268 / 530
第9章 彼女の秘密
・
しおりを挟む
もくもくと勉強を進めていく。
部屋には理紗さんの雑誌のページをめくる音と俺の問題を解くペンの音だけがしていた。
3時間たったころ、ドアが開いて直人さんが入ってきた。
「廉くん、百々ちゃんもう一泊することになっちゃった。お熱が下がらなくて炎症反応がまだ強くてね。」
「・・・。」
「大丈夫だよ。もうあと一日頑張ったら退院できるから」
「・・・。」
「廉くん、ご飯食べようか。」
これ以上は何を言っても不安にさせてしまうと感じたのか直人さんはごはんに話を変えた。
「まずはカフェでドリンク買おう。マスク付けてね。」
「廉くん、行こうね。」
すっかり理紗さんも俺の世話係かのようになってきてしまっていて申し訳なくなり、下を向く。
「さ、今日は何飲もうか。ココアかな?アイスカフェラテかな~」
カフェについてココアとアイスカフェラテ二つを注文。
すぐに院長室に戻り三人でごはんを取る。
それぞれが選んだものを取り食べるんだけど色々やっぱり合ったことで食が落ちた。
「廉くん、ゆっくり完食したらいいよ。帰るまでに食べきったらいいんだから。」
「そうそう。無理しなくていいよ。少しずつでも消えちゃうからね。」
半分まであと少しでストップしてしまい俯いていると二人にそう言われた。
「廉くんカウンセラーの先生後で呼んでもいいかな?」
「・・・。」
「うーんと、呼ぶね。その間だけ理紗さんカフェとかにいてもらってもいいかな?」
「はい、もちろん。」
「16時にカウンセラーの先生来るからね。」
俯いたまま頷いた。
「そういえばお勉強進んだかい?」
「・・・ん。」
「ずっと黙々としてましたよ。集中力すごいね!」
「・・・ん。」
「廉くん、何が不安になってるかな?」
直人さんに唐突に聞かれた。
「・・・・。あの男の人怖い・・・。」
「男の人・・・?」
理紗さんは気づいてなかったから不思議そうにしている。
「大丈夫、廉くんの顔は一瞬しか見えてなかったはずだよ?」
「目・・・あったもん。」
「そっか。大丈夫僕が解決するから。ね?」
「ん・・・。」
「廉くん傷つける人いたら僕も翔も許さないの知ってるでしょ?」
「ん・・・。」
「大丈夫だよ守るからね。カウンセリングの先生にも話してごらん?少しは心が軽くなるから。」
「わかった・・・。」
「あ。あとこの後2時間は行かないと思うんだけど、ちょっと僕は出てくるね。」
「どこに・・・?」
「あはは、そんな不安そうな顔しなくても大丈夫。近くの病院に用事があってね。」
「ふーん・・・。」
「帰ってきたら顔覗かすから。」
「いってらっしゃい・・・。」
「その間はお任せください。」
「もし何かあったら百合さん呼んでもらって構わないから。ナースステーションに言えばすぐに呼んでくれると思う。」
「わかりました。」
部屋には理紗さんの雑誌のページをめくる音と俺の問題を解くペンの音だけがしていた。
3時間たったころ、ドアが開いて直人さんが入ってきた。
「廉くん、百々ちゃんもう一泊することになっちゃった。お熱が下がらなくて炎症反応がまだ強くてね。」
「・・・。」
「大丈夫だよ。もうあと一日頑張ったら退院できるから」
「・・・。」
「廉くん、ご飯食べようか。」
これ以上は何を言っても不安にさせてしまうと感じたのか直人さんはごはんに話を変えた。
「まずはカフェでドリンク買おう。マスク付けてね。」
「廉くん、行こうね。」
すっかり理紗さんも俺の世話係かのようになってきてしまっていて申し訳なくなり、下を向く。
「さ、今日は何飲もうか。ココアかな?アイスカフェラテかな~」
カフェについてココアとアイスカフェラテ二つを注文。
すぐに院長室に戻り三人でごはんを取る。
それぞれが選んだものを取り食べるんだけど色々やっぱり合ったことで食が落ちた。
「廉くん、ゆっくり完食したらいいよ。帰るまでに食べきったらいいんだから。」
「そうそう。無理しなくていいよ。少しずつでも消えちゃうからね。」
半分まであと少しでストップしてしまい俯いていると二人にそう言われた。
「廉くんカウンセラーの先生後で呼んでもいいかな?」
「・・・。」
「うーんと、呼ぶね。その間だけ理紗さんカフェとかにいてもらってもいいかな?」
「はい、もちろん。」
「16時にカウンセラーの先生来るからね。」
俯いたまま頷いた。
「そういえばお勉強進んだかい?」
「・・・ん。」
「ずっと黙々としてましたよ。集中力すごいね!」
「・・・ん。」
「廉くん、何が不安になってるかな?」
直人さんに唐突に聞かれた。
「・・・・。あの男の人怖い・・・。」
「男の人・・・?」
理紗さんは気づいてなかったから不思議そうにしている。
「大丈夫、廉くんの顔は一瞬しか見えてなかったはずだよ?」
「目・・・あったもん。」
「そっか。大丈夫僕が解決するから。ね?」
「ん・・・。」
「廉くん傷つける人いたら僕も翔も許さないの知ってるでしょ?」
「ん・・・。」
「大丈夫だよ守るからね。カウンセリングの先生にも話してごらん?少しは心が軽くなるから。」
「わかった・・・。」
「あ。あとこの後2時間は行かないと思うんだけど、ちょっと僕は出てくるね。」
「どこに・・・?」
「あはは、そんな不安そうな顔しなくても大丈夫。近くの病院に用事があってね。」
「ふーん・・・。」
「帰ってきたら顔覗かすから。」
「いってらっしゃい・・・。」
「その間はお任せください。」
「もし何かあったら百合さん呼んでもらって構わないから。ナースステーションに言えばすぐに呼んでくれると思う。」
「わかりました。」
11
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
国民的アイドルの元ライバルが、俺の底辺配信をなぜか認知している
逢 舞夏
BL
「高校に行っても、お前には負けないからな!」
「……もう、俺を追いかけるな」
中三の卒業式。幼馴染であり、唯一無二のライバルだった蓮田深月(はすだ みつき)にそう突き放されたあの日から、俺の時間は止まったままだ。
あれから15年。深月は国民的アイドルグループのセンターとして芸能界の頂点に立ち、俺、梅本陸(うめもと りく)は、アパートでコンビニのサラミを齧る、しがない30歳の社畜になった。
誰にも祝われない30歳の誕生日。孤独と酒に酔った勢いで、俺は『おでん』という名の猫耳アバターを被り、VTuberとして配信を始めた。
どうせ誰も来ない。チラ裏の愚痴配信だ。
そう思っていた俺の画面を、見たことのない金額の赤スパ(投げ銭)が埋め尽くした。
『K:¥50,000 誕生日おめでとう。いい声だ、もっと話して』
『K』と名乗る謎の太客。
【執着強めの国民的アイドル】×【酒飲みツンデレおじさんV】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる