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【リーンハルト:9歳】
第179話 気が合うと思います
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いつもお読みいただきありがとうございます。
次の投稿は本日午後の予定です。
よろしくお願いいたします。
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本当に久しぶりに温室で本を読んでいると
「お話ししてもいいですか」とダイアナ様がソファーのそばまで来ていた。
足音が全くしなかったよ。
「気配を消す訓練もしているのです。盗賊アジトへ行く場合もありますから。だからルアンとルチアとの場所あては楽しいです」と私がダイアナ様の足元をみたからか、思っていたことを当てて話してくれた。
ソファーに隣同士で座るわけにはいかないので、奥にあるテーブル席へ案内して、ジョルジュがお茶を出し、声が聞こえないくらいまで下がってくれる。
私は単刀直入に「ジェラ兄さまのことですか」と聞いた。
貴族の礼儀作法としてはルール違反だけれど、ダイアナ様は身内扱いでいいだろう。
「いえ、ジェラルド様とは話し合ってお互いを分かり合えればと言われていますので・・・」とうつむきながら、恥ずかしそうに話してくれた。
何と、ジェラ兄様は告白したのか、いつの間に!!
「実は温泉街、新しい街づくりで次々と斬新な提案をされているのを拝見して考えさせられることが多かったのです。またここに来るために頑張ろうとか、家族で楽しく過ごす場を提供するとか。場所を提供しても休めなくては温泉街にいけません。そのための布石もされているとか」
ダイアナ様、すごく私が計算して動いているように聞こえますが、すべては偶然の賜物です。
布石って我が家の従業員が数日休めるようにしたこと?
将来、自分が休みたいから導入させようとしただけなのだけれどな。
あくまで自分が楽したい、温泉の実をもらったから作ったら面白いよねで、始めているのですと言いたいが、こちらをキラキラして目で見られると言えない。
「実際に動いているのは、お祖父様はじめ優秀な従業員たちです。私ではありません」
「いえ、任せるということもとても難しいです。その人物を信用して任せるのですから」
「重要なところはおさえて、細かいところは現場を知っている者に采配を任せた方が早いですよ。ダイアナ様でいえばどこまで指揮権を与えるか決めることと金銭面の管理ですかね」
金銭面を任せると業者と癒着となりやすいし、原材料の上乗せとかもおこりやすい。
指揮権も全部渡せばどこかで自分のお気に入りで固めて現場がスムーズに回らなくなる可能性もある。
でもだからといって全部自分ですることもできないから采配は難しいよね。
「そのあたりは、お祖父様や父上から学んだ方がいいですよ。なにせ私はお気楽な3男坊ですから」
「お2人からは時々呼んでいただいて勉強させてもらっています。ここへ来て我が家との違いを痛感しました。なぜお祖母様がウエストランドにこだわったのかも。そして我が家のこともいい加減に決着をつけないといけないと思いました」
「誉め言葉ならうれしいですね。我が家も樹海を守りながらも樹海で生活しています。危険との隣り合わせで、一瞬の緩みで大怪我に繋がります。それはサウスコートもですよね。だから家族の暖かさは大事です。帰りたいところがあることは生きて帰りたいということに繋がりますから」
「はい。ジェラルド様からウエストランドは恋愛結婚が多く、政略結婚すると早世してしまうことが多いことも聞きました。最初はなぜと思いましたが、ここで家族みたいに過ごさせてもらっているとその意味がわかりました」
「ダイアナ様、恋バナは私にしないでくださいね。兄についての惚気を聞くのは弟として気恥ずかしいです。もししたいならリナルーナ王女殿下をご紹介しますよ」
ダイアナ様は慌てて否定するように右手の平を左右に振りながら
「そんなつもりではないのです。ところでなぜリナルーナ王女殿下を紹介するとおっしゃられるのでしょうか」
「リナルーナ王女殿下も私に恋バナをしてきた人です。おそらくお二人は気が合うと思います」
私の言葉にびっくりされている。それはそうだろう。王女殿下がなんで私に恋バナするのかと思うよね。
うん、我ながら名案だ。
リナルーナ王女殿下にさっそく手紙を書こう。そうすれば冬の社交で2人だけで話すことができるだろう。
その時に2人で盛り上がってください。
次の投稿は本日午後の予定です。
よろしくお願いいたします。
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本当に久しぶりに温室で本を読んでいると
「お話ししてもいいですか」とダイアナ様がソファーのそばまで来ていた。
足音が全くしなかったよ。
「気配を消す訓練もしているのです。盗賊アジトへ行く場合もありますから。だからルアンとルチアとの場所あては楽しいです」と私がダイアナ様の足元をみたからか、思っていたことを当てて話してくれた。
ソファーに隣同士で座るわけにはいかないので、奥にあるテーブル席へ案内して、ジョルジュがお茶を出し、声が聞こえないくらいまで下がってくれる。
私は単刀直入に「ジェラ兄さまのことですか」と聞いた。
貴族の礼儀作法としてはルール違反だけれど、ダイアナ様は身内扱いでいいだろう。
「いえ、ジェラルド様とは話し合ってお互いを分かり合えればと言われていますので・・・」とうつむきながら、恥ずかしそうに話してくれた。
何と、ジェラ兄様は告白したのか、いつの間に!!
