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【リーンハルト:11歳】
第445話 意外な組み合わせ?
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午後、私に急な面会が入った。
ジョルジュが政務官室に呼びに来たので誰?と聞くと、お会いになればわかりますと無表情で言う。
何事だ?と思いながらも応接室に行くと、待っていたのは、ナナリー、アイラさん、オルガさんという組み合わせだった。
「どうしたの、3人そろって尋ねてくるなんて?」
意外な組み合わせに驚きながらも、私から問いかけた。
「リーンハルト様、昨日関連工房巡りをされたそうですが、なぜ私たちのところへは来られなかったのでしょうか?」
アイラさんは真顔で、しかも私に対してもすごい圧を感じるので、私は腰が引けそうになったが何とか踏ん張る。
そんな状況でもアイラさんの話は続く。
「私の工房は、女性政務官の制服、従魔ちゃんたちのスカーフ、精霊様のドレス、ミニョンちゃんのドレスと帽子とリーンハルト様との仕事の付き合いは、深いと自負しておりました」
ナナリーもアイラさんの後を継いで話し出す。
「あたしもリーンハルト様の関連工房だと自負しているのだけれど、新街のお祭りにあたしたちは参加できないということか」
やっと理解した。
3人は私が大判焼き祭りに参加してねと各工房を回っていたのに、自分たちのところへは来なかったから苦情をいいに来たってことか。
「ごめん、近いうちに行く予定だったんだ。昨日では全部回れなかったから。心配させて悪かったよ」
私の言葉を聞いて、3人ともほっとしたようだ。
「本当にほっとしました。従業員になんて言おうかと・・・・」
アイラさんの呟きに、そこまでか!!とツッコミを入れたくなったよ。
「あたしもだよ。父ちゃんがすごくがっかりしててさ。昨夜、やけ酒だーとか言って、ひどいのなんのって。母ちゃんからなんとかしてくれって言われて大変だったんだぞ」
ナナリーもアイラさんの言葉に同意するように言った。
ザッカリア親方が?そんなに大判焼き祭りを楽しみにしていたのか。
ただ私が訪問しなかったことを理由にお酒を飲みたかっただけでは?
ドワーフって酒飲みのイメージが強いのだが・・・・。
今度はオルガさんが口を開く。
「私もです。いつもは仕事をこなすだけの父が、昨日一日ソワソワして何度も入り口を見ているし、夕方になるとガックリと肩を落としていて・・・・」
自分はできないと目覚まし時計製作を断ったエバンズさんが?
でもなんで昨日、私が工房巡りしていることみんなが知っているのだろうか?
冒険者ギルドと商業ギルド、ショーンさんと孤児院以外は、事前連絡をしていない。
訪問直前に騎士を先行させて、行く工房に連絡を入れていたぐらい急なのにな。
聞きたい気もするが、やめておく。気づかなかったことにして、話をすすめよう。
「悪かったよ。ご家族や従業員には謝っておいてほしい。詳細は政務官から話を近いうちにさせるから」
ただ旅費は自己負担が発生すること、参加可能は同居の家族までに制限するとか、ちょっとだけ話したが、みんな大丈夫といって帰っていった。
目まぐるしい忙しさの中でも忘れてはいけないのが、世界樹候補の若木の世話だ。
鉢に植え替えして双葉は出たのだが、そこから成長が止まっている。
私が「世界樹成長促進」と呪文を唱えてもだ。
いままで失敗したことがなかったので、正直ショックだった。
世界樹候補の若木の種は瘴気を帯びて弱っているからだと言い聞かせ、毎日水やりをしているが、芽が出てから1か月経っても双葉のままなのだ。
今も私の成長促進で水やりを終えたばかりだが、さすがに何かが足りないのだろうかと思い始めた。
しかし土は世界樹の若木が育った場所の土だし、たい肥として若木が育った場所の草と世界樹から貰った葉っぱを混ぜ込んでいる。
クラルの液体で種の浄化をして、私の成長促進で水やりをしている。
やれることはやっているはずだ。
・・・・待てよ、世界樹が弱っている時に、カイル隊長が作る植物活力液もどきを与えたな。
双葉に植物活力液もどきを与えてもいいのだろうか?
