5 / 17
はじまり
5. 迂闊でした
しおりを挟むさて。
前回、当たり前のように上のお兄様の説明でさらっと出てきた学院ですが!
十歳になった貴族の子女は、みんなが入る王立魔法学院です。例によって全寮制です。ありがち設定です。
つまり!お兄様が学院に入るまでになんとか仲良くなりたいわ(ハート) なんて悠長なことを言っている暇はないのです!期限があるのです。有限なのです。切羽詰まっているのです。
そして、またまたさらっと流しましたが、王立・魔法・学院!!
ここは王国で(まあ、お貴族サマがいるのですから、大体想像はついていたでしょうが)、魔法があるのです!
貴族の子女がみんな入るのは、貴族はみんな一定以上の魔力を持っているからなのです。一定以上とは攻撃魔法が使えるくらいです。
魔法の話は、他にもいろいろあるのですが、長くなりますし、私もまだ勉強途中なので、まるっと後回しにさせていただいて。
なにはともあれ、お兄様なのです!
お兄様はこの間、十歳のお披露目を済ませましたが、基本この国では新年になるとみんな一つ歳をとります。一般の庶民は生まれた日を覚えていて特別に祝ったりなどしないものなのだそうです。
ですが貴族階級や裕福な商人など生活に余裕のある者(または余裕がなくても必要に迫られた者)は、カレンダー的な暦を活用しています。人とのお約束は大事ですからね。
なので、余裕がある階級は生まれた記念の日かその時期にお祝いをします。
ですが、お兄様はいろいろなスケジュールの都合もあって、お披露目会は三月下旬になったそうです。
その頃のシャーロット様はいろいろな都合になんて一切興味はなかった模様です。
まぁ、大人のお付合いの都合についてなんて子供が興味を持つはずがないですよね。
なにはともあれ。
学院に入学するのは、十歳になった年の十一月なのです。
あまり時間がありません。
ちなみに、三月とか十一月とかなんだよ!と思ったそこのあなた!(ズビシッ)
前世の記憶が戻った私の意訳です。
なんか一日の時間とか、一週間な感じとか、一年の日数とか、十進法なところとか、色々と前世とかぶるんですよねー。
そこら辺もさらっと悩むことなく前世で読みあさった異世界転生!キタコレー!!と欣喜雀…、コホン、納得した所以なのです。
そもそも、暦とかイチイチ変換するのも面倒ですし、由来とか長々と説明するのも面倒ですし、読む方だってファンタジー小説を読みあさっていたら、それぞれの世界観に合わせて"なんとかの月"とか、"なんとかのコク"とか覚えるの面倒でしょう?そうですよね?!
私だけじゃなかったはず!面倒な人が絶対いるはずなんです!!
なので。
時間の関係とか月日などは前世に変換するのです!
そういう設定なのです!
ちなみに前世は日本人ですけど、そんなことは言うまでもないですよね。
それはさて置き。お兄様なのです!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
95
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる