285 / 466
【リーンハルト:10歳】
第355話 一人ぐらい・・・
しおりを挟む
翌朝、ブリジットとディアンヌがやってきて、私とフローリアを急き立て馬車に乗る。
「今日出かけるって聞いていないよ」
「リーンハルトの気が変わらないうちにと思ってね」
広場にやってきた。
「カレーの匂いの誘惑が凄いね」
「本当、全部の屋台がカレー料理かっていうぐらいカレーの匂いがするわね」
実際見て回るとカレー粉をまぶした串肉屋台は2件程度だった。
料金が他に比べて2倍近くするから余裕がある人か、自分にご褒美の時になるのかな。
薄切りにした肉を炒めてパンに挟んだものや野菜炒め、スープ、ドリンクも売っていた。
「今から食べるわけではないよね」
「違うわよ。広場の噴水の反対側は大道芸をやっているの。新街は観光地にすると言っていたから参考になればと思ってね」
大道芸かぁー。
まったく頭になかったな、3日以上滞在となると温泉と料理だけだと飽きるかも。
ジャグリングか?
お手製のカラフルな布ボールだったり、木で作ったこん棒などを5,6個1つも落とさずに続けている。
あとは笛に合わせて踊っている人、バイオリンを弾いている人さまざまだ。
中でも人が集まっている場所があったので近づくと
水魔法で犬を描き地面を走りまわったり、鳥を描くと羽を広げて空を飛んだりと見ていると楽しい。
最後は虹が出てきて徐々虹が消えて終了した。
新街でも噴水ショーとかしたら面白そうだ。
「広場で昼食をとってもいいし、ゆっくり食べたいならお店に案内するわ」
護衛がいるとはいっても女性が3人いるのでお店で昼食を食べることにする。
昼食はサンドイッチやパンケーキのお店だった。
テイクアウトもできる店のようだ。
みんなサンドイッチを注文する。
「王宮に近いお店だけれど、どうしてここを選んだの」
「王宮に近いところは軽食が美味しいお店が多いのよ」
「どうして」
「王宮務めの人を対象にしているから」
王宮務めの人なら貴族もいるし、経済的に余裕がある人が多いから味にはうるさいだろう。
だから美味しいお店でないとすぐに潰れてしまうか。
店内を見ると確かに王宮務めのような人が食べている。
「一人で食べている人が多いね」
「忙しいから時間があるときに一人で来てさっと食べて帰るのでしょう」
「休憩時間は1時間とか決まっていないの?」
「そこまでは詳しくないわ」
王宮勤めはブラック企業か?
我が家は3交代制で昼食は1時間取っているぞ。
社員食堂も完備だ。
「さすがエリートさんは余裕があって優雅に昼食ですか」
「我々は忙しくてテイクアウトなのですがね」
わざわざ店内に入って来て嫌味を言う3人組だ。
我々が隣にいるのに気にせずに言うなんてあなた達、おかしくない?
3人で行動しているということはあなた達、仕事してないでしょ。
「今日は午後から会議でして、頭を整理するために外で昼食を取っていたのです」
邪魔しないで欲しいといっている。
ただ、その言葉にカチンときたのか
「展覧会の責任者の一人に選ばれるだけあるな。いやー、偉くなったもんだ」
「だけど展覧会が終わったら、君の席はあるのかなぁー。以前の仕事はもう別の人間がしているからねぇー」
「いったい、どこの部署に行くことになるのやら」
あはははーと言って出ていった。
要は展覧会が終わったらお前の席はない。
どこに飛ばされるのか楽しみだなと言っているのか。
あの3人組はボンクラ貴族だけれど、家族が力ある貴族なのかもしれない。
私がじっと見ていることに気づいたのか、我々の方を見て
「悪かったね。見なかったことにしてくれないか」
「もし王宮の仕事を辞めたくなったらウエストランドに来ること考えてくれませんか?」
「えっ?」
「名乗っていなかったですね。私はリーンハルト・ウエストランドです」
「ウエストランドの展覧会を成功させた・・・・」
「みんなの協力あってですよ。私一人の力ではありません。お名前を伺っても?」
「失礼しました。トーマス・メッケルと言います」
「仕事の妨害が多いなら早めに対処しないと責任取らされるよ。わかっているとは思うけれどね」
「ご忠告ありがとうございます」
会釈をしてトーマスは店を出ていった。
「リーンハルト、こんなところでヘッドハンティングしているのよ」
「だって有能そうだし、我が家は人手不足だから(王城から)一人ぐらいいいでしょ」
「今日出かけるって聞いていないよ」
「リーンハルトの気が変わらないうちにと思ってね」
広場にやってきた。
「カレーの匂いの誘惑が凄いね」
「本当、全部の屋台がカレー料理かっていうぐらいカレーの匂いがするわね」
実際見て回るとカレー粉をまぶした串肉屋台は2件程度だった。
料金が他に比べて2倍近くするから余裕がある人か、自分にご褒美の時になるのかな。
薄切りにした肉を炒めてパンに挟んだものや野菜炒め、スープ、ドリンクも売っていた。
「今から食べるわけではないよね」
「違うわよ。広場の噴水の反対側は大道芸をやっているの。新街は観光地にすると言っていたから参考になればと思ってね」
大道芸かぁー。
まったく頭になかったな、3日以上滞在となると温泉と料理だけだと飽きるかも。
ジャグリングか?
