レインボーダイヤモンド

かるぼ

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フェニックス-3

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岩を巻き込んだ竜巻は火口に向かってく。

ガラガラガラ、、、ドカッ!

ボコッ、、ボコボコッ、、、

「ア、アーガイルさん!や、山が揺れてます」

「ヤースル早く逃げるぞ!」

この揺れはやばい、、、このままだと山が噴火する!早くみんなに知らせないと!!
アーガイルとヤースルは全速力で走っていく。

「はっはっは!いいぞ、この調子だ!この反応、やはり火口にあるに違いない!!」

ボコッボコボコッ、、、ボコッ

「グレー隊長、そろそろ危険です。私達も脱出しませんと、、、、」

「そうだな」

グレーは魔石を握り呪文を唱える。
隊員達の周りに風が起こり囲んでいく。
風がどんどん強くなり隊員達を、浮かせていく。

「す、すごい。これが隊長の魔法、、、」

「体が浮いてる、、、」

「お前達は山が噴火した後魔石を探しに戻ってこい」

「はっ!かしこまりました!!」

グレーが手をかかげると、隊員達は山の外に運ばれて行った。


「さて、もう少し刺激が必要みたいだな、、、、」









「アーガイルさん!山の揺れがやばいです!!」

「わかってる!早く街のみんなに知らせに行くぞ!!」

アーガイルとヤースルは急いで出口へ向かう。そんな彼らの横を何かが抜けて行く。


「逃すと思ったか!!」

アーガイル達は飛んできたグレーに回り込まれてしまった。


「アーガイルさん!あ、あいつ中に浮いてます!!」

「あ、あれも奴の魔法なのか、、、」

「ウインド!!」

ドカッ!

風がアーガイル達を吹っ飛ばす。

「ヴインドシュツルム!!」

さらに竜巻がアーガイルを囲う。逃げ場がない!!
ちょっとでも竜巻に触れたら切り刻まれる。

「くっ!俺たちをどうするつもりだ!魔石探しに俺たちは関係無いだろ!!」

「はっはっは関係なくはない!なに、もう少し山に刺激を与えようと、思ってるのだよ」

「刺激だと?」

「つまりは生贄だよ、生贄」


「魔石の結晶、レッドダイヤモンドは血を好むと言われていてね」

ニンマリとグレーは笑った。

やばい!!このままだと2人とも殺される。せめてヤースルだけでも逃がさないと、、、

アーガイルは剣を構え、グレーを睨みつける。

「はっはっは!まさかそんな鈍で俺と戦うつもりか?
無駄だ!お前の剣は俺に届く前にお前自身が竜巻でバラバラさ!!」

わかってる。せめてヤースルが逃げる隙だけでも作らないと。たとえ手が千切れようと足が千切れようとも、、、、

「ヤースル、聞こえるか?」

「は、はい」

「今から俺はあいつに攻撃する、お前はその隙に逃げろ!」

「こ、攻撃って言ったって無理っすよ!!この竜巻を抜けなきゃあいつに届かないっすよ!」

「…」

「ま、まさか?だ、駄目っすよ!アーガイルさん!アーガイルさんが犠牲になるなんて!グラフはどうするんすか?」

「…グラフをよろしく頼む」

アーガイルは竜巻に向かって飛び込んで行った。
























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