嵐は突然やってくる

白うさぎ

文字の大きさ
320 / 530
第11章 甘えるということ

しおりを挟む
「廉くん?」
あれ?なんか聞いたことある声が・・・・
そして気まずい相手・・・。
「廉くん?目覚めた?」
「・・・・。」
直人さんがいて俺の胸に聴診器を当てていた。
「廉くん、気持ち悪いとかあった?」
気持ち悪い?あったっけ?
「ここにいるのはなんでかわかる?」
どうしてだろう。しゃぶしゃぶをしたのは覚えてる。
ご飯食べて歯磨きして寝たよ?
それ以外何もしてないけどな・・・。
「廉くん本当に何にも覚えてない?」
「・・・」
頷いたら直人さんが「そっか」と小さくつぶやいた。
バタバタ足音が聞こえたと思ったら、今度は母さんと百々、理紗さんと翔さんまでやってきた。
「廉ちゃんよかったぁ~!!」
そう言って百々が抱き着いてきた。
「百々ちゃん落ち着いて。」
母親が百々をなだめる。
「廉ちゃんここどこかわかる?」
「・・・びょ・・・いん」
カスカスで出にくい声に自分でも驚いた。
「病院のICUよ。」
ICU?それって危なかったって事?
となると空君と俺本当に会えたんだ・・・。
「何笑ってるの?どれだけ心配したと・・・」
「たぶんなんでこうなったかわかってないよね?」
理紗さんに言われて頷く。
「みんなが各々部屋に戻ったんだけどね、深夜に廉ちゃん嘔吐したの。それでもあなた起きなかったみたいでね、王と物がのどに詰まった状態で・・・。百々ちゃんが嘔吐物のにおいで目が覚めて、慌てて翔くん起こしに行ったのよ。それで応急処置はしたけど少し時間が経ってて・・・窒息状態で・・・」
なるほどそれで三途の川渡りかけたのか。
「寝てる間に色々検査したんだけど、胃腸炎・・・。廉くん自覚症状なかったかな?」
・・・・?胃腸炎?あのストレス過多の人がよくなる・・・。
だから空君が助言してくれたのか・・・。
「が・・・まん・・・し・・よ・・とした・・・」
「我慢?」
「我慢って何を我慢しようとしたの?」
「い・・い・・・た・・く・・ない・・・。けど・・・もうし・・な・・い」
「そうだね。廉くんもうしないね。」
理紗さんが頭を撫でてくれた。
「ん。」
「そ・・ら・・・くん・・・に・・・あった・・・」
「空・・・?」
「ま・・だ・・・・くる・・・なって・・・」
「そうか。空が廉くんに色々お話ししてくれたんだね。」
「ん・・・・。」
「廉ちゃんお話しありがとう。疲れたでしょ?お水少し飲んでまた寝ましょ?」
「ん・・・。」
「そうだ、廉ちゃん寝る前に一つだけ。廉ちゃん5日間寝てたよ。」
「!!・・・・。」
「百々ちゃんそれ今言わなくてもいいわよ。」
「ここにいる以上知りたいかなって。じゃ、廉ちゃんまた次起きたら会おうね!」
「百々ちゃん冷たいのか優しいのかわからないな。」
百々の発言で場は確かに和んだ。
けどさ・・・、寝る前に言わなくてもよくない!?
マジで・・・。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

『続・聖パラダイス病院』

菊池昭仁
現代文学
『聖パラダイス病院』の続編です。こんな病院なら入院生活も悪くはありません。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

ふたなり治験棟 企画12月31公開

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

処理中です...