私の日常

林原なぎさ

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過去のお話 -日常編-

1年4ヶ月

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先月、同僚の子が体調を崩した事で代わりに多く出勤した為、今月にお休みが回ってきた。

有り難い事に三連休頂き、ゆっくりお家で過ごそうかと悩んでいた時。


じゃあ旅行に行こう。


秀一さんからお誘いを頂き、温泉だという事でそのお誘いを受けた。



「ようこそ、お越し下さいました。ごゆっくりお過ごし下さいませ。」



都内から車で約三時間。

秋になった今は葉の色も様々混ざり、まさに紅葉の季節。

自然に囲まれた別荘地の様な離れに、半露天風呂付きで解放的なウッドデッキ。

ローベッドルームで部屋は和室で趣のある創りだ。


…立派過ぎる。


「あの…このお部屋で、合ってるんでしょうか?」


「間違ってない。」


間違っているのでは?と秀一さんの顔を伺うが涼しい顔をしているので、やはり間違っていないようだ…。


「お金なら心配しなくていい。この旅館の優待券を貰って泊まるだけだ。」


秀一さんはこの時、私に気を遣ってか嘘をついていた。


一日五組限定の'恋人達が愛し合う'をコンセプトとした超高級旅館。

そしてこの旅館も西園寺が経営する内の一つだと私は知らなかった。




脂ののった秋鮭とイクラの釜飯、松茸の一本焼き、鯛の他数種類のお造り、きのこ主体のお味噌汁など、秋の味覚がふんだんに使用された絶品のディナーは、部屋まで運んで来て頂きライトアップされた紅葉を見ながら楽しめる。


まさに至福!!


「良かったな。」


「はい!」



食い意地の張った私はもう幸せで、この旅行を楽しむ方向で落ち着いた。

秀一さんは私の反応に満足している様で、くすりと笑って、料理にはあまり手を付けず日本酒を嗜む。




お料理も下げて頂き、そういえば!と思い出す。

私の誕生日にプレゼントを頂いたので、私もお返しをするべく秀一さんにプレゼントを用意したのだ。

実は、明日は秀一さんのお誕生日なのだ。

ありきたりだと愛歌に言われたが、ネクタイを購入した。


秀一さんに渡すと、一瞬驚いた様子だったが笑顔を返してくれた。

秀一さんの貴重な柔らかくなるその表情を見られて、私も思わず笑顔になる。



しかし呑気に構えられていたのはここまでで。


秀一さんは。


「お礼が必要だな。」


あれ?なんだかその笑顔に違和感を感じる私はおかしいのだろうか。


やっぱり間違っていなかったようで…ローベッドに連れて行かれ、浴衣をひん剥かれる。


「あのっ!」


。気にするな。」



慌てる私に秀一さんは至って落ち着いていて。


「大丈夫。気持ちよくなるだけだ。」


ぺろりと自分の舌を出し、悪戯っ子のような笑みを浮かべる。

程良く酔いが回っているのか、秀一さんの身体は熱く浴衣もやや乱れ、壮絶なまでの色気が漂う。


そんな秀一さんに当てられ、私までえっちな気分になる。


あ…このままでは、朝までコースだ。


そう予感した私は、秀一さんに与えられる快感に身を委ね、もっと欲しいと素直に受け入れてしまう。



しかし朝まででは無く。



「やっ…も、お昼に…な、あぁ…っ。」



「…まだ…離れたくない。」



休み休みではあるが、お昼になるというのに離してもらえなず…せっかくのお風呂はあまり楽しめなかった。



秀一さん曰く、誕生日プレゼントは予想外だったが、勝手に貰うつもりだったと聞かされた。





初めから全て秀一さんの思惑通りにコトが進んだ事を私は知らなかった。





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