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背後から腰を掴まれ、熱く硬い塊が俺の中に侵入してくる。純希のものは大きいから、最初はいつも苦しい。
「う、あ、あ……ん……っ」
「紗夜、痛くない? ていうか……久しぶりなのに柔らけ~……ほんとに久しぶり?」
行為のときだけ、敬語を使わず純希は俺を名前で呼ぶ。普段の先輩後輩という関係から一気に近づく瞬間が、俺をさらに昂らせる。
前日から周到に準備した後孔は、純希を柔軟に受け入れる。疑いの混じった問いを煙に巻くように、俺は鼻で笑った。
「どうだろうな? っあ! ああっ……! お前、急に」
「おれが一番いいって、身体に覚え込ませないと」
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馴染む時間を与えずに屹立が押し込まれ、律動が始まる。張り出した先端が何度も前立腺を擦り、苦しみはすぐに快感に取って代わった。
「んっ、んぅ……は、ぁっ……!」
止まらない喘ぎを押さえつけるように、シーツに顔を押し付ける。気持ちよくてたまらなくて、ひどい顔をしていると思う。
バックが一番楽だからと言い訳をして、純希もそれに合わせてくれている。萎えないどころかいっそう硬くなっていく情熱が粘膜を擦るたび、これでいいんだと満足した。
「あ……あぁ、純希……ッ」
「紗夜」
「ひぁっ!? ……あ、だめ……ぁ!」
「顔見せて。一緒にイこ?」
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めくるめく快感の頂点に駆け上がろうとしたとき、純希の右手が俺の右腕を掴んできた。引っ張られて、ぐずぐずになった顔が見られてしまう。
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「じゅんきっ、じゅんきぃ……っ」
「……くっ」
好きと言う代わりに名前を呼んでいると、肚の中の熱がぐっと膨らんだ。先走りでぐちゃぐちゃになったペニスを擦り立てられ、俺はびくびくと腰を跳ねさせながら達した。
「んっ、あっ……んん~~~っ、――ッ!」
達している最中にもいいところを擦ってくるから、過ぎた快楽が脳内でバチバチと弾ける。やっと止まってくれたときは放心状態だったものの、奥の奥で純希が欲を解放したのが薄い皮膜越しにわかった。
「大丈夫?」
「……腕痛い」
「うそっ!? ごめん!」
「嘘」
「…………」
ゴムを片付けている純希の隣でぐったり動けないでいると、いつも通り身体を気遣われる。最中の、しかも最後のひどい顔を見られた恨みを暗に皮肉ってみたが、全然伝わらなかった。
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「洗ってあげよっか?」
「いいって」
これ以上好きになっても辛いだけだから、変に優しくしないでほしい。俺がすげなく断ると、純希は嫌な顔をすることなく汗を流しに行った。
(いつまでこんな関係を続けるんだろうな……)
純希は多分、生粋のゲイではない。以前同僚に聞かれて元カノの話をしていたから。
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