異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:9歳】

第178話 提案するたびに

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いつもお読みいただきありがとうございます。

次の投稿は明日1月6日午前の予定です。


よろしくお願いいたします。

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「まぁ、なんて美味しい生クリームなの。もたれる感じはなくて、とても軽くて食べやすいわ。アイスクリームも何度か食べたけれど、これが一番濃厚で美味しいわ」

母上が言うように、ロールケーキの生クリームは本当に美味しい。
あっという間に食べてしまった。アイスクリームもヴァーシュの生クリームを使って作っているのだろう、こちらも美味しかった。

食堂の端に控えているヘンリーに料理長が何か言っていたか聞くと、従業員にも同じものを食べさせてほしいといっていたそうだ。

また今日の不足分の温泉卵は、ミルク缶を持ってきたマイヤー達に聞いて我が家の温泉で再現して作ったものだと教えてくれた。温度が低いはずなのにどうやって作ったのだろうか。

我が家の料理長はじめ料理人たちは、新作料理に対する情熱が凄すぎる。
まぁ、自分たちも食べたいがために動いているのだろうけれど・・・・。


「卵とヴァーシュのミルクが用意できるならいいだろう。ただし無理はしないように料理長に伝えてくれ」

「ありがとうございます。従業員一同を代表してお礼申し上げます」とヘンリーが言うと同じく食堂に控えていた侍女たちも嬉しそうにヘンリ一と一緒に頭を下げている。

「アイスクリームも卵が必要なのだよな。温泉街は卵の確保も必要か」

「父上そうですね。ヴァーシュと同じようにココットも確保しないといけないようです。ジェラにハルトはこれからココット狩りを手伝いなさい」

世界樹に行くまではゆっくりしようと思ったのに、また出来なくなってしまった。

「父上、ヴァーシュのミルクはこれから毎日確保できます。温泉街で販売するまで時間がありますがその間のミルクはどうしますか」とジェラ兄さま。

「そうだな。一日搾乳できる量でアイスクリームがいくつ作れるのか。料理長に協力してもらってくるらないといけないだろうな。しばらくは他で使ってもらえばいいだろう」

「父上、ベイルさんがチーズを作りたがっていましたよ。期間限定でお願いしてもいいのではないですか」
「わかった、あとは料理長と相談決めよう」



翌々日、カルロが2枚のガラス絵を持参してくれたので、家族総出で見ることになり太陽の光が入りやすいサロンに移動する。

ガラス絵は大地神と賢者神1枚 縦1.5m×横1mと大きいが教会に飾るとしたらこれでも小さくなるのかな。
あとガラスとガラスの銅板が太いし、まだ顔の部分がはめ込まれていなかった。

「教会に飾るガラスは幅が太くなりますので、銅板も太くしないと支えられません。あと顔をガラス絵で描くのは難しくて、いろいろ試しているところです」とカルロが教えてくれた。

確かに私がマリアにお願いして作った銅板テープは写真立てとかに使うタイプだったかもしれない。あと花とか植物のデザインから始めた方がよかったかも。

いきなり高レベルから入ってしまったようだ。すべて適当でゴメン。


サロンのガラスにガラス絵を持っていき、太陽の光が当たるようにすると色ガラスの光りが入り奇麗だった。

「ほう、これはまたすごいものを作ったな。これをすべての神々で作成するのか。確かにこれなら観光の目玉の一つになるだろう」
「教会の完成に間に合わなくても完成したら普通のガラスと差し替えていくのもいいかもしれません」

「そうだな。できれば創造神と豊穣神の中央だけでも教会の完成時には欲しいな」
「中央部分はこれよりももっと大きくして植物とかも入れてさらに豪華にした方が見応えががあると思います」

「ハルト、確かにそうだが作るのはカルロだぞ。カルロの意見も聞かないといけない」と父様に窘められた。

「カルロごめん、先走って。ただ中央に飾るのは教会のメインになるから大きい方が見栄えがいいと思う。大きさを言われてもわからないけれど」

カルロの顔が若干引きつっているようにも見える。
「大地神と賢者神の大きさは、領都の教会の窓の大きさに合わせています。ただ中央部分となると実際に木枠とかを使ってどれぐらいの大きさがいいか試さないとわかりません」

教会で測るとなるとこのガラス絵を見せないといけなくなるからできればギリギリまで避けたいな。

「お祖父様、教会の大きさってどのくらいで考えていたのですか」
「教会はエミニーラにある教会の大きさを考えている」

図面があれば土壁を作って測ればいいのではないかと話すと、教会と話をしないといけなかったから入手できるだろうとのこと。

入手出来たら、ハルトも測定は手伝いなさいと言われてしまった。
提案する度に仕事が増えている。

私はゆっくりしたいのだといいかけたが、みんながこちらに顔を向けていたので「はい」としか言えなかった。
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