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『桶狭間の戦い編』 天文十八年(一五四九年)
第72話 上洛する!
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関東で起きた地震の対策はそこから三年続いた。
翌年は関東を中心に大飢饉となり、その支援として遠江、三河からも米を支援する事になった。元々その米は尾張遠征のための準備米であり、関東から流民が増えて兵が増えた状態での米の融通はかなり財政を圧迫。「それでも、今川家の十年、二十年先を考えて」という寿桂尼の言葉に一同は納得した。
やっと関東の大飢饉が終わり、放出した米を補充するのに、そこから丸一年を費やした。
その四年の間で尾張の状況はかなり変わった。
織田三郎の要請に応えて派兵した今川家に対し長男の織田三郎五郎は不信を持ったらしい。徐々に今川家と距離を置くようになっていった。
今川家は三郎五郎に、支援する代わりに守護の斯波左兵衛佐を庇護するようにと要請していたのだが、坂井大膳と謀って左兵衛佐を殺害してしまった。
左兵衛佐の嫡男の岩竜丸は家人たちに保護され三河へ逃亡。
嫡男の勘十郎は北畠家の支援を受け、守護を追放した謀反人として三郎五郎を討つ兵をあげた。だが北畠家の兵が三郎の古渡城で足止めを食って合流できず、結局清州城は落城しなかった。
岩倉城の織田伊勢守は織田兄弟の争いからは距離を置いているが、立地上、三郎に接触をしている。
清州城の三郎五郎、古渡城の三郎、末森城の勘十郎、三つ巴の争いは激化の一途ではあるのだが、当初に比べ古渡城の三郎がかなり勢力を強めており、末森城の勘十郎を凌ぎ始めている。三郎五郎は今川家の支援を蹴った事で孤立無援を余儀なくされており、三郎か勘十郎、どちらかに庇護を求めるのではないかと目されている。
駿府城に二人の外交担当が訪れている。一人は北条家の外交担当である宗哲和尚、もう一人は武田家の外交担当、武田左馬助。
お願いしたきことがあるのでお越しいただきたいという書状を二家に対し送っている。相談ではなく依頼であるため、それなりに全権を持った者を寄こして欲しいとお願いしたところ、この両名がやってきた。
駿府城の大広間に呼び出された両名は、重臣たちがぞろりと揃っている事でいよいよ今川家は何かしらの行動を起こすつもりだと察した。
平伏していた両名が面を上げると、お館様は雪斎禅師と五郎八郎の顔を一瞥し、その後で一同を見渡した。
「北条殿、武田殿、遠路はるばるご足労おかけいたした。本日は皆に申し渡しておくことがあって、こうして集まってもらったのだ」
二人の使者は互いに顔を見合わせ、何事かという顔をしているが、重臣たちは皆お館様に視線を集め次の言葉を待っている。恐らく彼らは何かしら察しているのだろう。そしてこの日をずっと待ちわびていたのであろう。
「昨今、京では三好筑前なる者が好き放題しており、公方様はまたもや近江に逃れていると聞く。実においたわしい事態である。そこで、それがしはついに決意した」
お館様がすたと立ち上がり、一同を見渡す。どの者も覚悟のできた実に良い顔をしている。
お館様はぐっと右拳を握りしめた。
「それがしは上洛する。尾張、伊勢、伊賀、近江、この四国を押さえ、公方様を擁して京に乗り込み三好筑前を追い払う! 武田、北条の両家もそれに力を貸していただきたい」
重臣たちから一斉に歓声があがる。思い思いに腕が鳴るだの、功名の立て所だだの、天下人になるだのと騒ぎ出す。それを雪斎禅師が柏手を打って鎮めた。
「諸将には、五郎八郎より追って具体的な説明がある。北条家、武田家の両家はこれから拙僧と別室で調整をしましょう」
宗哲和尚と左馬助はかしこまりましたと述べて平伏した。
お館様の近侍が大広間に入ってきて、諸将にかわらけを配り酒を注いでいく。お館様にも酒を注ぐと、雪斎禅師と五郎八郎が立ち上がった。それに合わせ諸将も立ち上がった。
「諸将の奮戦に期待するところ大である! 思う存分功を競われよ! では、上洛成功を祈願する!」
