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愛歌から見たお話
あの頃の私は
しおりを挟む高校受験も無事に終えた私達は、一緒の学校に通えるようになった。
湊音と出会ったのは同じクラスの教室。
各々、入学したばかりとあって同中同士で固まる傾向にあった。
それも初めの頃までで、今は気の合う子と一緒に仲良くしている感じだ。
私と歩は仲が良かったので、そのまま一緒にいたけど。
クラスに馴染み始めた頃、湊音だけが、特別誰とも仲良くしていないことに気が付いた。
やたら美人なこともあったが、この頃の湊音は近寄るなオーラを放ち、誰も寄せ付けようとしていなかった。
しかし歩はそんなオーラに気が付いていないのか、はたまた気付いていたからなのか、いつの間にか湊音と仲良くなっていた。
そして私達は、いつの間にか友人になっていた。
湊音の目立つ容姿は人目を…特に男子の目を引く。
そのことから、仲良くしている私や歩にまでその目が届いて、歩は特に男子から注目されるようになった。
元々可愛らしい顔をしていたのと、身体が大人へ成長する時期だったことも有り、歩は全体的に小柄の割に胸は大きい。
そのことで、身体目当ての輩が接触してくるようになった。
しかし歩のお姉さんは最強なのだ。
目敏く見つけ出しては、文字通りこてんぱんにしていたし、湊音も目を光らせていたことで歩に大きな被害は無かった。
そして歩自身、恋愛や彼氏などの色事には興味が無いようで。
私がイケメンだよね!と言っても、そうだね、と軽い調子だ。
こんな具合な歩に恋をする日がやってくるのか?と疑問に思った。
大学へ進学した私はある噂を耳にした。
キャンパス内でも有名とされる3人のイケメンはこの世で見たことも無い程のイケメンだと。
そんなイケメンならば是非拝みたい!
複数の女性に取り囲まれている3人を見つけた私は驚愕したのだ。
宮園那央。
へらへらしているがフェミニストと言われるだけあって、優しげな笑顔で対応するイケメン。
由緒正しいエリート警察出身出の多い宮園家のご長男だそうだ。
西園寺秀一。
全く女の子を相手にしていない物凄く仏頂面な人。
しかしその顔は恐ろしく整ったこの世の人とは思えない程の美形だ。
そしてあの大手WRホールディングスの経営を筆頭とした有名な資産家の三男坊。
神城大和。
色素の薄い髪は、フランス人であるお祖母様の名残りと言われており、きらきら輝く。
その輝きは髪に留まらず、正に王子様のような風貌。
ドンピシャな男性だ。
彼のお家も有名なタレント事務所を経営しており、正しく生まれも育ちもお坊ちゃまだ。
こうして初めて見た神城大和の虜になった私は彼を崇拝する。
あくまでファンなので、お遊び相手になりたいとかでは決して無い。
そして神城先輩は、ふたりとは違い、誠実で真面目な好青年。
中身まで完璧ときた!
崇拝する気持ちは高まる一方だ。
そしてこの頃の西園寺先輩は、遊びだけの本気で恋愛はしないというスタンスだった。
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