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【リーンハルト:9歳】
第190話 詳しく聞こう
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いつもお読みいただきありがとうございます。
次の投稿は1月12日午前の予定です。
よろしくお願いいたします。
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騎士団に行くと練習場でハミルトンとラウールが剣で模擬戦をしていた。
武闘神の加護を持つラウールが圧倒的に強いけれど・・・・。
騎士たちを鍛えるためにラウールにお願いしているのかな?
カイル隊長も模擬戦を見ていたのでカイル隊長の所へ行った。
「カイル隊長、今話をしても大丈夫?」
「話が長くなるのなら場所を移動しましょうか」
「長くなるかはわからないけれど、グーシュについて聞きたい」
「わかりました。移動しましょう。フェデリックあとは任せる」
「はい。承知いたしました」
隣にいたハント副隊長に指示を出したあと一緒に移動する。
騎士舎の会議室に入り椅子に座ると
「グーシュのこととは」
「グーシュってココット並みに捕獲できるものなの?あと今まで破棄していたグーシュの毛って年間どれぐらいの量があったのかな」
「グーシュはココットや一角ラビットと同じFランクですが、樹海前の砦辺りにはいません。一番多いのはヘリオス村周辺と反対側のラクス村周辺ですね」
ラクス村はエミニーラの街から馬で1日かかるそうだ。
「ここからだとヘリオス村よりも遠い村なんだね」
「エミニーラから馬で1日。荷馬車だと1日半ぐらいですかね。ただ水質が奇麗な湖がありまして漁業と農業で生計を立てている村です」
「えっ、ウエストランドに湖があったの」
「湖といっても池よりは大きい程度です。湖は地下から湧き出る水で常に透明度が高いです」
「グーシュがいると危険では?」
「元冒険者たちが多く住んでいて樹海を定期的に見回っていますから村周辺は比較的安全です」
「グーシュの毛がたくさん欲しいのだけれど、破棄している量って、どれくらいかわかる?」
「ラクス村に聞かないとわかりませんね。問い合わせてみましょうか」
「お願い。今後は破棄せずに保管をお願いしてもらえるかな」
「わかりました。ラクス村から理由を聞かれると思いますが」
「正式に決まれば話すよ。ただ、集めてもらったものはすべて買い取るからと伝えてくれて構わない。あと冒険者ギルドに問い合わせすれば量とかわかるだろうか」
「冒険者がグーシュの肉や角をギルドに卸しているかどうかですね。冒険者ギルドにも聞かれますか」
「そうだね。あと同じように買取もするよ。適正価格を知りたいな」
「そうなると冒険者ギルドに一度行かれた方がいいですね」
「グーシュの毛で何をするかによって価値が変わるということ?」
「そうです」
冒険者ギルドと話すとなるとお祖父様に任せた方がいいのかな。
「あとラクス村に行くことになりそうですか」
「たぶんね。とにかく冒険者ギルドもラクス村もお祖父様と相談しないことには決められない」
「行く準備をしておくようにマイヤー達に言っておきます」
数日後、冒険者ギルドに来た。アトレとルーカスも行くというので一緒に来ている。
冒険者が比較的いない昼時を指定されて行くと、受付のメビウスさんが外で待っていて、あっという間に応接室に案内された。
応接室にはウィンストンギルド長とギャビン副ギルド長が待っていて、すぐに魔道具で外部と遮断される。
「まさかこんなに滅多にお目にかかれないAランク以上の魔獣たちを次から次へと連れて来られ、とうとうホワイトドラゴンですか」と私の肩にいるルーカスを見てウィンストンギルド長が言う。
1年以上前に会った時より痩せている感じがするので
「ウィンストンギルド長、お疲れ気味ですか?」
「ウィンストンは言いにくいだろうからマックベリーか、ただのギルド長でいいぞ。あぁ、滅多にない従魔契約がウエストランドで立て続けて契約、しかもすべて高位魔獣とだからな。あちこちから確認がきて、その対応に追われているよ」
そんな弊害が起こっていたとは
「仕事を増やしているみたいで申し訳ありません。ですがすべて偶然なのですよ。ラッキーだったとしか言えません」
「こちらもある程度は聞いているが、隠さないといけない部分もあるから、対応に苦慮している感じだ。まぁ、気にするな。それで相談というのは何かな」
世界樹の件かな。
ご迷惑おかけしているけれど、マックベリーさんがいい人で良かったよ。
我が領には上に立つ人に変な人がいない。父上たちの人を見る目がよくてよかった。
次の投稿は1月12日午前の予定です。
よろしくお願いいたします。
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騎士団に行くと練習場でハミルトンとラウールが剣で模擬戦をしていた。
武闘神の加護を持つラウールが圧倒的に強いけれど・・・・。
騎士たちを鍛えるためにラウールにお願いしているのかな?
