異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:9歳】

第223話 報告ですか

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いつもお読みいただきありがとうございます。

次の投稿は本日午後の予定です。

よろしくお願いいたします。

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「ダイアナも一緒に行ってよかったのよ」

ダイアナ様は首を振りながら
「お祖母様、お父様たちも2人で話さないといけないと思いますから」という。

「そうね、まさかブライアンがエミリアを好きだったとはねぇー。あの子もこのチャンスを生かせるのかしらね」とため息をつかれた。

「お祖母様、正直あの人を許せるかはわからないのです。でもこのまま別れてしまうのも後悔してしまう気がして」キャロライン様はダイアナ様の所へ行って抱きしめる。

「ダイアナ、それでいいのよ。10年以上会っていないのは事実。仕事を一緒にすることでお互いを知っていってから決めても遅くはないわ」

まだ問題はあるがサウスコートのゴタゴタはある程度片付いたようだ。

やっぱり私はここに居なくてよかったと思う。


キャロライン様の抱擁を解いて恥ずかし気に

「今日は面倒なことにお付き合いいただいてありがとうございました」とジェラ兄様と私に向かってダイアナ様が礼を言ってきた。

「いや、ただ話を聞いていただけで何もお手伝いしていない。立ち会ってよかったのかな」

「はい、身内だけだとわたくしは本音を言えなかったと思うのです。だから立ち会っていただきありがとうございました」とジェラ兄様とダイアナ様は見つめあっている状態です。

「おほほほ、あなた達も2人でしっかり話しなさい。リーンハルト様、わたくしたち年寄りにつき合ってもらっていいかしら」

「はい、大丈夫です」と言って、ジェラ兄様とダイアナ様をおいて応接室から出ていく。

ケヴィン様が2人だけにするのは・・・・とブツブツ言っていたがキャロライン様に急き立てられ一緒に出ていった。


「本当にありがとう。やっとサウスコートも前に進むわ」と3人で別の部屋に移動した私にキャロライン様がいってきた。

「いえ、私は何もしていません。ソフィアお祖母様の行動力の賜物です」

私は立ち合いにいらないと思っていたけれど、ジェラ兄様たちのことを進めるために使われたことが解ったので無難に言っておく。

「ソフィアにも改めてお礼の手紙を書くわ。でもあなたがアイスクリーム事業を認めてくれたから上手くいったと思っているのよ」

「そうだな。ウエストランド家には世話になった。そしてジェラルド君はダイアナの婿として文句ない青年のようだ。しかも私の跡を継いで海軍をまとめてくれるだろうと報告もきているしな」

「報告ですか?」

私が聞き逃さずに問うと、しまったという顔をケヴィン様はされた。

「君たちの行動を監視していたのではない。ダイアナの行動の報告を聞いているときにジェラルド君たちの海賊討伐の活躍を聞いたにすぎない」

あぁ、私達がサウスコートの観光で誰かにつけられていると思った情報屋さんのことと海軍からの報告かな。

海軍からの報告だけでしまったという顔はしないからね。


そうだ、砂糖の増産の件、言っておかないと。

「実は、お土産をお持ちしたのですが、渡すタイミングがなくてですね、今お出ししてもいいですか」と了承を貰い、部屋の入口付近に控えていたジョルジュがマジックバックから抹茶クッキーと抹茶ロールケーキを取り出す。

「まぁ、新作のお菓子かしら。さっそくいただきましょう」と同じく部屋の入口付近に控えていた侍女に抹茶ロールケーキを切り分けるように指示する。

「これは甘味を抑えているけれど、緑色の食材の味かしら風味があって美味しいわ」

私はガルーダ家で開発された新茶を使ったお菓子と伝える。

たぶんガルーダ家からも砂糖の注文が増えるだろうこと、アイスクリームも将来的には全国に広がりそうだと話した。

「砂糖栽培をもっと増やさないといけないということか」

「乳牛が増えればノーストレイドもアイスクリームを作りたいと言っています」

「地域の特産を使って作れるお菓子はなかなかない、果物栽培が盛んなところは作りたいと言い出すだろうな。前もって教えてくれてありがとう」

ジェラ兄様とダイアナ様が、私達のいる部屋に入ってきたので、ダイアナ様にも抹茶のお菓子を食べてもらい、しばらく世間話をしながら和やかに話してサウスコートの屋敷を後にした。


馬車の中で
「ハルトにも心配かけたけど、ダイアナ嬢と婚約しようと思う。兄上より先になってしまって悪いがな」と照れ臭そうに教えてくれた。

「ジェラ兄様、おめでとうございます。兄様が婿養子に行ってしまうのは寂しいけれど他国ではないし、サウスコートの方々はいい人達だからよかったね」と祝福するとありがとうと笑顔で言われた。

ダイアナ様をいつからお義姉様と呼ぶべきか、悩むな。
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