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主人×女奴隷〜飼い慣らせる哀れな妻〜
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「あぐぅ!」
両膝を地面に付いて後ろ手にされて、片方の大きな手で華奢なくびれた両手首を束ねて拘束されているブロンドの短い髪の一度見たら頭にずっと残る蠱惑的な美貌の女、愛道鈴の目の前にうつ伏せになって頭を押さえ付けられているのは、夫の緑色が掛かった黒髪の、性的魅力に溢れた高身長の男、白鳥ナガレだ。
「良く拝見してゐろ。貴様の慕う旦那が、命を絶つ時じゃ(良く見ていろ。お前の愛する夫が、命を絶つ時だ)」
それを、女の手首を掴んで拘束し、片方の手で顔を逸らせないようにアゴを掴んでいる嬉しそうに話す黒髪で、高身長のイケメンの風貌の主である男、鬼賀乃仁導は、唾液を垂れ流していた。
「うな(首)を刎ねろ」
「はっ。鬼賀乃殿(様)」
命じられた黒髪の爽やか系な、顔が整った美形の主であり、片方の前髪が長いのが特徴的な男、甲斐田純也はにこやかな笑みを浮かべており、斧を振り翳した。
「止めて!」
酷く瞳が揺れ、動揺が隠し切れない。
「ナガレえええぇーーーー!」
するとナガレは顔を向けると、子供のように無邪気な笑みを、浮かべた。ザグッ!首を貫通し、地面に突き刺さる。ポロッと落ちて転がった際、血が流れ、地面が飲み込む。
「!!!!!!!!!!?」
頭の中がしびれ、目の前の現実が受け入れられない。目を見張り、ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流す。
「ナガ、レ…」
頭を掴んでそのまま地面に押し付けられた際、腰を突き出し、彼は鈴の裾を捲って下半身を丸出しにさせ
「貴様の旦那は死んじゃ。それがしが代わとは、貴様の親方様になり申してやらふ(お前の夫は死んだ。俺が代わって、貴様の主人になってやろう)」
自分も裾を捲れば、大きい陰茎をニョキッと出した際、太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打っており、トロォッ♡と我慢汁が糸を引く。
「ナガ、レ。ナガレ…」
あ頭の中が白く溶け落ちるような衝撃に、深い絶望感に襲われる。その際、仁導はズブッと後ろから、差し込んだ。
「あぐぅ!ぐ、ああああぁ!」
唾液を垂れ流し、なかなかお目にかかれない綺麗な形のほっそりした脚を振るわせ、大きな声で叫んだ。
「く、おぉ…締め付けられるでござる(締め付けられる)♡」
メリメリメリメリメリと、剥がれるように自分の形に広がって行くその快感に、ブルッと身震いをする。
「ぎゃあああああぁ!!」
夫を奪われ、挙げ句の果てには差し込まれ、大切な膣までも奪われる。
「狭ゐ!白鳥が小さゐとか、それがしのが大きゐとか(狭い!白鳥が小さいのか、俺のが大きいのか)」
額から一筋の汗を流し、更に奥まで差し込んで行く。
「抜け!抜、けえええぇ!」
「何奴に指図致し候?犬が親方様に歯向かうな(誰に指図しているんだ?犬が主人に歯向かうな)!」
そのままゴロンと仰向けにさせれば、バッと開(はだ)けさせてふっくらとした形の綺麗な大きな胸が曝け出され、両手で鷲掴みバコッ!バコッ!バコッ!バコッ!と、人前にも関わらず子宮を何度も突き上げてきた。
「い、ぎゃあぁ!あぁっ!あっ!あっ!あぁっ!んはぁ!く、あぁ!」
声が出るまま喘ぎ、ギッチギチに締め付ける。
「身体は素直に聞きゆえにゐる。満更とはいえござらんごとしな。旦那を殺させたにも関わらず感じておるとか?いかんともし難いくずじゃ(身体は素直に聞き従っている。満更でも無いようだな。夫を殺されたにも関わらず感じているのか?どうしようもないクズだ)この淫乱雌犬が」
「いぎっ!ぐ、んぅ!!」
下唇を噛み締めてから口を大きく開けて呼吸をする。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ!」
口惜し(悔しい)!
口惜しき口惜しき口惜しき口惜し(悔しい悔しい悔しい悔しい)!
口惜し(悔しい)!!
かかる男に抱かれて(こんな男に抱かれて)!
悦べる(悦んでるの)?
いかで(どうして)?
ナガレを目の前に殺されしに(目の前で殺されたのに)。
いかで(どうして)?
「殺せ!お願ひなれば殺して(殺してよ!お願いだから、殺して)!」
心底ショックで立ち直れない。自分の価値さえも分からなくなった。なら一層の事、殺された方がマシだった。
「雌犬が!ひい々親方様に向かとは指図するでござるな!生かすも殺すもそれがしがことごとく握とはゐる!役目を弁ゑろ!貴様はそれがしの犬じゃ!拙者貴様の親方様じゃ!覚ゑておけ(一々主人に向かって指図するな!生かすも殺すも俺が全て握っている!立場を弁えろ!貴様は俺の犬だ!俺は貴様の主人だ!覚えておけ)!」
すると彼は両膝をに腕を回して持ち上げるなり、背中に腕を回して抱き上げて立ち
「あぁ!」
彼女は腰になかなかお目にかかれない綺麗な形のほっそりとした脚を回して抱き締め、彼は何度も子宮を突き上げた。
「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あああぁ!あぁ!あぁん!んあぁ!あぁ!あぁん!あっ!」
無用(ダメ)!
心地良く(気持ち良くて)!
え抗はず(抗えない)!