お館様が掛け声の後でかわらけを傾けると、それに合わせ、諸将も「上洛成功祈願!」と叫んでかわらけを傾けた。
****
一月後、まず先陣として伊丹権大夫が水軍を率いて駿河の兵を知多半島の先、羽豆崎城へと輸送。
その後、武田軍が美濃苗木城へと進軍を開始。
北条家は玉縄城主北条孫九郎を名代として派遣。
お館様を大将に、松井五郎八郎、山本勘助、朝比奈備中守を主として駿河国衆を中心とした部隊が尾張へと進軍を開始した。
これに対し尾張では織田三郎の家人平手五郎左衛門が、清州城の織田三郎五郎、末森城の織田勘十郎へ火急の使者を送り、合力してこれに当たるべしと共闘を呼び掛けた。
****
進軍の途中、堀江城周辺で何箇所かに別れて宿泊する事になり、五郎八郎はお館様、勘助、備中守たちと堀江城に宿泊する事となった。景気づけといって酒が振舞われ、散々飲めや歌えの大騒ぎ。
宴の後、五郎八郎は宛がわれた部屋に戻り、尾張の地図を眺めていた。そこに、今回小姓として付き従っている大隅善四郎が来客を伝えに来た。
客人を部屋に招き、善四郎に酒と肴を持ってくるようにお願いした。善四郎は「まだ飲むのですか!?」と驚いたが、客人は「あんなもの飲んだうちには入らん!」と大笑い。
「あの時の約定通り、援軍に来てやったぞ。あれからも随分とご活躍だったようだな」
客人――北条孫九郎は、かわらけに並々と酒を注ぎ、ぐいっと飲み干した。「やるか?」と言ってお銚子を差し出して来たが、五郎八郎は「そんなに飲めぬ」と言って苦笑い。
「あの久野での敗戦が本当に悔しくてな。小田原に行ってから軍略というものを一から学んだよ。それが宗哲和尚の目に止まり、先代の目に止まり、気が付いたら先代の娘の光を娶っていた」
今では最重要拠点の玉縄城(=鎌倉の拠点)を守るまでに影響力を持つようになった。今回はついにお館様の名代だと言って孫九郎は嬉しそうに酒を注いで飲み干した。
孫二郎を呼ぼうかと言ったのだが、孫九郎はなぜか恥ずかしがって、先ほど散々飲み交わしたから良いと言って、照れ隠しにかわらけを傾けた。
父親に似て実に良い飲みっぷり。そう思うと何とも微笑ましく感じる。
すると孫九郎はかわらけを置き、神妙な面持ちをした。おもむろに平伏し、米の件、「まことにかたじけなかった」と述べた。
「あの時、今川家を頼ろうと言ったのはそれがしなのだ。あれだけの事をしておいて受けてくれるわけがない、そう言って絶望する者ばかりであったのだが、そなたならきっと何とかしてくれると言ったのだ」
そんなわけがない、きっと伊豆一国をよこせくらいの事は言ってくる、そう言って反対する者もいた。我らは先代の方針で今川家から独立を果たしたのだ、それを今さら元鞘に戻る事などできぬと反発する者もいた。それでも、民草の為を思えばここは我を通すべきではないと孫九郎は説得したのだそうだ。この難局を乗り切った先にも道はあるのだからと言って。
「まさか、尾張遠征のための米をかき集めて送ってくれるとは思わなかったよ。飢饉は発生したが、おかげで餓死者を最小限に抑える事ができた。田畑の修復も徐々に進んでいる」
だがそのせいで今川家の尾張遠征は今日まで延期になってしまったと聞く。かくなる上は、「さすが北条家だ!」「地黄八幡だ!」と皆が舌を巻くような活躍を御覧に入れようと言って孫九郎はかわらけに口を付けた。
「今川家が上洛し管領職を得れば、関東は関東公方様の物とせねばならなくなる。そうなると、北条家には転封を受け入れてもらわねばならんかもしれん。どうだろう? 受け入れてくれるだろうか?」
五郎八郎の打診に孫九郎は「それは極めて厳しい」と回答。元々伊勢家を名乗っていたのに北条家を名乗るようになった意図を考えてくれと。関東支配の大義名分の為に改姓までしたのだから、転封などと言い出せば最後の一兵になるまで戦う事になりかねない。
「それよりもだ、上杉家を追い出して、北条家が関東管領になれば良いとは思わぬか? 重要な事は関東の安定支配なのだろう? なればそれを当家に委ねたら良いとは考えぬか?」
