異世界でゆるゆる生活を満喫す

葉月ゆな

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【リーンハルト:9歳】

第302話 クリス兄様と内緒話

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いつもお読みいただきありがとうございます。

次の投稿は今日の午後の予定です。

よろしくお願いいたします。

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兄様たちは1時間後に出てきた。

長くないですか?途中で水分補給はしていたそうだ。

「寝ているだけなのに汗を凄くかいたよ。だが、運動した後のべたつく汗ではなくて驚いた」

「岩盤浴?から出た後も、体中がぽかぽかと暖かいし、冬とかよさそうだよな」と好評なようだ。


「ハルトはこれも新街でしたいのだろう」

「そうですね。まずはこの屋敷で試してからですね」

「このペレの生地で作った服も汗をかいた割には体に張り付かないし、外に出るとすぐに乾いたぞ」

「屋敷で試すと言ってもペレの生地で作った服までは用意できないです」

「風呂場を拡大して、そのまま使えるようにすればいいだろう」

「女性はバスタオルを巻いて寝てもらうとかですかね」と兄様たちと話している最中に、アトレたち従魔はドーム小屋で寝そべって岩盤浴を楽しんでいみたいだ。


「どうやって、石板にバスタオル敷いたり、温泉の湯を掛けたりしたの」

「ルーカスが侍女さんに頼んだらしてくれた」

「みんなで利用したのなら狭かったのでは」

「でも誰も後は嫌だというから、一緒に利用したの。お湯につからないけれど寝ていられるからいいよね」

「これはこれでいいな、ハルト、早く広い岩盤浴場を作るのだぞ」

好評なのはいいが、私はまだ岩盤浴できていないのだよ。


翌日も兄様たちは岩盤浴を堪能していた。

兄様たちのあとは父上とお祖父様が試していて私はまだ利用できていない。

母上とお祖母様は父上たちが気持ちいいというものだから、はやく風呂場を拡大して岩盤浴場を作れと私に言ってきた。

拡大するなら建設業者呼ばないと。

もう手配した?

わかりました、準備しますよ。



「クリス兄様、ハルトです。入っていいですか」

「ハルト、急にどうしたんだい」

今、クリス兄様の部屋に2人きりでいる。


私はクリス兄様に一枚の紙を渡す。

「これ、王都の展覧会の提案書?」

「提案書まではいかないです。案ですね。詳細は王家と事務方で詰めてもらえばいいでしょ。そこまで協力はしなくていいのではないですか」

「どうした、急に」

「入賞者たちや入賞者周辺の住民に迷惑をかけたので、早々に外部の商人たちには撤退してもらいたいからです」

「そういうことか」


「ただし、タダでは渡さないでください。クリス兄様に接触してきて、我が家に利がある場合のみにしてください」

「こちらからは提案しないのだな」

「はい」

「まぁ、ハルトの読み通り、私に接触してくる可能性が高いか」

「私を説得するようにとか言ってきそうではないですか」

「父上にこの話しているのか?」

「怒られるのというか反対すると思うので話していません」


「我が家の利益が提示されたらと条件を付けるのを嫌がるか。わかった。ところで冬は王都に来るのか」

「出来たら行きたくないですが、ジェラ兄様の婚約式があるので数日は滞在すると思います」

「そうだったな。ハルトも貴族らしくなった」

「言葉の裏を読むもの、駆け引きも苦手ですし、私は好き勝手にできる今の状態がいいです」

だから貴族の駆け引きはクリス兄様お願いしますよ。


あとハウルさんから受け取ったレインボーフィッシュで装飾した漆黒塗の卓上カレンダーを見せる。

毎月数字を入れ替えするものと水彩画カレンダーを毎月めくるタイプのものだ。

「数字入れ替えは数字をレインボーフィッシュの白く光る部分を使っているから、漆黒塗が映えて見やすいし、表はシンプルだけど豪華だね。裏側のレインボーフィッシュの装飾がひっくり返さないと見れないのは残念だ」と手に持って装飾部分を眺めていた。

今度は水彩画を手に取り1枚1枚めくっていく。

「どちらもいいな。水彩画は季節感があっていい。これ領内の風景だろ、こちらも裏側の装飾がカレンダーをめくると見えなくなるが素敵だ。悩むよ」

「クリス兄様は王都の屋敷に関する父上の仕事の一部を引き受けているから、王都の書斎に置いてもいいのではないですか」

「そうしよう。悪いが両方もらおう」


「ジェラはどうした」

「ジェラ兄様にはこれから渡しに行きます」

「恐らく両方くれといいそうだ」

「そうですね」


「ハルトの友人たちにはどうする?」

「ラファエルの所に送って3人で選んでもらおうかと思っています」

「注文が大量にきそうだ」

「来ますかね」

「来るよ」

「特許申請ですか」

「したほうがいいだろうな」


翌日、兄様たちが王都に行ってしまったが、私は引き続き忙しい。

風呂場の増築は岩盤浴とサウナと水風呂ができる大きさで改築を進めてもらっている。

計画を家族に話した時に、サウナと水風呂に交互にはいると肌艶が良くなりむくみも取れやすい効果があったようなと言った途端、増改築は賛成だから岩盤浴もサウナにも両方はいれるようにしなさいと、母上とお祖母様からさっさと作るのよと笑顔で言われたけれど目が怖かったので素直にうなずいた。

余計なことをいわなければよかったよ。

いくつになっても女性はやっぱり美容には敏感なようだ。
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