でもこのままだと成長しそうにないから、カイル隊長に作って貰おう。
早速カイル隊長を探して、作ってもらった植物活力液もどき2瓶。
1瓶を一鉢全部に使うのは強すぎるかと思い、まずは、1/4程度をそれぞれの鉢に撒いて様子を見ることにする。
翌日、確認すると双葉から4枚の葉に変わっていたのでほっとした。
これで何とか神々からの課題はクリアできそうだ。
ジョルジュが政務官室に呼びに来たので誰?と聞くと、お会いになればわかりますと無表情で言う。
何事だ?と思いながらも応接室に行くと、待っていたのは、ナナリー、アイラさん、オルガさんという組み合わせだった。
「どうしたの、3人そろって尋ねてくるなんて?」
意外な組み合わせに驚きながらも、私から問いかけた。
「リーンハルト様、昨日関連工房巡りをされたそうですが、なぜ私たちのところへは来られなかったのでしょうか?」
アイラさんは真顔で、しかも私に対してもすごい圧を感じるので、私は腰が引けそうになったが何とか踏ん張る。
そんな状況でもアイラさんの話は続く。
「私の工房は、女性政務官の制服、従魔ちゃんたちのスカーフ、精霊様のドレス、ミニョンちゃんのドレスと帽子とリーンハルト様との仕事の付き合いは、深いと自負しておりました」
ナナリーもアイラさんの後を継いで話し出す。
「あたしもリーンハルト様の関連工房だと自負しているのだけれど、新街のお祭りにあたしたちは参加できないということか」
やっと理解した。
3人は私が大判焼き祭りに参加してねと各工房を回っていたのに、自分たちのところへは来なかったから苦情をいいに来たってことか。
「ごめん、近いうちに行く予定だったんだ。昨日では全部回れなかったから。心配させて悪かったよ」
私の言葉を聞いて、3人ともほっとしたようだ。
「本当にほっとしました。従業員になんて言おうかと・・・・」
アイラさんの呟きに、そこまでか!!とツッコミを入れたくなったよ。
「あたしもだよ。父ちゃんがすごくがっかりしててさ。昨夜、やけ酒だーとか言って、ひどいのなんのって。母ちゃんからなんとかしてくれって言われて大変だったんだぞ」
ナナリーもアイラさんの言葉に同意するように言った。
ザッカリア親方が?そんなに大判焼き祭りを楽しみにしていたのか。
ただ私が訪問しなかったことを理由にお酒を飲みたかっただけでは?
ドワーフって酒飲みのイメージが強いのだが・・・・。
今度はオルガさんが口を開く。
「私もです。いつもは仕事をこなすだけの父が、昨日一日ソワソワして何度も入り口を見ているし、夕方になるとガックリと肩を落としていて・・・・」
自分はできないと目覚まし時計製作を断ったエバンズさんが?
でもなんで昨日、私が工房巡りしていることみんなが知っているのだろうか?
冒険者ギルドと商業ギルド、ショーンさんと孤児院以外は、事前連絡をしていない。
訪問直前に騎士を先行させて、行く工房に連絡を入れていたぐらい急なのにな。
聞きたい気もするが、やめておく。気づかなかったことにして、話をすすめよう。
「悪かったよ。ご家族や従業員には謝っておいてほしい。詳細は政務官から話を近いうちにさせるから」
ただ旅費は自己負担が発生すること、参加可能は同居の家族までに制限するとか、ちょっとだけ話したが、みんな大丈夫といって帰っていった。
目まぐるしい忙しさの中でも忘れてはいけないのが、世界樹候補の若木の世話だ。
鉢に植え替えして双葉は出たのだが、そこから成長が止まっている。
私が「世界樹成長促進」と呪文を唱えてもだ。
いままで失敗したことがなかったので、正直ショックだった。
世界樹候補の若木の種は瘴気を帯びて弱っているからだと言い聞かせ、毎日水やりをしているが、芽が出てから1か月経っても双葉のままなのだ。
今も私の成長促進で水やりを終えたばかりだが、さすがに何かが足りないのだろうかと思い始めた。
しかし土は世界樹の若木が育った場所の土だし、たい肥として若木が育った場所の草と世界樹から貰った葉っぱを混ぜ込んでいる。
クラルの液体で種の浄化をして、私の成長促進で水やりをしている。
やれることはやっているはずだ。
・・・・待てよ、世界樹が弱っている時に、カイル隊長が作る植物活力液もどきを与えたな。
双葉に植物活力液もどきを与えてもいいのだろうか?
でもこのままだと成長しそうにないから、カイル隊長に作って貰おう。
早速カイル隊長を探して、作ってもらった植物活力液もどき2瓶。
1瓶を一鉢全部に使うのは強すぎるかと思い、まずは、1/4程度をそれぞれの鉢に撒いて様子を見ることにする。
翌日、確認すると双葉から4枚の葉に変わっていたのでほっとした。
これで何とか神々からの課題はクリアできそうだ。
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