孫九郎の提案を五郎八郎は面白いと感じた。かわらけを手に取り、少しだけ酒を喉に流し込むと、「検討する」と言って微笑んだ。
翌年は関東を中心に大飢饉となり、その支援として遠江、三河からも米を支援する事になった。元々その米は尾張遠征のための準備米であり、関東から流民が増えて兵が増えた状態での米の融通はかなり財政を圧迫。「それでも、今川家の十年、二十年先を考えて」という寿桂尼の言葉に一同は納得した。
やっと関東の大飢饉が終わり、放出した米を補充するのに、そこから丸一年を費やした。
その四年の間で尾張の状況はかなり変わった。
織田三郎の要請に応えて派兵した今川家に対し長男の織田三郎五郎は不信を持ったらしい。徐々に今川家と距離を置くようになっていった。
今川家は三郎五郎に、支援する代わりに守護の斯波左兵衛佐を庇護するようにと要請していたのだが、坂井大膳と謀って左兵衛佐を殺害してしまった。
左兵衛佐の嫡男の岩竜丸は家人たちに保護され三河へ逃亡。
嫡男の勘十郎は北畠家の支援を受け、守護を追放した謀反人として三郎五郎を討つ兵をあげた。だが北畠家の兵が三郎の古渡城で足止めを食って合流できず、結局清州城は落城しなかった。
岩倉城の織田伊勢守は織田兄弟の争いからは距離を置いているが、立地上、三郎に接触をしている。
清州城の三郎五郎、古渡城の三郎、末森城の勘十郎、三つ巴の争いは激化の一途ではあるのだが、当初に比べ古渡城の三郎がかなり勢力を強めており、末森城の勘十郎を凌ぎ始めている。三郎五郎は今川家の支援を蹴った事で孤立無援を余儀なくされており、三郎か勘十郎、どちらかに庇護を求めるのではないかと目されている。
駿府城に二人の外交担当が訪れている。一人は北条家の外交担当である宗哲和尚、もう一人は武田家の外交担当、武田左馬助。
お願いしたきことがあるのでお越しいただきたいという書状を二家に対し送っている。相談ではなく依頼であるため、それなりに全権を持った者を寄こして欲しいとお願いしたところ、この両名がやってきた。
駿府城の大広間に呼び出された両名は、重臣たちがぞろりと揃っている事でいよいよ今川家は何かしらの行動を起こすつもりだと察した。
平伏していた両名が面を上げると、お館様は雪斎禅師と五郎八郎の顔を一瞥し、その後で一同を見渡した。
「北条殿、武田殿、遠路はるばるご足労おかけいたした。本日は皆に申し渡しておくことがあって、こうして集まってもらったのだ」
二人の使者は互いに顔を見合わせ、何事かという顔をしているが、重臣たちは皆お館様に視線を集め次の言葉を待っている。恐らく彼らは何かしら察しているのだろう。そしてこの日をずっと待ちわびていたのであろう。
「昨今、京では三好筑前なる者が好き放題しており、公方様はまたもや近江に逃れていると聞く。実においたわしい事態である。そこで、それがしはついに決意した」
お館様がすたと立ち上がり、一同を見渡す。どの者も覚悟のできた実に良い顔をしている。
お館様はぐっと右拳を握りしめた。
「それがしは上洛する。尾張、伊勢、伊賀、近江、この四国を押さえ、公方様を擁して京に乗り込み三好筑前を追い払う! 武田、北条の両家もそれに力を貸していただきたい」
重臣たちから一斉に歓声があがる。思い思いに腕が鳴るだの、功名の立て所だだの、天下人になるだのと騒ぎ出す。それを雪斎禅師が柏手を打って鎮めた。
「諸将には、五郎八郎より追って具体的な説明がある。北条家、武田家の両家はこれから拙僧と別室で調整をしましょう」
宗哲和尚と左馬助はかしこまりましたと述べて平伏した。
お館様の近侍が大広間に入ってきて、諸将にかわらけを配り酒を注いでいく。お館様にも酒を注ぐと、雪斎禅師と五郎八郎が立ち上がった。それに合わせ諸将も立ち上がった。
「諸将の奮戦に期待するところ大である! 思う存分功を競われよ! では、上洛成功を祈願する!」
お館様が掛け声の後でかわらけを傾けると、それに合わせ、諸将も「上洛成功祈願!」と叫んでかわらけを傾けた。
****
一月後、まず先陣として伊丹権大夫が水軍を率いて駿河の兵を知多半島の先、羽豆崎城へと輸送。