腰がビクビクと痙攣して軽く達し、愛液がパタパタと糸を引き、額から汗を流す彼は、ゆるんで少し開いた唇と、エロチックな視線とが射るように圧迫させられ、自分以外の男には見せない、そんな表情を見せられたものだから、愛おしくて、舞い上がる。
「ぐ、はぁ…!淫乱が。親方様を誘惑しおとは。貴様のことごとくにてそれがしを愛し、ことごとく命令に聞き従ゑ。さもねば、貴様は伍御身満脚にてはゐらねる。それがしの機嫌ひいつにて、貴様の運命は変ずる。覚ゑておけ(主人を誘惑しおって。お前の全てで俺を愛し、全ての命令に聞き従え。さもなければ、お前は5体満足ではいられなくなる。俺の機嫌一つで、貴様の運命は変わる。覚えておけ)」
唾液を垂れ流し、出した時に鈴の腰も引いており、バコッ!と突き上げられれば必然的に彼女の腰も前に出、勢いが増す。
「あん!あう!う、あぁ!あっ!あん!ん、あぁ!はぁ!」
元々が、誰もが満足の行く大きさであり、それが興奮して勃起する事によって更に人間離れした大きさになる。それで突き上げられているので、大いに体が満足する。
「あああぁ!おっき!大きなり(大きい)んはぁ!あぁ!あっ!あん!ああぁ!あぁ!はぐううぅ!」
ギリッと歯を食い縛り、締め付けて離さない。
「ん、あぁ!あ……………ッ…!あぁ!あっ!」
空に顔を向けて舌を出し、ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流す。
「貴様の子宮にて!それがし(お前の子宮で!俺)の愛を、受け取れえええぇ!」
子宮にグリッと突き付けた状態で唾液を垂れ流して腰を痙攣させて太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎から、飛び散る程の多量の精を放った。それは辺りに飛び散る程の多量だ。射精は力強く、雄々しく、精液はどこまでも濃密だった。きっとそれは子宮の奥まで到達したはずだ。あるいは更にその奥まで。それは実に非の打ち所のない射精だった。卵管を通り卵子を待つ。卵巣から排卵が起こる。精子と排卵をした卵子が、卵管膨大部で出会い、受精をする。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、子宮内へ移動する。子宮に到達した受精卵は、子宮内膜に着床し、妊娠が成立する。
「あぁ!ん、はああぁ!!」
舌を出し、快楽の海に溺れて這い上がる事が出来ず、ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、体がバラバラになるほど愛され、一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかず、上体を逸らし、失神しそうな程のエクスタシーが体を駆け抜け、ビクビクと腰を痙攣させ、体は快感のあまりにゾクゾクし、ブッシューーーーーーーーーッ!と、何メートルとも潮を吹き出した。
「あぁ……………ッ…あ……!!」
その際に、余分の脂肪の無い痩せて凹んだ腹部がボコッ!と膨れ上がり、子宮に熱湯が注がれたように熱くなり、すべてが終わったとき、次第に遠のいていく恍惚の中で女がブルッと、身震いをし、彼女は停電したようにプッツリと、意識を失なってしまう。
「はぁ」
座布団の上に座る仁導は紙に判子を押しており、テーブルの下で陰茎を手に優しく握って上下にしごく鈴は常に裸でおり、亀頭の裏側にある筋の通った部分と尿道も舐め、尿道付近は刺激に敏感なのでソフトにツンツンと舌先で刺激させていた。唾液を垂れ流し、彼女は陰茎を口に咥えて上下にゆっくりと動かしていた。亀頭の部分だけを口に含んで舌を動かしたり、裏筋に舌を這わせて吸い上げ、カリの部分を唇に引っ掛けるようにして上下にスライドさせ、また亀頭からカリまでを口内に含み、カリのくぼみを舌を大きく回しながら丁寧に刺激させる。
「上達したでないか(じゃないか)犬」
彼は、なんでも思い通りに行く為、この女を自分の妻にも出来、目眩に似た恍惚感を得ブルッと、身震いをする。
「かたじけなくさうらふ。あるじ(ありがとうございます。ご主人様)」
上目遣いで舌を出しながらしゃぶり続け、口を窄めて吸い上げた際
「ぐ………………………ッ…おぉ!」
腰を痙攣させてビュルルルルルル!と、年甲斐も無く多量の精を放つ。
「ん、ふぅ!」
彼女はそれを口で受け止め、ゴクッと飲む。
「はぁ」
口から離して顔を向けた際
「付ゐてる。舐めろ」
口角から流れたのを、ペロッと舐めた。妻を調教させて、飼い慣らす。こんなにも快感な事は無い。
「貴様は何奴の奥方じゃ(お前は誰の妻だ)?」
「仁導」
「何奴の犬じゃ(誰の犬だ)?」
「仁導(仁導様)」
「貴様を飼ゐ慣らすに相応しきのは何奴じゃ(お前を飼い慣らすのに相応しいのは誰だ)?」
「仁導のみ居る(仁導様しか居ません)」
「失せろ」
すると彼女はテーブルから身を出すと、片方の脚を、失っていた。体を畳に這わせ、敷かれた布団の上で横たわる。一度、仁導が嫌すぎて押し倒された時に蹴ってしまった。その際に斧で切断され、壁に飾られている。
「はぁはぁはぁはぁ」
逃げばや(逃げたい)。
我は、人(私は、人間)!
犬などには無し(犬なんかじゃ無い)!
わらはを造る道具にも(子供を造る道具でも)。
無し(無い)!
ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、丸くなる。暫くして、彼女はふと、目を覚ました。
「仁導。尿を、排出しに行く(仁導様。尿を、排出しに行きます)」
何もかも、夫に報告をしなければならない。
「辛抱(我慢)しろ」
鈴は、顔を向けた。
「仁導(仁導様)…」
「布団と畳を汚したでござるら、お仕置きじゃ(布団と畳を汚したら、お仕置きだ)」
彼は、判子を押し終えて天井に腕を伸ばしてから首を回す。肩が凝る。
「………………………………………」
さる(そんな)…。
下唇を噛み締めて俯き、シーツを握り締める。
「返事をしろ犬!」
「えい!仁導(はい!仁導様)!」
顔を向け、震えた声で返事をした。仁導は警察なので、逆らったら十手で背中を叩かれる。そのせいで、貝殻骨の浮いて見える綺麗な背中には切り傷や痣が絶えない。
「く…………………ッ…」
出来ないと思えば思う程、尿意がひどく増し、逆らおうとする。
無用(ダメ)!
