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8 出国
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サフィニアは学院に来なくなった。
隣国に行く準備の為に退学したらしい。
あんなに頑張って勉強して、このままいけば間違いなく主席卒業だったのに、努力はすべて無駄になったわけだ。
「良かったですわよね、ニール様」
ご令嬢達が口々に破談を喜んだ。
「愛妾ってね~。傑作だわ」
「要は愛人でしょ?」
「あの子にはお似合いじゃない?」
クスクス笑うご令嬢達。
これがもし隣国の妃に乞われたのだとしたら彼女達は黙ってはいられなかっただろう。
「でもジュスト殿下ステキだったわ~」
「ジュスト殿下なら愛人でもいいかも~」
ご令嬢達は邪魔者を排除できてご満悦のようだった。
ニールは一人裏庭に来ていた。
プラタナスの木陰のベンチは空っぽだ。
一人ぼっちのサフィニアに声をかけていたら、クラスメイトの目なんか気にしないで もっと優しくしていれば、違う未来があっただろうか。
結果的にはジュスト殿下に奪われる運命だったのかも知れないが、せめてサフィニアの中での自分を良い思い出に変えるくらいのことは出来ただろうに。
ニールは舞踏会にサフィニアを伴ったことを後悔していた。
サフィニアが渋った時に出席を取り止めていれば良かったのに、美しいサフィニアを連れ歩いて自分の虚栄心を満足させたかった。
サフィニアが自分のものだと周囲に見せつけたかった。
まるで道化だ。
サフィニアがいなくなった裏庭でカラスは誰からエサをもらうのだろうか。
弁当の中身をぶちまけてみたが、カラスはニールには寄って来なかった。
家に帰ると母親は上機嫌だった。
「やっぱり神様は見ていてくださるんだわ」
今回の婚約解消はフィカス家に瑕疵があったわけではないので、両家の業務提携はそのまま維持されることになった。
両親にしてみれば実質上の資金援助は維持されたまま格下令嬢との婚約解消もできて万々歳と言ったところのようだ。
一方のサフィニアの父、グルーミー男爵は今回のことで、隣国から特別通商権なる隣国との貿易に於いて非常に有利な権利を与えられることになりホクホクしていた。
ニールは自室に戻って寝台に突っ伏した。
シーツに顔を埋めて何処かにサフィニアの残り香がないか探した。
この指が唇が、今でもまざまざとサフィニアの感触を思い出すことができる。
サフィニアの喘ぐ吐息がニールの髪をくすぐったその温度をおぼえている。
ニールはサフィニアを思って声を上げて泣いた。
愛してる と言えばよかった。
最後にもう一度だけ会いたくてグルーミー邸に行くと、対応した使用人が困った顔をして、
「サフィニアお嬢様はジュスト殿下の元に行くことが決まっておりますので、他の殿方と同席させることは控えさせていただきます」
要するに、二度と来るな、というようなことを言われた。
ニールは結局一度もサフィニアの部屋を訪ねることはなかったが、
『きっとあそこじゃないかな』
と豪華なバルコニーが突き出し、少女らしいピンクのカーテンが掛かった部屋を見上げた。
そしてポケットの中の渡すことができなかった小さな箱を握りしめた。
中にはご令嬢達が欲しがっているという、幸せになれる星のブローチが入っていた。
もしかしたら偶然サフィニアが窓の外を覗きやしないか。
ニールは暫くその場に立ち竦んでいたけれど、サフィニアの姿を見ることはなかった。
それから1ヶ月ほどしてサフィニアは隣国に旅立って行った。
準備の期間にもう少し時間が欲しいと申し出たが、待てないという王太子が自ら豪華特別列車で乗り込んで来て、その溺愛ぶりが話題になった。
一方のサフィニアはジュスト殿下が自分が純潔ではないことを知った時の反応が恐ろしかった。
隣国に来て欲しいと乞われた時、
『私は身分も低く、とても殿下のお側に上がれるような者ではございません』
と固辞しようとしたのだが、聞き入れてはもらえなかった。
殿下と父の間であっという間に話は進んでいきサフィニアに拒否権は無かった。
『まあ、お妃様たちとは違って愛妾に召し上げられる女性の中には誰かの夫人だったりする人もいるっていうし、処女じゃなかったからって打ち首になることはないでしょう』
サフィニアはフゥと溜め息をついた。
