉くん。」
「でも、これ結局翔さんがお金払ったから実際は翔さんのおごりだよ」
「気持ちが嬉しいんだよ。」
「翔さんありがと!!」
百々のこういうカラッとした性格は本当にいいとこだと我妹ながら思う。
「翔。無理して倒れたら経営者は意味ないんだぞ?」
「わかってるよ。でも多少の無理はしないとでしょ?」
「お前は限度を知らない」
「知ってる。」
喧嘩が始まりそうな空気になる。
そうなれば俺はまたパニックになるに決まっている。
そこでいい方法を思いついた。
「翔さん・・・」
ポフッと前から抱き着く。

「なにそのかわいい技・・・」
「廉ちゃん、どこで覚えたのその技」
「百合さん、廉くんは小悪魔さんだね」

「今日はもう寝ませんか?ごはん食べたらすぐに」
「心配ないよ?」
翔さんに頭をぐりぐりしながらしがみついて寝るのだと強く主張する。
「わかったよ。今日は早めに寝る。」
「百々、今日も三人で寝るよ」
トーンを下げてニヤっと見る。
「ママ・・・、廉ちゃん小悪魔でもなくて本当にブチギレてるからハグしたんだよ・・・こわ・・・」
「廉ちゃん怒ってたの?」
「怒り方がまたかわいいね、廉くん」
俺の怒りを甘く見てもらったら困るよ。

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