念ぜずは叩かる(我慢しなきゃ叩かれる)!
躾直さる(躾直される)!
無用!無用(ダメ!ダメ)!
無用(ダメ)!!
「んぅ!」
膣を締めたのだが、少し出てしまうとじょろろろろろろと、出してしまう。すると仁導は顔を向けるなり立ち上がって近付き、片方の脚を掴んで引っ張り
「あぁ!」
彼はクパァッと広げ、尿道から出るのを見届ける。最後まで、出し切ってしまった。
「許して!お願ひ(い)!」
ガクガクとなかなかお目にかかれない綺麗な形のほっそりした脚が震え、一筋の涙を流す。
「ここは貴様の雪隠をするでござる場所か?辛抱しろと申したらふ!?何ゆえに聞き従ゑのうこざった!(ここはお前の雪隠をする場所か?我慢しろと言ったろう!?何故聞き従えなかった)!」
バチン!と手の甲で引っ叩き、更に手のひらでビンタをする。
「ぐっ!うあぁ!」
「この駄眼犬が(この駄目犬が)!」
ドサッと彼女は倒れ
「ゲホッ!ゲホッ!」
血混じりの唾液を吐き出す。
「躾直致し候(躾直してやる)」
十手を手に、腕を掴んだ。
「許して!許したまへ!仁導(許して!許して下さい!仁導様)!」
無理に掴まれるので手形と言う名の痣が付く。
「背中を向けろ!」
無理にうつ伏せにさせれば、小刀で刻まれた『仁導』と言う名がくっきりと刻まれており、それは消される事は無い。
「ぎゃあああぁ!!」
その時だった。
「仁導殿。来客の者がお見ゑでござる(仁導様。来客の方がお見えです)」
襖を開けた純也に十手を投げ付け、彼はバッと交わせば、向かいの壁にパァン!と当たる。
「来客じゃ(だ)?」
妻の腕を掴んだまま顔を向けた。
「正室を見張とはゐろ(妻を見張っていろ)」
「御意。仁導殿(はい。仁導様)」
鈴に顔を向けて後ろ手にさせ、華奢なくびれた両手首から肘の関節まで赤い縄で拘束し、女のアゴを掴んで向けさせると、唇に唇を、押し当てた。
「お慕い垂き(愛してる)」
仁導は、分けている。ご主人様としての自分と、夫としての自分を。話し方で分かる。
「我も、思へり(私も、愛してる)」
恐怖と洗脳で固められた愛は、その怯えた目で物語っている。彼は立ち上がり、歩いて部屋から出た際、純也の首にラリアットし、ダァン!と壁に押し付けた。
「がはぁ!」
舌を出して目を見張って唾液を吐き出した彼は、膝から崩れ落ちた。彼は、意地の悪い笑みを彫りつけたように浮かべ、頭に脚を乗せて蹴鞠のように転がして遊ぶ。
「魂置き無く、遊みて下され(心置き無く、遊んで下さい)」
純也の目は死んでおり、それでもにこやかな笑みを浮かべている。前髪から覗くその目は、狂気に満ち溢れており、人間を蹴鞠のようにして遊ぶ。やがて仁導は、遊び終えたと思いきやバキッ!と蹴り飛ばし、彼はドサッと倒れ、歩いて客室へと向かう。純也は上体を起こすと、立ち上がって部屋に入り、襖を閉めた。
「鈴殿(様)」
彼は近寄るとその頬に触れ、キスをしようとしたが、彼女は顔を逸らした。
「命を、いつきたまへ。ナガレは、奪はれき。かくて我をも、奪はれ、挙げ句の果てには中にいだされき。純也は、何故命を落とさむ事を、すや(命を、大切にして下さい。ナガレは、奪われました。そして私をも、奪われ、挙げ句の果てには中に出されました。純也さんは、何故命を落とすような事を、するんですか)?」
ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、クシャッと布団カバーを握り締める。
「分からなゐとでござるか?お主には(分からないのですか?あなたには)」
すると彼女は顔を向けると、彼はその背中に腕を回してギュッと、抱き締めた。
「!!!!!!!!!?」
久々に感じた、優しい温もり。彼女は、こんな風にナガレから抱き締められていた事を思い出し、下唇を噛み締める。
「自由になり申して所望致すからでござる。白鳥は、連続殺人犯を逃したでござる。じゃからこそ、罰せられたでござる。お手前は、罰せらるてはならないであろう(自由になって欲しいからです。白鳥は、連続殺人犯を逃した。だからこそ、罰せられた。あなたは、罰せられてはならない)」
純也は目を、瞑った。
『おゐ甲斐田。飯食べて参ったか(おい甲斐田。飯食って来たか)?』
ふと、浮かび上がったあの頃の記憶。
『今、抜ゐてるみてす(抜いてるんです)』
にこやかな笑みを浮かべる自分の隣に座るのは、ナガレだ。警察長屋の裏庭の縁側に座っており、2人で休憩を貰っていた。
『うつけ者!重労働でござる!ここの奉公は!食とは来ぬにて働けるか(バカヤロー!重労働だぜ!?ここの仕事は!食って来ねえで働けっか)!』
すると彼は、笹の葉に包まれていた大きいおにぎりを差し出した。
『食べろ(食え)!』
『えぇ?』
『にひひ♪鈴の手作り握り。分けて献上奉るから食べろ(やっから食え)』
子供のような無邪気な笑みを浮かべ、鈴から握られたおにぎりを快く差し出してくれた。
『かたじけない(ありがとう)♪』
お主が奪わらるる必定は無かった(あなたが奪われる必要は無かった)。
命を奪わらるる事は(奪われる事は)。
なにひい(一)つ…。
前髪の陰で表情を隠し、一筋の涙を、流した。
白鳥。
その夜。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
