嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第11章 甘えるということ

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あのあと本当にもう一度寝たんだけど、起きたら夜みたいで真っ暗。
もちろん誰もいない。
けどICUからは出れたみたい。
「お腹空いたかも・・・。」
その時ちょうど扉が開いた。
「廉ちゃん、起きたの?」
「ん・・・。お腹空いた・・・。」
「そっかぁ。胃腸炎だったし5日食べてないからご飯『はい』ってすぐに渡してあげれないのよ。」
「・・・わかった・・・。」
「でも元気になったのね。」
「ん。」
「ちょっと待ってて。直人さんに聞いてみるわ。」
そう言って電話をかけてきたようで手には器があった。
「廉ちゃんすっごく味薄いわよ?」
「ん・・・?」
「お茶漬けの素を半分くらいいれてお米少し潰してあるから。あと小さくした卵焼きも一緒に食べていいって。その代わりよく噛んでね。」
「食べていいの・・・?」
「うん。許可は取ったわ。よかったわね。」
「ん。」
お腹ペコペコになっていたので、ゆっくりと噛みながら薄い茶漬け粥と5センチくらいに角切りしてある卵焼きを食べた。
もちろん少しの量で満腹になってしまったのだけれど。
「満足しましたか?」
「うん。今って・・・」
「大丈夫。起きて寝たでしょ?あれから6時間くらいしかたってないわ。」
「6時間も追加で寝ちゃったの・・・?」
「気にしないの。胃腸炎はお薬で治ったけど、廉ちゃん本当にあなた嘔吐気づかなかったの?」
「うん・・・。いつもなら起きてるのにね・・・。」
「ママもそれが不思議で仕方ないのよ。」
確かに普通嘔吐したら目が覚めるよね。苦しいし。
「検査したほうがいいんじゃないかって直人さんはいってるけど。」
「大丈夫だよ。たまたま深い眠りについてただけかもじゃん・・・。」
「ママとしては検査してほしいんだけど。」
「やだ・・・。俺どこも悪くないもん・・・。」
「廉ちゃんママと直人さんは心配してるのよ。だから安心させてほしいの検査ちゃんと受けて。」
「大丈夫だもん・・・・。」
「はぁ・・今は何言ってもダメそうね。わかった。でも、次同じようなことがあったら即検査だからね?普通は検査するんだけど、医者が二人いるうえにママは看護師だから緊急でも対応できるから今回だけ免じてあげる。」
「ん・・・。」
「廉ちゃん、一つだけ聞いてもいい?」
「ん?本当にお腹が痛いとか、気持ち悪いとかなかったのよね?」
「ん。なかった・・と思う・・けど。」
「そう。他の症状は?」
「頭は痛い日はあったかも・・・。」
「頭ね・・・。まああなたの場合我慢したり徹夜したり健康に悪い事はたくさんしてるからなぁ・・・。」
「ごめん・・。」
「いいわ。じゃあママ一旦お家に帰るわね?明日の朝また来るから。明日もう1日入院したらもう退院になると思う。食事慣れくらいしか検査しないならやることもないし。理紗ちゃんもいるからお願いできるしね。」
「ありがと・・・。」
「無事でよかったわ。」
そう言って母親は俺を一度ギュッと抱きしめて帰って行った。
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