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第二章 翔の仕事
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車に乗り込むと百々が翔さんに尋ねた。
「さっきのなんだったの?」
「ん?」
「通報とか言ってたやつ。」
「んー。百々ちゃんと廉くんは気にしなくていいよ。」
「気になるんですけど!!」
「俺も!!」
深いため息をついて、前を見たまま翔さんが静かに教えてくれた。
「簡単に言うと、パパラッチ。ストーカーかな。」
「え!?」
「翔さんってそんな有名人なの!?」
「いや・・・俺というか今回追っかけられたのは通り魔の件で有名になってしまったからだよ。」
「通り魔の件週刊誌に載ったもんね・・・。」
「そうなの?」
「廉ちゃん本当に平和な世界に生きてるよね・・・」
「廉くんと俺に主にパパラッチさん方が喰いついちゃってるから、ああいうのは警察に引き渡すのが一番いいからね。」
「翔さん慣れてないですか?」
「俺こういう相手を罠にはめるの大好きなんだよ。」
あー、翔さんは敵に回したらダメなタイプだったけど、今日絶対に敵に回したらやばいって理解したよ。
「いつからつけられてるの気づいてたんですか?」
「昨日。」
「昨日!?」
「うん、たまたま家の外を部屋から見た時に怪しい男がいたからね。体調悪くてそいつ以外いないか確認する元気なかったんだけどね。」
「家の外にいたんだ・・・」
「一応昨日スタッフ全員に気を付けろって送っといたんだけど。」
「俺にはなかった!」
少し不貞腐れて言うと、
「廉くんは意識したら怖くなっちゃうでしょ?俺か文が側にいればいいかなって思ってね。」
「廉ちゃん、ボディーガード雇わなくても側にいるね」
「・・・・。ストレス。」
「廉くん、俺と一緒にしばらく行動しようね!もしくは部屋に監禁になるけど・・・」
「ごめんなさい。翔さんと一緒にいる・・・」
あぶねー。百々がクスクス笑っている。いや、ぎゃはははって言ってるわ。
家について俺の部屋に3人でいつも通り集まり、センターテーブルを出してカフェで買った物やコンビニで買った物を広げる。
「カフェで食べたかったな・・・」
「ごめんね。廉くん」
「うん・・・」
「百々ちゃんもごめんね。」
「仕方ないよ。兄妹全員美人だと苦労しちゃうね~」
「百々、自画自賛はいたいよ。」
「でも、事実だもん」
「はいはい」
翔さんは微笑んでいるが、美形男子の自覚はあるのだろうか・・・。
3人ともカフェの物を食べながら各々勉強したり、仕事をしたりしている。
帰宅して2時間たったとき、玄関のチャイムが鳴った。
「百々出てくる!!」
「ダメ。居留守でいいよ。今日は荷物来る予定もないし、宅配なら宅配ボックスあるから。」
両親は近場までドライブに行ったので今は留守だ。
兄妹3人息をなんとなくひそめている。
翔さんがチラッと窓の外を確認する。
「一人じゃなかったってことか。」
「まだいるの?」
「うん、パパラッチかストーカーか不明だけどね。廉くんは見なくていいよ。」
「え~。」
「さっきのなんだったの?」
「ん?」
「通報とか言ってたやつ。」
「んー。百々ちゃんと廉くんは気にしなくていいよ。」
「気になるんですけど!!」
「俺も!!」
深いため息をついて、前を見たまま翔さんが静かに教えてくれた。
「簡単に言うと、パパラッチ。ストーカーかな。」
「え!?」
「翔さんってそんな有名人なの!?」
「いや・・・俺というか今回追っかけられたのは通り魔の件で有名になってしまったからだよ。」
「通り魔の件週刊誌に載ったもんね・・・。」
「そうなの?」
「廉ちゃん本当に平和な世界に生きてるよね・・・」
「廉くんと俺に主にパパラッチさん方が喰いついちゃってるから、ああいうのは警察に引き渡すのが一番いいからね。」
「翔さん慣れてないですか?」
「俺こういう相手を罠にはめるの大好きなんだよ。」
あー、翔さんは敵に回したらダメなタイプだったけど、今日絶対に敵に回したらやばいって理解したよ。
「いつからつけられてるの気づいてたんですか?」
「昨日。」
「昨日!?」
「うん、たまたま家の外を部屋から見た時に怪しい男がいたからね。体調悪くてそいつ以外いないか確認する元気なかったんだけどね。」
「家の外にいたんだ・・・」
「一応昨日スタッフ全員に気を付けろって送っといたんだけど。」
「俺にはなかった!」
少し不貞腐れて言うと、
「廉くんは意識したら怖くなっちゃうでしょ?俺か文が側にいればいいかなって思ってね。」
「廉ちゃん、ボディーガード雇わなくても側にいるね」
「・・・・。ストレス。」
「廉くん、俺と一緒にしばらく行動しようね!もしくは部屋に監禁になるけど・・・」
「ごめんなさい。翔さんと一緒にいる・・・」
あぶねー。百々がクスクス笑っている。いや、ぎゃはははって言ってるわ。
家について俺の部屋に3人でいつも通り集まり、センターテーブルを出してカフェで買った物やコンビニで買った物を広げる。
「カフェで食べたかったな・・・」
「ごめんね。廉くん」
「うん・・・」
「百々ちゃんもごめんね。」
「仕方ないよ。兄妹全員美人だと苦労しちゃうね~」
「百々、自画自賛はいたいよ。」
「でも、事実だもん」
「はいはい」
翔さんは微笑んでいるが、美形男子の自覚はあるのだろうか・・・。
3人ともカフェの物を食べながら各々勉強したり、仕事をしたりしている。
帰宅して2時間たったとき、玄関のチャイムが鳴った。
「百々出てくる!!」
「ダメ。居留守でいいよ。今日は荷物来る予定もないし、宅配なら宅配ボックスあるから。」
両親は近場までドライブに行ったので今は留守だ。
兄妹3人息をなんとなくひそめている。
翔さんがチラッと窓の外を確認する。
「一人じゃなかったってことか。」
「まだいるの?」
「うん、パパラッチかストーカーか不明だけどね。廉くんは見なくていいよ。」
「え~。」
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