「はぁ」
筋肉で引き締まった、51とは思えない程の肉体美を晒して覆い被さっており、片方の膝を肩に掛けて差し込んだ陰茎をゆっくりと、出し入れしていた。
「んぅ!ん、はあぁ」
唾液を垂れ流し、咥え込んで離さない。
「鈴。好いておる、お慕い垂き(好きだ、愛してる)」
額から一筋の汗を流し、妻の額にキスをする。
「我も恋し。いと恋し仁導。思へり(私も好き。大好き仁導。愛してる)」
たまに優しくなる時がある。これは夫として妻を愛している証拠であり、そのギャップもあるせいか、それもそれで恐ろしく感じる。口内に舌を差し込み、互いに絡ませる。互いの舌を直接感じ合える官能的なキスだ。
「んぅ…………………ッ…ん……ふぅ」
「はぁ」
ヌルッと離れた際に舌と舌とで唾液が繋がり合い、彼は後頭部に腕を回して抱き起せば、鈴は膝の上に座り夫に抱き付く。
「………………………………………」
彼女は何を思っているのか分からないが、揺れる瞳を、閉じた。
え許さず(許せない)。
明けたばかりの空が、朝の冷気とともに新鮮に輝く。
「あぁ!!」
背中の痣は絶えず、十手で叩かれ、皮膚が切れて血が流れる。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
布団の上で、尿を我慢していたのだが、限界が来てまた漏らしてしまったのだ。
「幾度云ゑば分かるんじゃ(何度言えば分かるんだ)?」
髪の毛を鷲掴んで上体を起こさせ
「うあぁ!」
「この単細胞が!幾度漏らせば気が済むんじゃ!?右脚を失とはも、未だ失ゐ足らなおらぬごとしよのぉ。斧を持とは来るから待たれよ(何度漏らせば気が済むんだ!?右脚を失っても、まだ失い足りないないようだな。斧を持って来るから待ってろ)」
立ち上がると、鈴は下半身に抱き付いて離れなかった。
「申し訳さうらはず!申し訳さうらはず!申し訳さうらはず!申し訳さうらはず!申し訳さうらはず!申し訳さうらはず(申し訳ございません!申し訳ございません!申し訳ございません!申し訳ございません!申し訳ございません!申し訳ございません)!」
ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、必死になって許しを得ようとする。
「許したまへ(許して下さい)!」
言葉で一つで妻を聞き従える事が出来る。快感で仕方が無い。
「仁導(仁導様)…」
「辛抱しろと申してゐるに辛抱出来ておらぬでないか。躾けておるに、駄眼犬のま未だ(我慢しろと言っているのに我慢出来てないじゃないか。躾けているのに、駄目犬のままだ)」
「すべて聞き従ふる犬になる(何でも聞き従える犬になります)!」
「結果かであろう!?どんなに脚掻ゐても貴様は駄眼犬のま未だ!聞き従ゑなゐ犬の世話を致し候それがしの身にもなれ(結果これだろう!?どんなに足掻いてもお前は駄目犬のままだ!聞き従えない犬の世話をしている俺の身にもなれ)!」
蹴り飛ばした際にドサッと倒れ、震える手で、シーツを握り締める。
「許し、たまへ。仁導(お許し、下さい。仁導様)」
すると彼は縄を首に軽く括り、グイッと引っ張った。
「あぐぅ!」
顔を向けて上体を起こすと、引っ張られるがまま部屋から出て行った。散歩だ。廊下を這い、頑張って付いて行く。
「ここは、何奴の部屋でござったか(誰の部屋だったか)」
立ち止まったその先には、部屋が。
「さふ云ゑば、白鳥と申した木偶の坊な手下が居たな。その男の部屋か。部屋を拝見するまにて、すっかり忘れておりき(そう言えば、白鳥と言った木偶の坊な部下が居たな。その男の部屋か。部屋を見るまで、すっかり忘れていた)」
「!!!!!!!!!!?」
彼女は、その部屋に顔を向け、瞳が揺れた。
ナガレの使へる室(ナガレが使ってた部屋)。
ナガレ。
ナガレ。ナガレ。
ナガ、レ…。
そして歩き出すと、襖を開けた。
「!!!!!!!!!!?」
壁に立っていたのは、首の無いナガレの胴体だ。壁に釘で打ち込まれている。
「平穏しろ白鳥。貴様の愛したでござる女は、それがしが飼ゐ慣ら致し候。平穏してちょーだい長らく立とはゐてくれ(安心しろ白鳥。お前の愛した女は、俺が飼い慣らしている。安心してずっと立っていてくれ)」
意地の悪い笑みを彫りつけたように浮かべて言い、歩き出した。
「ナガレ。ナガレ!」
鈴は反抗して体を向けたのだが、乱暴に引っ張られ、その際アゴを掴んで顔を向けさせ、殴り付けた。
「がはぁ!う、あぁ…!」
血混じりの唾液を吐き出し、怯んでしまう。
「貴様の旦那はそれがしじゃ!とこしえに死んじゃ男を追ゐ続けるな!聞き従ゑなゐ駄眼犬が!がきを産むしか取り柄の無い無能な貴様を拙者飼とはやっとるんじゃ!輿入れしてちょーだい貰った事に有り難く思ゑ(お前の夫は俺だ!いつまでも死んだ男を追い続けるな!聞き従えない駄目犬が!ガキを産むしか取り柄のない無能な貴様を俺は飼ってやってるんだ!結婚して貰った事に有り難く思え)!」
何度も何度も殴り付けられ、頭がボーッとしてきた。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
定めて(必ず)。
会ひに行けば(会いに行くから)。
いま(もう)一層の事。
殺すべきに(殺してくれても良いのに)。
自在にならばや(自由になりたい)。