サフィニアは自分が妖精のように可憐な美少女、などと言われていることを知っていたが、実に馬鹿馬鹿しいと思っていた。
ジュスト殿下も私を清らかな乙女だとでも信じているのだろうか。
私が穢れていると知ったら、殺しはしないだろうけど、途端に興味を無くして冷遇されるのだろう。
サフィニアは憂鬱な気持ちで出国の日を迎えた。
ジュスト殿下が迎えてくれた列車は贅沢に慣れたサフィニアにとっても驚く豪華さであった。
サフィニアは早速ジュスト殿下と二人きりの車両に乗せられた。
宮殿のような内装で、必要な物は何もかも揃っていた。
部屋の端には天蓋のついた大きなベッドが設えてあり、
『結婚するわけじゃないから、今日から早速ってわけよね』
とサフィニアは思った。
豪華な食事を前にしてもサフィニアの食は進まなかった。
そんなサフィニアをジュスト殿下は心配そうに見つめていた。
ソファーの隣に座るとジュスト殿下は優しくサフィニアを抱き寄せた。
彼女の表情が沈んでいるのが気になって、
「国を離れるのは不安かい?」
と聞いてきた彼の言葉に首を振り、
「お話しなければいけないことが」
とサフィニアは俯いた。
自分は純潔ではない、と告げると、ジュスト殿下は柔らかく笑って、そんなことは気にしない、と言ってくれた。
列車にはお風呂も完備されていてサフィニアは花がたくさん浮かべられた湯船に浸かった。
移動する列車の中で湯船のお湯も揺れて浮遊感が現実味を奪っていく。
お風呂から上がって部屋着に着替えて部屋に戻るとジュスト殿下が待っていて、現実に引き戻される。
「そろそろ休もうか」
という殿下の言葉に、 サフィニアがさっさと服を脱いでベッドに仰向けに寝て、全裸で『気をつけ』の姿勢を取ると、
「なにやってるの?!」
とビックリした声を出したジュスト殿下が慌てて毛布を掛けてくれた。
頭から毛布を被ったサフィニアが寝台の上で殿下と向き合って座った。
殿下に促されてサフィニアがポツリポツリと元婚約者との話をすると、ジュスト殿下の顔が険しくなった。
不安になったサフィニアがジュスト殿下を伺い見て、
「怒ってらっしゃいますか?」
と聞くと、
「君に怒ってるんじゃないよ」
と優しく微笑んで、床に落とした衣服を拾い集めて渡してくれた。
「風邪引くから着なさい」
それからジュスト殿下は朝までずっとサフィニアを抱きしめて寝てくれた。
隣国に行く準備の為に退学したらしい。
あんなに頑張って勉強して、このままいけば間違いなく主席卒業だったのに、努力はすべて無駄になったわけだ。
「良かったですわよね、ニール様」
ご令嬢達が口々に破談を喜んだ。
「愛妾ってね~。傑作だわ」
「要は愛人でしょ?」
「あの子にはお似合いじゃない?」
クスクス笑うご令嬢達。
これがもし隣国の妃に乞われたのだとしたら彼女達は黙ってはいられなかっただろう。
「でもジュスト殿下ステキだったわ~」
「ジュスト殿下なら愛人でもいいかも~」
ご令嬢達は邪魔者を排除できてご満悦のようだった。
ニールは一人裏庭に来ていた。
プラタナスの木陰のベンチは空っぽだ。
一人ぼっちのサフィニアに声をかけていたら、クラスメイトの目なんか気にしないで もっと優しくしていれば、違う未来があっただろうか。
結果的にはジュスト殿下に奪われる運命だったのかも知れないが、せめてサフィニアの中での自分を良い思い出に変えるくらいのことは出来ただろうに。
ニールは舞踏会にサフィニアを伴ったことを後悔していた。
サフィニアが渋った時に出席を取り止めていれば良かったのに、美しいサフィニアを連れ歩いて自分の虚栄心を満足させたかった。
サフィニアが自分のものだと周囲に見せつけたかった。
まるで道化だ。
サフィニアがいなくなった裏庭でカラスは誰からエサをもらうのだろうか。
弁当の中身をぶちまけてみたが、カラスはニールには寄って来なかった。
家に帰ると母親は上機嫌だった。
「やっぱり神様は見ていてくださるんだわ」
今回の婚約解消はフィカス家に瑕疵があったわけではないので、両家の業務提携はそのまま維持されることになった。
両親にしてみれば実質上の資金援助は維持されたまま格下令嬢との婚約解消もできて万々歳と言ったところのようだ。
一方のサフィニアの父、グルーミー男爵は今回のことで、隣国から特別通商権なる隣国との貿易に於いて非常に有利な権利を与えられることになりホクホクしていた。
ニールは自室に戻って寝台に突っ伏した。
シーツに顔を埋めて何処かにサフィニアの残り香がないか探した。
