異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

文字の大きさ
109 / 466
【リーンハルト:9歳】

第180話 関係ないよね

しおりを挟む
いつもお読みいただきありがとうございます。

次の投稿は明日1月7日午前の予定です。


よろしくお願いいたします。

.。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○ .。o○


「実は事業の相談がありまして、サウスコートは年中通して暖かい土地柄です。ですからアイスクリームも我が領内で作ることを許していただけないでしょうか」

「えっ、なぜ私の許可が必要なのでしょう。父上だと思うのですが」
「発案者はリーンハルト様で、アイスクリームは特許申請をしていないから本人に確認してほしいと言われました」

父上―。私に丸投げですか。
いつも私がしているから、もしかして仕返し?


「ヴァーシュは住める土地が決まっていますから無理ですよ」

「わかっています、乳牛でします。それでも十分に美味しいですから。あと味もウエストランドとは変えられると思います。サウスコートにしかない果物がたくさんありますから」

「いいですよ。ただし条件が1つあります。みんなが買える料金設定で開発してください。もちろん高級路線のアイスクリームも作ってもいいですがメインはみんなが買えるアイスクリームにすることです」

「ありがとうございます。約束は守ります。わたくしもココット狩り頑張りますね」と笑顔で言われてしまった。

そうだった。アイスクリームはココットの卵がいる。
また、仕事を増やしてしまったのだろうか。



今回3日間樹海前の砦に滞在し、ココットを捕獲しまくった。
しかも今回は依頼分になるらしい、我が家の分を確保するためにも依頼分を消化しないといけないとか。

だからいつもの広場までの道ではなく脇にそれて捕獲をすることになり、左右二手に別れてココットの雌を147羽確保できた。

あとココットの捕獲中に、マイヤーに温泉卵の件を聞いた。

ミルク缶を調理場へ持っていったら、カレーの匂いがしたので今日はカレー料理ですかと聞いたら、いいところに来たと言われて料理人に料理長の所へ連れていかれ、温泉卵について詳しく聞かれたらしい。

温泉街の温泉の源泉元が90度で作ると白身が若干柔らかいゆで卵で、お祖父様の新屋敷の温泉源が70度で作ると温泉卵と説明したら、料理長が我が家の奇麗な温泉を鍋に入れて沸騰させ70度に保って温泉卵を作ったそうだ。

ただ、料理長の話だと温泉卵の味が微妙に違ったらしい。
急ぎでなければ、今後は温泉街で作った温泉卵で料理を作ると言っていたそうだ。

ココットの乱獲もよくないから、しばらくは普通に広場まで往復の捕獲でココットの捕獲数をみることになった。
ラファエルの所もハンバーグカレー食べたら需要増えるよね

養鶏を本気で考えた方がいいかもしれない。



「父上、相談があります」
書斎に入るとラジエルがいたので「また出直してきます」と回れ右をして自分の部屋に戻ろうとすると

「リーンハルト様、丁度よいところにいらっしゃいました」とラジエルに呼び止められた。
なんか嫌な呼び方されたぞ。

「最近はラジエルに迷惑かけてないと思うけれどな」
「いいえ、またマリアと新商品作っていますよね」

新商品? ヴァーシュのところの噴霧器かな。

「噴霧器はヴァーシュの所でしか使わないから新商品のカウントには入らないよ」
「残念ながら入ります。庭師のトムから便利なので噴霧器を使いたいと申し出がありました。消毒や高い木々の水まきにも使えるからだそうです」

なんでも、マリアが試作品をトムたち庭師に使用してもらって改良していったとか。
だからベイルさんが改善しなくていいと言ったのか。

「なら、我が家だけで使えば関係ないよね」
「無理です。出入りしている業者とかで口コミで広がってしまいます。それと派生商品の霧吹きスプレーです。こちらが問題です」

下女や侍女からアイロンがけの効率があがったとか、庭師たちも使いたいと言っているので売れるのはむしろ霧吹きスプレーらしい。


「それに伺いましたが、サウスコートにアイスクリームの販売を許可する予定だとか」
「ラジエルにアイスクリームは関係ないよね」

ラジエルが言うには、料理長にアイスクリームを歩きながら食べられるようにワッフルコーンの開発も依頼していたのが、ワッフルコーンを作る魔道具をマリアが担当したため商会案件になってしまったようだ。

もう怒られるならついでにワッフルコーンを包む紙の話もしておこう。
紙は高いから藁半紙になりそうだけれどあったほうが断然いいからね。

「わかりました。これは孤児院の内職にいいでしょう。ワッフルコーンでアイスクリームを食べましたが、すべて食べられるので手軽でいいと思います」

「怒らないの?」
「いいえ、霧吹きスプレーのことは聞いていなかったので怒っていますが、優秀な従業員を確保できたので今回のお説教はなしにします」

「私は従業員を見つけていないよ」
「セントアーサー学園の生徒です。来年2名が商会に、そして2名がウエストランド家の従業員になります。アルバイトに来ていた3年生全員が来ることになりました」

しおりを挟む
感想 32

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS

himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。 えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。 ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ! アルファポリス恋愛ランキング入りしました! 読んでくれた皆様ありがとうございます。 *他サイトでも公開中 なろう日間総合ランキング2位に入りました!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

(完)そんなに妹が大事なの?と彼に言おうとしたら・・・

青空一夏
恋愛
デートのたびに、病弱な妹を優先する彼に文句を言おうとしたけれど・・・

レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収

ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。 彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。 だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。 自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。 「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」 契約解除。返還されたレベルは9999。 一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。 対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。 静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。 「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」 これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。 (本作品はAIを活用して構成・執筆しています)

転生皇女セラフィナ

秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。 目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。 赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。 皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。 前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。 しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。 一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。 「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」 そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。 言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。 それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。 転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。 ※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。