ナガレ…。
自由を得る事は、許されない。この先どうなるかも分からない。ただ只管、ナガレを追う。
両膝を地面に付いて後ろ手にされて、片方の大きな手で華奢なくびれた両手首を束ねて拘束されているブロンドの短い髪の一度見たら頭にずっと残る蠱惑的な美貌の女、愛道鈴の目の前にうつ伏せになって頭を押さえ付けられているのは、夫の緑色が掛かった黒髪の、性的魅力に溢れた高身長の男、白鳥ナガレだ。
「良く拝見してゐろ。貴様の慕う旦那が、命を絶つ時じゃ(良く見ていろ。お前の愛する夫が、命を絶つ時だ)」
それを、女の手首を掴んで拘束し、片方の手で顔を逸らせないようにアゴを掴んでいる嬉しそうに話す黒髪で、高身長のイケメンの風貌の主である男、鬼賀乃仁導は、唾液を垂れ流していた。
「うな(首)を刎ねろ」
「はっ。鬼賀乃殿(様)」
命じられた黒髪の爽やか系な、顔が整った美形の主であり、片方の前髪が長いのが特徴的な男、甲斐田純也はにこやかな笑みを浮かべており、斧を振り翳した。
「止めて!」
酷く瞳が揺れ、動揺が隠し切れない。
「ナガレえええぇーーーー!」
するとナガレは顔を向けると、子供のように無邪気な笑みを、浮かべた。ザグッ!首を貫通し、地面に突き刺さる。ポロッと落ちて転がった際、血が流れ、地面が飲み込む。
「!!!!!!!!!!?」
頭の中がしびれ、目の前の現実が受け入れられない。目を見張り、ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流す。
「ナガ、レ…」
頭を掴んでそのまま地面に押し付けられた際、腰を突き出し、彼は鈴の裾を捲って下半身を丸出しにさせ
「貴様の旦那は死んじゃ。それがしが代わとは、貴様の親方様になり申してやらふ(お前の夫は死んだ。俺が代わって、貴様の主人になってやろう)」
自分も裾を捲れば、大きい陰茎をニョキッと出した際、太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打っており、トロォッ♡と我慢汁が糸を引く。
「ナガ、レ。ナガレ…」
あ頭の中が白く溶け落ちるような衝撃に、深い絶望感に襲われる。その際、仁導はズブッと後ろから、差し込んだ。
「あぐぅ!ぐ、ああああぁ!」
唾液を垂れ流し、なかなかお目にかかれない綺麗な形のほっそりした脚を振るわせ、大きな声で叫んだ。
「く、おぉ…締め付けられるでござる(締め付けられる)♡」
メリメリメリメリメリと、剥がれるように自分の形に広がって行くその快感に、ブルッと身震いをする。
「ぎゃあああああぁ!!」
夫を奪われ、挙げ句の果てには差し込まれ、大切な膣までも奪われる。
「狭ゐ!白鳥が小さゐとか、それがしのが大きゐとか(狭い!白鳥が小さいのか、俺のが大きいのか)」
額から一筋の汗を流し、更に奥まで差し込んで行く。
「抜け!抜、けえええぇ!」
「何奴に指図致し候?犬が親方様に歯向かうな(誰に指図しているんだ?犬が主人に歯向かうな)!」
そのままゴロンと仰向けにさせれば、バッと開(はだ)けさせてふっくらとした形の綺麗な大きな胸が曝け出され、両手で鷲掴みバコッ!バコッ!バコッ!バコッ!と、人前にも関わらず子宮を何度も突き上げてきた。
「い、ぎゃあぁ!あぁっ!あっ!あっ!あぁっ!んはぁ!く、あぁ!」
声が出るまま喘ぎ、ギッチギチに締め付ける。
「身体は素直に聞きゆえにゐる。満更とはいえござらんごとしな。旦那を殺させたにも関わらず感じておるとか?いかんともし難いくずじゃ(身体は素直に聞き従っている。満更でも無いようだな。夫を殺されたにも関わらず感じているのか?どうしようもないクズだ)この淫乱雌犬が」
「いぎっ!ぐ、んぅ!!」
下唇を噛み締めてから口を大きく開けて呼吸をする。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ!」
口惜し(悔しい)!
口惜しき口惜しき口惜しき口惜し(悔しい悔しい悔しい悔しい)!
口惜し(悔しい)!!
かかる男に抱かれて(こんな男に抱かれて)!
悦べる(悦んでるの)?
いかで(どうして)?
ナガレを目の前に殺されしに(目の前で殺されたのに)。
いかで(どうして)?
「殺せ!お願ひなれば殺して(殺してよ!お願いだから、殺して)!」
心底ショックで立ち直れない。自分の価値さえも分からなくなった。なら一層の事、殺された方がマシだった。
「雌犬が!ひい々親方様に向かとは指図するでござるな!生かすも殺すもそれがしがことごとく握とはゐる!役目を弁ゑろ!貴様はそれがしの犬じゃ!拙者貴様の親方様じゃ!覚ゑておけ(一々主人に向かって指図するな!生かすも殺すも俺が全て握っている!立場を弁えろ!貴様は俺の犬だ!俺は貴様の主人だ!覚えておけ)!」
すると彼は両膝をに腕を回して持ち上げるなり、背中に腕を回して抱き上げて立ち
「あぁ!」
彼女は腰になかなかお目にかかれない綺麗な形のほっそりとした脚を回して抱き締め、彼は何度も子宮を突き上げた。
「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あああぁ!あぁ!あぁん!んあぁ!あぁ!あぁん!あっ!」
無用(ダメ)!
心地良く(気持ち良くて)!
え抗はず(抗えない)!