この指が唇が、今でもまざまざとサフィニアの感触を思い出すことができる。
サフィニアの喘ぐ吐息がニールの髪をくすぐったその温度をおぼえている。
ニールはサフィニアを思って声を上げて泣いた。
愛してる と言えばよかった。
最後にもう一度だけ会いたくてグルーミー邸に行くと、対応した使用人が困った顔をして、
「サフィニアお嬢様はジュスト殿下の元に行くことが決まっておりますので、他の殿方と同席させることは控えさせていただきます」
要するに、二度と来るな、というようなことを言われた。
ニールは結局一度もサフィニアの部屋を訪ねることはなかったが、
『きっとあそこじゃないかな』
と豪華なバルコニーが突き出し、少女らしいピンクのカーテンが掛かった部屋を見上げた。
そしてポケットの中の渡すことができなかった小さな箱を握りしめた。
中にはご令嬢達が欲しがっているという、幸せになれる星のブローチが入っていた。
もしかしたら偶然サフィニアが窓の外を覗きやしないか。
ニールは暫くその場に立ち竦んでいたけれど、サフィニアの姿を見ることはなかった。
それから1ヶ月ほどしてサフィニアは隣国に旅立って行った。
準備の期間にもう少し時間が欲しいと申し出たが、待てないという王太子が自ら豪華特別列車で乗り込んで来て、その溺愛ぶりが話題になった。
一方のサフィニアはジュスト殿下が自分が純潔ではないことを知った時の反応が恐ろしかった。
隣国に来て欲しいと乞われた時、
『私は身分も低く、とても殿下のお側に上がれるような者ではございません』
と固辞しようとしたのだが、聞き入れてはもらえなかった。
殿下と父の間であっという間に話は進んでいきサフィニアに拒否権は無かった。
『まあ、お妃様たちとは違って愛妾に召し上げられる女性の中には誰かの夫人だったりする人もいるっていうし、処女じゃなかったからって打ち首になることはないでしょう』
サフィニアはフゥと溜め息をついた。
サフィニアは自分が妖精のように可憐な美少女、などと言われていることを知っていたが、実に馬鹿馬鹿しいと思っていた。
ジュスト殿下も私を清らかな乙女だとでも信じているのだろうか。
私が穢れていると知ったら、殺しはしないだろうけど、途端に興味を無くして冷遇されるのだろう。
サフィニアは憂鬱な気持ちで出国の日を迎えた。
ジュスト殿下が迎えてくれた列車は贅沢に慣れたサフィニアにとっても驚く豪華さであった。
サフィニアは早速ジュスト殿下と二人きりの車両に乗せられた。
宮殿のような内装で、必要な物は何もかも揃っていた。
部屋の端には天蓋のついた大きなベッドが設えてあり、
『結婚するわけじゃないから、今日から早速ってわけよね』
とサフィニアは思った。
豪華な食事を前にしてもサフィニアの食は進まなかった。
そんなサフィニアをジュスト殿下は心配そうに見つめていた。
ソファーの隣に座るとジュスト殿下は優しくサフィニアを抱き寄せた。
彼女の表情が沈んでいるのが気になって、
「国を離れるのは不安かい?」
と聞いてきた彼の言葉に首を振り、
「お話しなければいけないことが」
とサフィニアは俯いた。
自分は純潔ではない、と告げると、ジュスト殿下は柔らかく笑って、そんなことは気にしない、と言ってくれた。
列車にはお風呂も完備されていてサフィニアは花がたくさん浮かべられた湯船に浸かった。
移動する列車の中で湯船のお湯も揺れて浮遊感が現実味を奪っていく。
お風呂から上がって部屋着に着替えて部屋に戻るとジュスト殿下が待っていて、現実に引き戻される。
「そろそろ休もうか」
という殿下の言葉に、 サフィニアがさっさと服を脱いでベッドに仰向けに寝て、全裸で『気をつけ』の姿勢を取ると、
「なにやってるの?!」
とビックリした声を出したジュスト殿下が慌てて毛布を掛けてくれた。
頭から毛布を被ったサフィニアが寝台の上で殿下と向き合って座った。
殿下に促されてサフィニアがポツリポツリと元婚約者との話をすると、ジュスト殿下の顔が険しくなった。
不安になったサフィニアがジュスト殿下を伺い見て、
「怒ってらっしゃいますか?」
と聞くと、
「君に怒ってるんじゃないよ」
と優しく微笑んで、床に落とした衣服を拾い集めて渡してくれた。
「風邪引くから着なさい」
それからジュスト殿下は朝までずっとサフィニアを抱きしめて寝てくれた。
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