セフレの恋は難しい(同僚ならなおさら)

おもちDX

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 背後から腰を掴まれ、熱く硬い塊が俺の中に侵入してくる。純希のものは大きいから、最初はいつも苦しい。

「う、あ、あ……ん……っ」
紗夜さよ、痛くない? ていうか……久しぶりなのに柔らけ~……ほんとに久しぶり?」

 行為のときだけ、敬語を使わず純希は俺を名前で呼ぶ。普段の先輩後輩という関係から一気に近づく瞬間が、俺をさらに昂らせる。
 前日から周到に準備した後孔は、純希を柔軟に受け入れる。疑いの混じった問いを煙に巻くように、俺は鼻で笑った。

「どうだろうな? っあ! ああっ……! お前、急に」
「おれが一番いいって、身体に覚え込ませないと」

 気持ちがバレてはいけない。重いと思われてはいけない。そのために作り上げたキャラクターはいい感じに純希を繋ぎ止めているらしい。
 馴染む時間を与えずに屹立が押し込まれ、律動が始まる。張り出した先端が何度も前立腺を擦り、苦しみはすぐに快感に取って代わった。

「んっ、んぅ……は、ぁっ……!」

 止まらない喘ぎを押さえつけるように、シーツに顔を押し付ける。気持ちよくてたまらなくて、ひどい顔をしていると思う。
 バックが一番楽だからと言い訳をして、純希もそれに合わせてくれている。萎えないどころかいっそう硬くなっていく情熱が粘膜を擦るたび、これでいいんだと満足した。

「あ……あぁ、純希……ッ」
「紗夜」
「ひぁっ!? ……あ、だめ……ぁ!」
「顔見せて。一緒にイこ?」

 前を触ってもらわないとイけない俺は、純希の左手がそこに触れたのを感じてフィニッシュが近いことを知る。
 めくるめく快感の頂点に駆け上がろうとしたとき、純希の右手が俺の右腕を掴んできた。引っ張られて、ぐずぐずになった顔が見られてしまう。

 駄目だ。萎えたら困るのはそっちだろ? そう言いたいのに、喉からは甘ったるい嬌声しか出てこない。
 生理的な涙で潤む視界に、眉根に皺を寄せた純希が映った。快感を堪能している、色気のある表情だ。この顔をさせているのが自分だと実感して、たまらない気持ちになる。

(ああ、かっこいい。好き……)

「じゅんきっ、じゅんきぃ……っ」
「……くっ」

 好きと言う代わりに名前を呼んでいると、肚の中の熱がぐっと膨らんだ。先走りでぐちゃぐちゃになったペニスを擦り立てられ、俺はびくびくと腰を跳ねさせながら達した。

「んっ、あっ……んん~~~っ、――ッ!」

 達している最中にもいいところを擦ってくるから、過ぎた快楽が脳内でバチバチと弾ける。やっと止まってくれたときは放心状態だったものの、奥の奥で純希が欲を解放したのが薄い皮膜越しにわかった。

「大丈夫?」
「……腕痛い」
「うそっ!? ごめん!」
「嘘」
「…………」

 ゴムを片付けている純希の隣でぐったり動けないでいると、いつも通り身体を気遣われる。最中の、しかも最後のひどい顔を見られた恨みを暗に皮肉ってみたが、全然伝わらなかった。

「もう終電近いだろ? 先にシャワーして来いよ」
「洗ってあげよっか?」
「いいって」

 これ以上好きになっても辛いだけだから、変に優しくしないでほしい。俺がすげなく断ると、純希は嫌な顔をすることなく汗を流しに行った。

(いつまでこんな関係を続けるんだろうな……)

 純希は多分、生粋のゲイではない。以前同僚に聞かれて元カノの話をしていたから。
 だからきっといつか、セフレなんかとの遊びをやめて本命の彼女を作ったり結婚したりするのだろう。
 
 それを知り得てしまう今の同僚関係が、ひどく苦しい恋に陥っていることを俺に自覚させた。

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