腰がビクビクと痙攣して軽く達し、愛液がパタパタと糸を引き、額から汗を流す彼は、ゆるんで少し開いた唇と、エロチックな視線とが射るように圧迫させられ、自分以外の男には見せない、そんな表情を見せられたものだから、愛おしくて、舞い上がる。
「ぐ、はぁ…!淫乱が。親方様を誘惑しおとは。貴様のことごとくにてそれがしを愛し、ことごとく命令に聞き従ゑ。さもねば、貴様は伍御身満脚にてはゐらねる。それがしの機嫌ひいつにて、貴様の運命は変ずる。覚ゑておけ(主人を誘惑しおって。お前の全てで俺を愛し、全ての命令に聞き従え。さもなければ、お前は5体満足ではいられなくなる。俺の機嫌一つで、貴様の運命は変わる。覚えておけ)」
唾液を垂れ流し、出した時に鈴の腰も引いており、バコッ!と突き上げられれば必然的に彼女の腰も前に出、勢いが増す。
「あん!あう!う、あぁ!あっ!あん!ん、あぁ!はぁ!」
元々が、誰もが満足の行く大きさであり、それが興奮して勃起する事によって更に人間離れした大きさになる。それで突き上げられているので、大いに体が満足する。
「あああぁ!おっき!大きなり(大きい)んはぁ!あぁ!あっ!あん!ああぁ!あぁ!はぐううぅ!」
ギリッと歯を食い縛り、締め付けて離さない。
「ん、あぁ!あ……………ッ…!あぁ!あっ!」
空に顔を向けて舌を出し、ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流す。
「貴様の子宮にて!それがし(お前の子宮で!俺)の愛を、受け取れえええぇ!」
子宮にグリッと突き付けた状態で唾液を垂れ流して腰を痙攣させて太く猛々しくそびえ、びくんびくんと脈打つ陰茎から、飛び散る程の多量の精を放った。それは辺りに飛び散る程の多量だ。射精は力強く、雄々しく、精液はどこまでも濃密だった。きっとそれは子宮の奥まで到達したはずだ。あるいは更にその奥まで。それは実に非の打ち所のない射精だった。卵管を通り卵子を待つ。卵巣から排卵が起こる。精子と排卵をした卵子が、卵管膨大部で出会い、受精をする。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、子宮内へ移動する。子宮に到達した受精卵は、子宮内膜に着床し、妊娠が成立する。
「あぁ!ん、はああぁ!!」
舌を出し、快楽の海に溺れて這い上がる事が出来ず、ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、体がバラバラになるほど愛され、一度からだにこびりついた快感はどこにも出ていかず、上体を逸らし、失神しそうな程のエクスタシーが体を駆け抜け、ビクビクと腰を痙攣させ、体は快感のあまりにゾクゾクし、ブッシューーーーーーーーーッ!と、何メートルとも潮を吹き出した。
「あぁ……………ッ…あ……!!」
その際に、余分の脂肪の無い痩せて凹んだ腹部がボコッ!と膨れ上がり、子宮に熱湯が注がれたように熱くなり、すべてが終わったとき、次第に遠のいていく恍惚の中で女がブルッと、身震いをし、彼女は停電したようにプッツリと、意識を失なってしまう。
「はぁ」
座布団の上に座る仁導は紙に判子を押しており、テーブルの下で陰茎を手に優しく握って上下にしごく鈴は常に裸でおり、亀頭の裏側にある筋の通った部分と尿道も舐め、尿道付近は刺激に敏感なのでソフトにツンツンと舌先で刺激させていた。唾液を垂れ流し、彼女は陰茎を口に咥えて上下にゆっくりと動かしていた。亀頭の部分だけを口に含んで舌を動かしたり、裏筋に舌を這わせて吸い上げ、カリの部分を唇に引っ掛けるようにして上下にスライドさせ、また亀頭からカリまでを口内に含み、カリのくぼみを舌を大きく回しながら丁寧に刺激させる。
「上達したでないか(じゃないか)犬」
彼は、なんでも思い通りに行く為、この女を自分の妻にも出来、目眩に似た恍惚感を得ブルッと、身震いをする。
「かたじけなくさうらふ。あるじ(ありがとうございます。ご主人様)」
上目遣いで舌を出しながらしゃぶり続け、口を窄めて吸い上げた際
「ぐ………………………ッ…おぉ!」
腰を痙攣させてビュルルルルルル!と、年甲斐も無く多量の精を放つ。
「ん、ふぅ!」
彼女はそれを口で受け止め、ゴクッと飲む。
「はぁ」
口から離して顔を向けた際
「付ゐてる。舐めろ」
口角から流れたのを、ペロッと舐めた。妻を調教させて、飼い慣らす。こんなにも快感な事は無い。
「貴様は何奴の奥方じゃ(お前は誰の妻だ)?」
「仁導」
「何奴の犬じゃ(誰の犬だ)?」
「仁導(仁導様)」
「貴様を飼ゐ慣らすに相応しきのは何奴じゃ(お前を飼い慣らすのに相応しいのは誰だ)?」
「仁導のみ居る(仁導様しか居ません)」
「失せろ」
すると彼女はテーブルから身を出すと、片方の脚を、失っていた。体を畳に這わせ、敷かれた布団の上で横たわる。一度、仁導が嫌すぎて押し倒された時に蹴ってしまった。その際に斧で切断され、壁に飾られている。
「はぁはぁはぁはぁ」
逃げばや(逃げたい)。
我は、人(私は、人間)!
犬などには無し(犬なんかじゃ無い)!
わらはを造る道具にも(子供を造る道具でも)。
無し(無い)!
ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、丸くなる。暫くして、彼女はふと、目を覚ました。
「仁導。尿を、排出しに行く(仁導様。尿を、排出しに行きます)」
何もかも、夫に報告をしなければならない。
「辛抱(我慢)しろ」
鈴は、顔を向けた。
「仁導(仁導様)…」
「布団と畳を汚したでござるら、お仕置きじゃ(布団と畳を汚したら、お仕置きだ)」
彼は、判子を押し終えて天井に腕を伸ばしてから首を回す。肩が凝る。
「………………………………………」
さる(そんな)…。
下唇を噛み締めて俯き、シーツを握り締める。
「返事をしろ犬!」
「えい!仁導(はい!仁導様)!」
顔を向け、震えた声で返事をした。仁導は警察なので、逆らったら十手で背中を叩かれる。そのせいで、貝殻骨の浮いて見える綺麗な背中には切り傷や痣が絶えない。
「く…………………ッ…」
出来ないと思えば思う程、尿意がひどく増し、逆らおうとする。
無用(ダメ)!
