嵐は突然やってくる

白うさぎ

文字の大きさ
287 / 530
第10章 守るから

しおりを挟む
デパートについたとたん、あの日のことがフラッシュバック・・・。
足が進まない。
「廉くん。いったん車に戻ろうか。」
翔さんに言われてすぐに車に戻る。
「廉くん、大丈夫だよ。真ん中歩く?」
「そうしようか。俺と理紗の間歩こう。」
「うん・・・。ごめんなさい・・・」
「どうして謝るの?気にしなくていいんだよ。」
「そうそう。」
そう言って笑ってくれる二人。
勇気を出してもう一度降りてデパートへ入る。
「平日最高。人すくな!」
「あとでカフェ行こう!持ち帰りで食べよう?」
「いいね。そうしよ。」
まずは百々へ文房具をプレゼントするから本屋さんへ。
本屋さん意外と品ぞろえいいから。
「これとこれとこれにする・・・。」
百々が好きそうな白とピンクの文房具。白いメッシュ素材のペンケースに薄ピンクのシャープペン、白のバインダーとルーズリーフホルダーが組み合わされた便利そうな奴。
「廉くんってセンスあるよね。」
「確かに。」
「シンプルだと百々ちゃんアレンジしやすいしね。」
「色もかわいくて百々ちゃんらしいし。」
「・・・。妹の趣味くらいわかるもん・・・。」
いくら他人に無関心でも百々のことくらいは理解してるし多少関心あるつもり。
最近百々とぶつかる日増えたな・・・。
「どうした?暗い顔になったけど。」
「なんでもない・・・。」
「本当?」
「ん。」
「じゃあレジ行こうか。廉くんほしい本とかあるなら今買っておきなよ?」
「あ・・・じゃあ・・・。」
そういってパン作りの本とお金についての本、普通の小説4冊をカゴにいれた。
「あれ?パン作りたいの?」
「焼きたてが食べたい・・・。」
「かわいい!!私も一緒に作ってもいい?」
「うん」
「じゃあ帰りにざっくりパン作りに必要なものも買って帰ろうか。」
「今日持ち合わせ1万しかもってきてないから今度にする・・・。」
「大丈夫だよ、どうせ俺達も食べるんだから俺が出すから。」
「・・・。」
いいのかなぁ・・・。俺の思い付きでの行動だし・・・貯金崩してでも俺が自分で払うべきだよね・・・。
甘えてばかりじゃだめだよね・・・。
「ATMのコーナー行く・・・。」
「廉くん、翔に甘えなよ?翔はお兄さんしたくて仕方ないの。」
そう理紗さんに言われて顔をあげて翔さんを見るとニコニコしている。
「じゃあ廉くん『おにいちゃん、買って?』って言って?」
「・・・。やだ。」
「あはは!!翔作戦しっぱーい!」
翔さんが持っていた商品の入ったカゴを奪ってセルフレジへ。
ピッ・・・ピッ・・・とレジを通していく。
支払いを現金で選び1万を入れようとしたら、翔さんが先に1万入れてしまった。
「弟にお金使わすって俺の辞書にはないんだよね。ほら袋に入れてください。」
そう言ってエコバッグを渡された。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

『続・聖パラダイス病院』

菊池昭仁
現代文学
『聖パラダイス病院』の続編です。こんな病院なら入院生活も悪くはありません。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

国民的アイドルの元ライバルが、俺の底辺配信をなぜか認知している

逢 舞夏
BL
「高校に行っても、お前には負けないからな!」 「……もう、俺を追いかけるな」  中三の卒業式。幼馴染であり、唯一無二のライバルだった蓮田深月(はすだ みつき)にそう突き放されたあの日から、俺の時間は止まったままだ。  あれから15年。深月は国民的アイドルグループのセンターとして芸能界の頂点に立ち、俺、梅本陸(うめもと りく)は、アパートでコンビニのサラミを齧る、しがない30歳の社畜になった。  誰にも祝われない30歳の誕生日。孤独と酒に酔った勢いで、俺は『おでん』という名の猫耳アバターを被り、VTuberとして配信を始めた。  どうせ誰も来ない。チラ裏の愚痴配信だ。  そう思っていた俺の画面を、見たことのない金額の赤スパ(投げ銭)が埋め尽くした。 『K:¥50,000 誕生日おめでとう。いい声だ、もっと話して』  『K』と名乗る謎の太客。  【執着強めの国民的アイドル】×【酒飲みツンデレおじさんV】

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

処理中です...