嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第9章 彼女の秘密

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直人は一人理紗の勤める小児科へ来た。
ここは初めてきたが中々大きめの小児科だった。
「さてこちらのバカ息子さんのお顔拝見いたしましょうかね。」
正面玄関から入り受付に白山総合病院の院長だがそちらの院長に話がある、と単刀直入に伝えた。
ここら辺で直人の病院を知らない人などいるわけもなくすぐに受付は院長に内線をかけた。
「診察中のためしばらくお待ちいただけますでしょうか。」
と言われたため、個室に案内されてしばらく待つ。
こんな時間あるなら廉くんと一緒にいたいよ。と思いながらも起きていることはとても医者として許せることじゃないし、まして自分の息子の嫁になる可能性のある子のことなので何とかしてやりたい気持ちもある。
1時間ほどして院長がやってきた。
「お待たせしてしまってすみません。」
そう言って部屋に入ってきた男は小柄で優しそうな少し白髪交じりの男性。
小児科だからかキャラクターのワッペンのついた白衣を着ていた。
「いえ。こちらこそ突然アポイントもとらずのご訪問で失礼。お時間もないでしょうから要件を話しますね。息子さんのしていることは親として把握済みですか?」
こんなことを聞く気はなかったが世間話で探るよりもう直球勝負の方が早く解決するだろうと思いこの言葉が出ていた。
「え?」
「今日息子さんは?出勤ですか?」
「午前中は休みを取ってどこかへ行ってたようですが今は出勤してますが・・・」
「そうですか。うちの末息子がそちらの息子さんに怖い思いをさせられてパニックになりましてね。」
「うちの息子が・・・ですか・・・?」
「ええ。長男坊の彼女にはどうやら暴力があるようですし。」
「彼女・・・?というのは・・・・」
「それは言えませんが院内での彼の行動見てたらわかると思いますよ。」
「あの。色々突然すぎて何が何だか全く。」
そう言って混乱する院長。
「本当にお気づきではないですか?院内での彼の評価含め。」
「それは・・・お恥ずかしながら愚息がパワハラ気質というか院内で嫌われているのは感じております。」
「なぜそれを院長である前に父として放置してるんですか。」
「・・・息子のことが心のどこかで怖いのかもしれません。」
「医者なら気づいてると思いますけど、息子さん早く精神科に連れていくことをお勧めします。」
「・・・。それができたらいいんですが・・・。」
「他人を傷つけてテレビで報道されるより、無理やり精神科に連れていく方がよっぽど本人の為であり自分のために思いますよ。」
「・・・・。」
「うちの精神科医連れてきましょうか?連れていけないなら連れてきますよ。うちは訪問診療もしてますし。」
「・・・。お願いします・・・。」

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