念ぜずは叩かる(我慢しなきゃ叩かれる)!
躾直さる(躾直される)!
無用!無用(ダメ!ダメ)!
無用(ダメ)!!
「んぅ!」
膣を締めたのだが、少し出てしまうとじょろろろろろろと、出してしまう。すると仁導は顔を向けるなり立ち上がって近付き、片方の脚を掴んで引っ張り
「あぁ!」
彼はクパァッと広げ、尿道から出るのを見届ける。最後まで、出し切ってしまった。
「許して!お願ひ(い)!」
ガクガクとなかなかお目にかかれない綺麗な形のほっそりした脚が震え、一筋の涙を流す。
「ここは貴様の雪隠をするでござる場所か?辛抱しろと申したらふ!?何ゆえに聞き従ゑのうこざった!(ここはお前の雪隠をする場所か?我慢しろと言ったろう!?何故聞き従えなかった)!」
バチン!と手の甲で引っ叩き、更に手のひらでビンタをする。
「ぐっ!うあぁ!」
「この駄眼犬が(この駄目犬が)!」
ドサッと彼女は倒れ
「ゲホッ!ゲホッ!」
血混じりの唾液を吐き出す。
「躾直致し候(躾直してやる)」
十手を手に、腕を掴んだ。
「許して!許したまへ!仁導(許して!許して下さい!仁導様)!」
無理に掴まれるので手形と言う名の痣が付く。
「背中を向けろ!」
無理にうつ伏せにさせれば、小刀で刻まれた『仁導』と言う名がくっきりと刻まれており、それは消される事は無い。
「ぎゃあああぁ!!」
その時だった。
「仁導殿。来客の者がお見ゑでござる(仁導様。来客の方がお見えです)」
襖を開けた純也に十手を投げ付け、彼はバッと交わせば、向かいの壁にパァン!と当たる。
「来客じゃ(だ)?」
妻の腕を掴んだまま顔を向けた。
「正室を見張とはゐろ(妻を見張っていろ)」
「御意。仁導殿(はい。仁導様)」
鈴に顔を向けて後ろ手にさせ、華奢なくびれた両手首から肘の関節まで赤い縄で拘束し、女のアゴを掴んで向けさせると、唇に唇を、押し当てた。
「お慕い垂き(愛してる)」
仁導は、分けている。ご主人様としての自分と、夫としての自分を。話し方で分かる。
「我も、思へり(私も、愛してる)」
恐怖と洗脳で固められた愛は、その怯えた目で物語っている。彼は立ち上がり、歩いて部屋から出た際、純也の首にラリアットし、ダァン!と壁に押し付けた。
「がはぁ!」
舌を出して目を見張って唾液を吐き出した彼は、膝から崩れ落ちた。彼は、意地の悪い笑みを彫りつけたように浮かべ、頭に脚を乗せて蹴鞠のように転がして遊ぶ。
「魂置き無く、遊みて下され(心置き無く、遊んで下さい)」
純也の目は死んでおり、それでもにこやかな笑みを浮かべている。前髪から覗くその目は、狂気に満ち溢れており、人間を蹴鞠のようにして遊ぶ。やがて仁導は、遊び終えたと思いきやバキッ!と蹴り飛ばし、彼はドサッと倒れ、歩いて客室へと向かう。純也は上体を起こすと、立ち上がって部屋に入り、襖を閉めた。
「鈴殿(様)」
彼は近寄るとその頬に触れ、キスをしようとしたが、彼女は顔を逸らした。
「命を、いつきたまへ。ナガレは、奪はれき。かくて我をも、奪はれ、挙げ句の果てには中にいだされき。純也は、何故命を落とさむ事を、すや(命を、大切にして下さい。ナガレは、奪われました。そして私をも、奪われ、挙げ句の果てには中に出されました。純也さんは、何故命を落とすような事を、するんですか)?」
ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、クシャッと布団カバーを握り締める。
「分からなゐとでござるか?お主には(分からないのですか?あなたには)」
すると彼女は顔を向けると、彼はその背中に腕を回してギュッと、抱き締めた。
「!!!!!!!!!?」
久々に感じた、優しい温もり。彼女は、こんな風にナガレから抱き締められていた事を思い出し、下唇を噛み締める。
「自由になり申して所望致すからでござる。白鳥は、連続殺人犯を逃したでござる。じゃからこそ、罰せられたでござる。お手前は、罰せらるてはならないであろう(自由になって欲しいからです。白鳥は、連続殺人犯を逃した。だからこそ、罰せられた。あなたは、罰せられてはならない)」
純也は目を、瞑った。
『おゐ甲斐田。飯食べて参ったか(おい甲斐田。飯食って来たか)?』
ふと、浮かび上がったあの頃の記憶。
『今、抜ゐてるみてす(抜いてるんです)』
にこやかな笑みを浮かべる自分の隣に座るのは、ナガレだ。警察長屋の裏庭の縁側に座っており、2人で休憩を貰っていた。
『うつけ者!重労働でござる!ここの奉公は!食とは来ぬにて働けるか(バカヤロー!重労働だぜ!?ここの仕事は!食って来ねえで働けっか)!』
すると彼は、笹の葉に包まれていた大きいおにぎりを差し出した。
『食べろ(食え)!』
『えぇ?』
『にひひ♪鈴の手作り握り。分けて献上奉るから食べろ(やっから食え)』
子供のような無邪気な笑みを浮かべ、鈴から握られたおにぎりを快く差し出してくれた。
『かたじけない(ありがとう)♪』
お主が奪わらるる必定は無かった(あなたが奪われる必要は無かった)。
命を奪わらるる事は(奪われる事は)。
なにひい(一)つ…。
前髪の陰で表情を隠し、一筋の涙を、流した。
白鳥。
その夜。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
「はぁ」