カイル隊長も模擬戦を見ていたのでカイル隊長の所へ行った。
「カイル隊長、今話をしても大丈夫?」
「話が長くなるのなら場所を移動しましょうか」
「長くなるかはわからないけれど、グーシュについて聞きたい」
「わかりました。移動しましょう。フェデリックあとは任せる」
「はい。承知いたしました」
隣にいたハント副隊長に指示を出したあと一緒に移動する。
騎士舎の会議室に入り椅子に座ると
「グーシュのこととは」
「グーシュってココット並みに捕獲できるものなの?あと今まで破棄していたグーシュの毛って年間どれぐらいの量があったのかな」
「グーシュはココットや一角ラビットと同じFランクですが、樹海前の砦辺りにはいません。一番多いのはヘリオス村周辺と反対側のラクス村周辺ですね」
ラクス村はエミニーラの街から馬で1日かかるそうだ。
「ここからだとヘリオス村よりも遠い村なんだね」
「エミニーラから馬で1日。荷馬車だと1日半ぐらいですかね。ただ水質が奇麗な湖がありまして漁業と農業で生計を立てている村です」
「えっ、ウエストランドに湖があったの」
「湖といっても池よりは大きい程度です。湖は地下から湧き出る水で常に透明度が高いです」
「グーシュがいると危険では?」
「元冒険者たちが多く住んでいて樹海を定期的に見回っていますから村周辺は比較的安全です」
「グーシュの毛がたくさん欲しいのだけれど、破棄している量って、どれくらいかわかる?」
「ラクス村に聞かないとわかりませんね。問い合わせてみましょうか」
「お願い。今後は破棄せずに保管をお願いしてもらえるかな」
「わかりました。ラクス村から理由を聞かれると思いますが」
「正式に決まれば話すよ。ただ、集めてもらったものはすべて買い取るからと伝えてくれて構わない。あと冒険者ギルドに問い合わせすれば量とかわかるだろうか」
「冒険者がグーシュの肉や角をギルドに卸しているかどうかですね。冒険者ギルドにも聞かれますか」
「そうだね。あと同じように買取もするよ。適正価格を知りたいな」
「そうなると冒険者ギルドに一度行かれた方がいいですね」
「グーシュの毛で何をするかによって価値が変わるということ?」
「そうです」
冒険者ギルドと話すとなるとお祖父様に任せた方がいいのかな。
「あとラクス村に行くことになりそうですか」
「たぶんね。とにかく冒険者ギルドもラクス村もお祖父様と相談しないことには決められない」
「行く準備をしておくようにマイヤー達に言っておきます」
数日後、冒険者ギルドに来た。アトレとルーカスも行くというので一緒に来ている。
冒険者が比較的いない昼時を指定されて行くと、受付のメビウスさんが外で待っていて、あっという間に応接室に案内された。
応接室にはウィンストンギルド長とギャビン副ギルド長が待っていて、すぐに魔道具で外部と遮断される。
「まさかこんなに滅多にお目にかかれないAランク以上の魔獣たちを次から次へと連れて来られ、とうとうホワイトドラゴンですか」と私の肩にいるルーカスを見てウィンストンギルド長が言う。
1年以上前に会った時より痩せている感じがするので
「ウィンストンギルド長、お疲れ気味ですか?」
「ウィンストンは言いにくいだろうからマックベリーか、ただのギルド長でいいぞ。あぁ、滅多にない従魔契約がウエストランドで立て続けて契約、しかもすべて高位魔獣とだからな。あちこちから確認がきて、その対応に追われているよ」
そんな弊害が起こっていたとは
「仕事を増やしているみたいで申し訳ありません。ですがすべて偶然なのですよ。ラッキーだったとしか言えません」
「こちらもある程度は聞いているが、隠さないといけない部分もあるから、対応に苦慮している感じだ。まぁ、気にするな。それで相談というのは何かな」
世界樹の件かな。
ご迷惑おかけしているけれど、マックベリーさんがいい人で良かったよ。
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