嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第六章 ぼくは君を許さない。

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銃声の後、近くにいた警官が上に覆いかぶさって念のために安全を確保してくれた。
がしかし・・・。
俺、家族以外の男性まだ怖いんだよな・・・。
意識すると非日常なことが起きてる現状も含め恐怖に感じてブルブル震えた。
ボスが百々の腕の中を脱出して警官と俺の間に入ると、抱っこしてよ!!というかのように器用に二本足でよちよち立って俺のしゃがんでいる足をガリガリした。
「お兄さん、このワンちゃん君に抱っこしてほしいみたいだよ?」
震える手で頭を撫でる。
「お膝に乗せるよ?」
警官が戸惑う俺を見て、膝の上に乗せた。
百々が後ろに転ばないように膝で支えてくれる。膝でね。優しい妹だ事。
翔さんと直人さんは周囲に気を配りながら俺とボスを見て微笑んでいる。
『マル被そちらに接近中。』
「了解。SATがマル害の前にいるから大丈夫。」
『了解。』
「おにいさんもちょっと離れた場所に行こうか。」
いや・・・無線こっちちょっと聞こえちゃったよ・・・。
百々が後ろから俺の脇に手を差し込んで立たせてきたので、逆らわずに立ち上がり警察のパトカーに乗り込んだ。
百々と母親が俺の両隣に乗り込む。
直人さんと翔さんは車の外で警察と様子を見ている。
「ボスは賢い子ね!!すぐに廉ちゃんのケアをしに行くし!」
「廉ちゃんいい相棒を手に入れたね!」
「ピーター・・・。」
「ピーターそういえば廉ちゃんどこ置いてきた?避難した時持ってなかったっけ?」
ピーター・・・家の中だ・・・。上着着た時に手から放しちゃった。
ボスがペロペロ顎をなめてくるがピーターで頭がいっぱいになる。
「あ、廉ちゃんそんな不安にならなくて大丈夫。犯人はピーターには絶対興味ないから無事だと思うよ。」
確かにぬいぐるみだし・・・。
さっきからボスがずっとペロペロなめてくるのはなんなんだか・・・。
いつか嚙まれそうだからジッとしておく。
「一回空砲打ったほうがいいかもな。」
そう言って無線で指示をしたかと思うと、パン!!と1回だけ音がした。
「廉ちゃん、怖くないよ。これだけ警察いるんだし。」
「うん・・・。」
「そろそろSATが動き始めるかな。」
警察がそういうと、防弾の盾を持った警察がどんどん前に進んでいくのが車の窓から見えた。
「あの犯人、絶対薬中だから1発打ったくらいじゃ効かない気がするわね。」
「うん。元親父、本当に疫病神!!」
百々は元父親の弟より、元父親本人に怒りがわいてきているようだ。
ボスはすっかり俺の胸元で落ち着いて、何なら寝そうになっている。こいつは中々の大物になりそう・・・。
パンパンと何発か音がしたかと思うと、「マル被確保!!!」と声が閑静な住宅街に響いた。

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