筋肉で引き締まった、51とは思えない程の肉体美を晒して覆い被さっており、片方の膝を肩に掛けて差し込んだ陰茎をゆっくりと、出し入れしていた。
「んぅ!ん、はあぁ」
唾液を垂れ流し、咥え込んで離さない。
「鈴。好いておる、お慕い垂き(好きだ、愛してる)」
額から一筋の汗を流し、妻の額にキスをする。
「我も恋し。いと恋し仁導。思へり(私も好き。大好き仁導。愛してる)」
たまに優しくなる時がある。これは夫として妻を愛している証拠であり、そのギャップもあるせいか、それもそれで恐ろしく感じる。口内に舌を差し込み、互いに絡ませる。互いの舌を直接感じ合える官能的なキスだ。
「んぅ…………………ッ…ん……ふぅ」
「はぁ」
ヌルッと離れた際に舌と舌とで唾液が繋がり合い、彼は後頭部に腕を回して抱き起せば、鈴は膝の上に座り夫に抱き付く。
「………………………………………」
彼女は何を思っているのか分からないが、揺れる瞳を、閉じた。
え許さず(許せない)。
明けたばかりの空が、朝の冷気とともに新鮮に輝く。
「あぁ!!」
背中の痣は絶えず、十手で叩かれ、皮膚が切れて血が流れる。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
布団の上で、尿を我慢していたのだが、限界が来てまた漏らしてしまったのだ。
「幾度云ゑば分かるんじゃ(何度言えば分かるんだ)?」
髪の毛を鷲掴んで上体を起こさせ
「うあぁ!」
「この単細胞が!幾度漏らせば気が済むんじゃ!?右脚を失とはも、未だ失ゐ足らなおらぬごとしよのぉ。斧を持とは来るから待たれよ(何度漏らせば気が済むんだ!?右脚を失っても、まだ失い足りないないようだな。斧を持って来るから待ってろ)」
立ち上がると、鈴は下半身に抱き付いて離れなかった。
「申し訳さうらはず!申し訳さうらはず!申し訳さうらはず!申し訳さうらはず!申し訳さうらはず!申し訳さうらはず(申し訳ございません!申し訳ございません!申し訳ございません!申し訳ございません!申し訳ございません!申し訳ございません)!」
ぼろぼろと大きい雨粒のような涙を流し、必死になって許しを得ようとする。
「許したまへ(許して下さい)!」
言葉で一つで妻を聞き従える事が出来る。快感で仕方が無い。
「仁導(仁導様)…」
「辛抱しろと申してゐるに辛抱出来ておらぬでないか。躾けておるに、駄眼犬のま未だ(我慢しろと言っているのに我慢出来てないじゃないか。躾けているのに、駄目犬のままだ)」
「すべて聞き従ふる犬になる(何でも聞き従える犬になります)!」
「結果かであろう!?どんなに脚掻ゐても貴様は駄眼犬のま未だ!聞き従ゑなゐ犬の世話を致し候それがしの身にもなれ(結果これだろう!?どんなに足掻いてもお前は駄目犬のままだ!聞き従えない犬の世話をしている俺の身にもなれ)!」
蹴り飛ばした際にドサッと倒れ、震える手で、シーツを握り締める。
「許し、たまへ。仁導(お許し、下さい。仁導様)」
すると彼は縄を首に軽く括り、グイッと引っ張った。
「あぐぅ!」
顔を向けて上体を起こすと、引っ張られるがまま部屋から出て行った。散歩だ。廊下を這い、頑張って付いて行く。
「ここは、何奴の部屋でござったか(誰の部屋だったか)」
立ち止まったその先には、部屋が。
「さふ云ゑば、白鳥と申した木偶の坊な手下が居たな。その男の部屋か。部屋を拝見するまにて、すっかり忘れておりき(そう言えば、白鳥と言った木偶の坊な部下が居たな。その男の部屋か。部屋を見るまで、すっかり忘れていた)」
「!!!!!!!!!!?」
彼女は、その部屋に顔を向け、瞳が揺れた。
ナガレの使へる室(ナガレが使ってた部屋)。
ナガレ。
ナガレ。ナガレ。
ナガ、レ…。
そして歩き出すと、襖を開けた。
「!!!!!!!!!!?」
壁に立っていたのは、首の無いナガレの胴体だ。壁に釘で打ち込まれている。
「平穏しろ白鳥。貴様の愛したでござる女は、それがしが飼ゐ慣ら致し候。平穏してちょーだい長らく立とはゐてくれ(安心しろ白鳥。お前の愛した女は、俺が飼い慣らしている。安心してずっと立っていてくれ)」
意地の悪い笑みを彫りつけたように浮かべて言い、歩き出した。
「ナガレ。ナガレ!」
鈴は反抗して体を向けたのだが、乱暴に引っ張られ、その際アゴを掴んで顔を向けさせ、殴り付けた。
「がはぁ!う、あぁ…!」
血混じりの唾液を吐き出し、怯んでしまう。
「貴様の旦那はそれがしじゃ!とこしえに死んじゃ男を追ゐ続けるな!聞き従ゑなゐ駄眼犬が!がきを産むしか取り柄の無い無能な貴様を拙者飼とはやっとるんじゃ!輿入れしてちょーだい貰った事に有り難く思ゑ(お前の夫は俺だ!いつまでも死んだ男を追い続けるな!聞き従えない駄目犬が!ガキを産むしか取り柄のない無能な貴様を俺は飼ってやってるんだ!結婚して貰った事に有り難く思え)!」
何度も何度も殴り付けられ、頭がボーッとしてきた。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」
定めて(必ず)。
会ひに行けば(会いに行くから)。
いま(もう)一層の事。
殺すべきに(殺してくれても良いのに)。
自在にならばや(自由になりたい)。
ナガレ…。
自由を得る事は、許されない。この先どうなるかも分からない。ただ只管、ナガレを追う。
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