その後、武田軍が美濃苗木城へと進軍を開始。
北条家は玉縄城主北条孫九郎を名代として派遣。
お館様を大将に、松井五郎八郎、山本勘助、朝比奈備中守を主として駿河国衆を中心とした部隊が尾張へと進軍を開始した。
これに対し尾張では織田三郎の家人平手五郎左衛門が、清州城の織田三郎五郎、末森城の織田勘十郎へ火急の使者を送り、合力してこれに当たるべしと共闘を呼び掛けた。
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進軍の途中、堀江城周辺で何箇所かに別れて宿泊する事になり、五郎八郎はお館様、勘助、備中守たちと堀江城に宿泊する事となった。景気づけといって酒が振舞われ、散々飲めや歌えの大騒ぎ。
宴の後、五郎八郎は宛がわれた部屋に戻り、尾張の地図を眺めていた。そこに、今回小姓として付き従っている大隅善四郎が来客を伝えに来た。
客人を部屋に招き、善四郎に酒と肴を持ってくるようにお願いした。善四郎は「まだ飲むのですか!?」と驚いたが、客人は「あんなもの飲んだうちには入らん!」と大笑い。
「あの時の約定通り、援軍に来てやったぞ。あれからも随分とご活躍だったようだな」
客人――北条孫九郎は、かわらけに並々と酒を注ぎ、ぐいっと飲み干した。「やるか?」と言ってお銚子を差し出して来たが、五郎八郎は「そんなに飲めぬ」と言って苦笑い。
「あの久野での敗戦が本当に悔しくてな。小田原に行ってから軍略というものを一から学んだよ。それが宗哲和尚の目に止まり、先代の目に止まり、気が付いたら先代の娘の光を娶っていた」
今では最重要拠点の玉縄城(=鎌倉の拠点)を守るまでに影響力を持つようになった。今回はついにお館様の名代だと言って孫九郎は嬉しそうに酒を注いで飲み干した。
孫二郎を呼ぼうかと言ったのだが、孫九郎はなぜか恥ずかしがって、先ほど散々飲み交わしたから良いと言って、照れ隠しにかわらけを傾けた。
父親に似て実に良い飲みっぷり。そう思うと何とも微笑ましく感じる。
すると孫九郎はかわらけを置き、神妙な面持ちをした。おもむろに平伏し、米の件、「まことにかたじけなかった」と述べた。
「あの時、今川家を頼ろうと言ったのはそれがしなのだ。あれだけの事をしておいて受けてくれるわけがない、そう言って絶望する者ばかりであったのだが、そなたならきっと何とかしてくれると言ったのだ」
そんなわけがない、きっと伊豆一国をよこせくらいの事は言ってくる、そう言って反対する者もいた。我らは先代の方針で今川家から独立を果たしたのだ、それを今さら元鞘に戻る事などできぬと反発する者もいた。それでも、民草の為を思えばここは我を通すべきではないと孫九郎は説得したのだそうだ。この難局を乗り切った先にも道はあるのだからと言って。
「まさか、尾張遠征のための米をかき集めて送ってくれるとは思わなかったよ。飢饉は発生したが、おかげで餓死者を最小限に抑える事ができた。田畑の修復も徐々に進んでいる」
だがそのせいで今川家の尾張遠征は今日まで延期になってしまったと聞く。かくなる上は、「さすが北条家だ!」「地黄八幡だ!」と皆が舌を巻くような活躍を御覧に入れようと言って孫九郎はかわらけに口を付けた。
「今川家が上洛し管領職を得れば、関東は関東公方様の物とせねばならなくなる。そうなると、北条家には転封を受け入れてもらわねばならんかもしれん。どうだろう? 受け入れてくれるだろうか?」
五郎八郎の打診に孫九郎は「それは極めて厳しい」と回答。元々伊勢家を名乗っていたのに北条家を名乗るようになった意図を考えてくれと。関東支配の大義名分の為に改姓までしたのだから、転封などと言い出せば最後の一兵になるまで戦う事になりかねない。
「それよりもだ、上杉家を追い出して、北条家が関東管領になれば良いとは思わぬか? 重要な事は関東の安定支配なのだろう? なればそれを当家に委ねたら良いとは考えぬか?」
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