「実は温泉街、新しい街づくりで次々と斬新な提案をされているのを拝見して考えさせられることが多かったのです。またここに来るために頑張ろうとか、家族で楽しく過ごす場を提供するとか。場所を提供しても休めなくては温泉街にいけません。そのための布石もされているとか」
ダイアナ様、すごく私が計算して動いているように聞こえますが、すべては偶然の賜物です。
布石って我が家の従業員が数日休めるようにしたこと?
将来、自分が休みたいから導入させようとしただけなのだけれどな。
あくまで自分が楽したい、温泉の実をもらったから作ったら面白いよねで、始めているのですと言いたいが、こちらをキラキラして目で見られると言えない。
「実際に動いているのは、お祖父様はじめ優秀な従業員たちです。私ではありません」
「いえ、任せるということもとても難しいです。その人物を信用して任せるのですから」
「重要なところはおさえて、細かいところは現場を知っている者に采配を任せた方が早いですよ。ダイアナ様でいえばどこまで指揮権を与えるか決めることと金銭面の管理ですかね」
金銭面を任せると業者と癒着となりやすいし、原材料の上乗せとかもおこりやすい。
指揮権も全部渡せばどこかで自分のお気に入りで固めて現場がスムーズに回らなくなる可能性もある。
でもだからといって全部自分ですることもできないから采配は難しいよね。
「そのあたりは、お祖父様や父上から学んだ方がいいですよ。なにせ私はお気楽な3男坊ですから」
「お2人からは時々呼んでいただいて勉強させてもらっています。ここへ来て我が家との違いを痛感しました。なぜお祖母様がウエストランドにこだわったのかも。そして我が家のこともいい加減に決着をつけないといけないと思いました」
「誉め言葉ならうれしいですね。我が家も樹海を守りながらも樹海で生活しています。危険との隣り合わせで、一瞬の緩みで大怪我に繋がります。それはサウスコートもですよね。だから家族の暖かさは大事です。帰りたいところがあることは生きて帰りたいということに繋がりますから」
「はい。ジェラルド様からウエストランドは恋愛結婚が多く、政略結婚すると早世してしまうことが多いことも聞きました。最初はなぜと思いましたが、ここで家族みたいに過ごさせてもらっているとその意味がわかりました」
「ダイアナ様、恋バナは私にしないでくださいね。兄についての惚気を聞くのは弟として気恥ずかしいです。もししたいならリナルーナ王女殿下をご紹介しますよ」
ダイアナ様は慌てて否定するように右手の平を左右に振りながら
「そんなつもりではないのです。ところでなぜリナルーナ王女殿下を紹介するとおっしゃられるのでしょうか」
「リナルーナ王女殿下も私に恋バナをしてきた人です。おそらくお二人は気が合うと思います」
私の言葉にびっくりされている。それはそうだろう。王女殿下がなんで私に恋バナするのかと思うよね。
うん、我ながら名案だ。
リナルーナ王女殿下にさっそく手紙を書こう。そうすれば冬の社交で2人だけで話すことができるだろう。
その時に2人で盛り上がってください。
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