お手製のカラフルな布ボールだったり、木で作ったこん棒などを5,6個1つも落とさずに続けている。
あとは笛に合わせて踊っている人、バイオリンを弾いている人さまざまだ。
中でも人が集まっている場所があったので近づくと
水魔法で犬を描き地面を走りまわったり、鳥を描くと羽を広げて空を飛んだりと見ていると楽しい。
最後は虹が出てきて徐々虹が消えて終了した。
新街でも噴水ショーとかしたら面白そうだ。
「広場で昼食をとってもいいし、ゆっくり食べたいならお店に案内するわ」
護衛がいるとはいっても女性が3人いるのでお店で昼食を食べることにする。
昼食はサンドイッチやパンケーキのお店だった。
テイクアウトもできる店のようだ。
みんなサンドイッチを注文する。
「王宮に近いお店だけれど、どうしてここを選んだの」
「王宮に近いところは軽食が美味しいお店が多いのよ」
「どうして」
「王宮務めの人を対象にしているから」
王宮務めの人なら貴族もいるし、経済的に余裕がある人が多いから味にはうるさいだろう。
だから美味しいお店でないとすぐに潰れてしまうか。
店内を見ると確かに王宮務めのような人が食べている。
「一人で食べている人が多いね」
「忙しいから時間があるときに一人で来てさっと食べて帰るのでしょう」
「休憩時間は1時間とか決まっていないの?」
「そこまでは詳しくないわ」
王宮勤めはブラック企業か?
我が家は3交代制で昼食は1時間取っているぞ。
社員食堂も完備だ。
「さすがエリートさんは余裕があって優雅に昼食ですか」
「我々は忙しくてテイクアウトなのですがね」
わざわざ店内に入って来て嫌味を言う3人組だ。
我々が隣にいるのに気にせずに言うなんてあなた達、おかしくない?
3人で行動しているということはあなた達、仕事してないでしょ。
「今日は午後から会議でして、頭を整理するために外で昼食を取っていたのです」
邪魔しないで欲しいといっている。
ただ、その言葉にカチンときたのか
「展覧会の責任者の一人に選ばれるだけあるな。いやー、偉くなったもんだ」
「だけど展覧会が終わったら、君の席はあるのかなぁー。以前の仕事はもう別の人間がしているからねぇー」
「いったい、どこの部署に行くことになるのやら」
あはははーと言って出ていった。
要は展覧会が終わったらお前の席はない。
どこに飛ばされるのか楽しみだなと言っているのか。
あの3人組はボンクラ貴族だけれど、家族が力ある貴族なのかもしれない。
私がじっと見ていることに気づいたのか、我々の方を見て
「悪かったね。見なかったことにしてくれないか」
「もし王宮の仕事を辞めたくなったらウエストランドに来ること考えてくれませんか?」
「えっ?」
「名乗っていなかったですね。私はリーンハルト・ウエストランドです」
「ウエストランドの展覧会を成功させた・・・・」
「みんなの協力あってですよ。私一人の力ではありません。お名前を伺っても?」
「失礼しました。トーマス・メッケルと言います」
「仕事の妨害が多いなら早めに対処しないと責任取らされるよ。わかっているとは思うけれどね」
「ご忠告ありがとうございます」
会釈をしてトーマスは店を出ていった。
「リーンハルト、こんなところでヘッドハンティングしているのよ」
「だって有能そうだし、我が家は人手不足だから(王城から)一人ぐらいいいでしょ」
1,872
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。