嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第10章 守るから

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「いったんお家帰って落ち着こうか。」
車に乗りこみ後部座席でガタガタ震える俺に翔さんがいう。
「その方がよさげだね。買うものも全部買ったし。」
「廉くん、車出るよ。お家まですぐだから頑張ってね。」
「・・・。」
「震えはしてるけど、発作まではいってないね。」
「うん。成長成長。」
安全運転で翔さんがたまに声かけをしてくれてなんとか家まで発作を起こさず帰れた。
「荷物は俺が全部入れるから、理紗は廉くんとリビング先に入ってて。」
「わかった。ケーキは持ってはいるね。」
「うん。ありがと。廉くん門閉めたから簡単には入ってこれないから車から出ても安全だよ。」
「先に鍵開けてきてあげたほうがいいのかも。」
「あーそっか!開けてくる。」
30秒もかからず戻ってきた翔さん。
「廉くんじゃあお家の中に入ろうか。ボスがまってるよ」
「・・・。」
車から玄関まで震える体を何とか抑えてリビングまで逃げるように駆け込んだ。
理紗さんがすぐに跡を追って入ってきた。
「廉くん、手キッチンでいいから洗おうね。」
「・・・。」
ボスが心配げに寄ってきてるが手洗いするまでは触らないと決めてキッチンで手を洗う。
「ケーキ入れさせてもらうね。」
「ん。」
冷蔵庫にケーキを入れてくれる。
「翔もそろそろ中に入ってくるからね。」
「・・・。」
「ボス~ただいまぁ。お留守番ありがとう。」
理紗さんにワシャワシャされて尻尾を振るボス。
翔さんも部屋に入ってきて手を洗った後、カフェで買ったものをテーブルに出して、俺が買った商品をソファに置いた。パンの道具はリビングテーブルの上へ。
理紗さんが材料を冷蔵庫に入れたりしてくれる。
「今日はパン作るの辞めとこうか。」
「明日作ろうね廉くん。今日はさっき何があったのか教えてほしいな。」
「・・・・。」
「怖い事があった?」
「・・・・。」
「教えて?廉くん。」
「カシャ・・・。」
「かしゃ?」
「シャッター音がしたの?」
「うん・・・。近かった・・・。」
「わかったよ。怖かったね。ありがとう。」
そういうと翔さんはスマホをもって部屋の外へ行った。
「廉くん、お昼寝する?二階で。」
「・・・。うん」
「本も持って上がろうか。」
「ん。」
「よし、上がろう。こういう時はみんながいる狭い空間で寝るのがいいんだよ。」
翔さんが戻るとすぐに俺を二階の自分の部屋へ誘導して二人とボスも一緒に入ってきた。
「さ、みんなでお昼寝だぁ~!!翔お仕事はここでしてね!」
「はいはい。隣から取ってくる。」
「廉くんはお布団に入ってくださーい。あ、部屋着に着替える?いったん私出るね。」
確かに外着は寝にくい。すぐに着替えて理紗さんを呼んだ。
「私も翔に服借りて寝ようかな。」
「はい、理紗。」
そう言って翔さんが自分のスウェットを投げた。

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