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フェニックス-2
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「グレー隊長!この辺りにはありませんでした!」
「そんなはずは無い!もっとよく探せ!」
「は、はいっ!!」
ブラックダイヤモンズの調査隊は憲兵と山に来ている。
フェニックスは火山の街だ。このラベンヌ山は90年前の大爆発の際に死火山が活火山に変わった。
魔石の一部が飛んできたとかそんな伝説がある。
一時期はそんな伝説を信じて、冒険者が集まり街も賑わっていたが、最近はそんな輩も少なくなってきた。
「ご案内出来るのはここまでですね、これ以上は危険です。」
「他に火口に近づけるとこは無いのか? 隠してるんじゃ無いだろうな?」
こいつら何を探してるんだ?明らかに調査では無いよな…
「アーガイルさん、あいつら何を探してるんですかね?調査って感じではないっすよね?やっぱあんな怪しい連中の依頼受けない方が良かったんじゃないっすか?」
確かに怪しい…魔石の伝説でもまだ信じてるのか?あるはず無いだろうに…俺らもそろそろ切り上げないと、この先は危険だ。
「確かにな。なあヤースル、お前はあいつらどう思う?」
「元々ブラックダイヤモンズって良い噂きかないっすよ。魔石を集めて魔法を復活させようとか、魔石を無理矢理奪ったりとか、その為なら人を殺しさえするとか…まあ、噂っすけどね」
あの爆発で飛び散った魔石を集めてるのか?魔石があれば封印された魔法が使える。その魔石を使って火を起こしたり、水を出したり出来るが…ちっちゃい魔石は実際出回ってるし…それを使った武器や調理器具だって沢山ある。わざわざ伝説を信じて探しに来る程では無いと思うんだが…
「グレー隊長!これ以上は無理です。本当にレッドダイヤがここに眠ってるんでしょうか?」
「必ずあるはずだ!あの方を失望させるな!」
あの方の占いでは確かにここが出てきた。なんとしても手に入れなくては!
魔石のカケラでは無く、魔石の結晶「レッドダイヤモンド」それさえあれば封印された火の魔法の全てが手に入る。あの方の野望の為に見つけ出さなくては…
少し刺激を与えてみるか…
「おいお前ら!火口に一番近付ける所はどこだ!案内しろ!」
「グレーさん、お話した通りこれ以上は進めません行き止まりです!私もヤースルもここまでです!」
「行き止まりか…なら壊して進むしか無いな!」
グレーは右手をあげ呪文を唱えた
「ウインド!」
風が巻き起こり小さい風はやがて竜巻の様に大きくなり岩にぶつかる。
ドン!
ガラガラガラ…
目の前の岩が崩れ、火口が見えた…
「ア、アーガイルさん!あいつ魔法を使ったっすよ!」
バカな!いくら魔石を使ってもあんなに威力のある魔法を俺は見たことは無い!!
「驚いたかね?私が使ったのはカスみたいな魔石ではない!魔力が凝縮された魔石の結晶だ」
「「魔石の結晶?」」
「そうだ、飛び散った魔石の中でも魔力純度が高い魔石。その輝きからダイヤモンドシリーズと呼ばれている。そのシリーズの1つがこの山には眠っているのだ!」
「これだけ探してもない!あるはず無いだろ、そんな昔の伝説信じやがって!これ以上山を刺激するな!」
「いや、必ずある。。。そしてまだ探して無いとこが1つだけある。。。
なあ、何で俺がお前らにこんな重大な秘密をベラベラ喋ったと思うか?」
探して無いとこだと?
まさか!!
「やばい!ヤースル早くここから出るぞ!」
「はっはっはっもう遅い。手遅れだ!お前らだけじゃない!街そのものがな!」
グレーは両手をあげ呪文を唱えた
「ヴインドシュツルム」
大きな2つの竜巻が岩を巻き込みながら火口に向かった。
「そんなはずは無い!もっとよく探せ!」
「は、はいっ!!」
ブラックダイヤモンズの調査隊は憲兵と山に来ている。
フェニックスは火山の街だ。このラベンヌ山は90年前の大爆発の際に死火山が活火山に変わった。
魔石の一部が飛んできたとかそんな伝説がある。
一時期はそんな伝説を信じて、冒険者が集まり街も賑わっていたが、最近はそんな輩も少なくなってきた。
「ご案内出来るのはここまでですね、これ以上は危険です。」
「他に火口に近づけるとこは無いのか? 隠してるんじゃ無いだろうな?」
こいつら何を探してるんだ?明らかに調査では無いよな…
「アーガイルさん、あいつら何を探してるんですかね?調査って感じではないっすよね?やっぱあんな怪しい連中の依頼受けない方が良かったんじゃないっすか?」
確かに怪しい…魔石の伝説でもまだ信じてるのか?あるはず無いだろうに…俺らもそろそろ切り上げないと、この先は危険だ。
「確かにな。なあヤースル、お前はあいつらどう思う?」
「元々ブラックダイヤモンズって良い噂きかないっすよ。魔石を集めて魔法を復活させようとか、魔石を無理矢理奪ったりとか、その為なら人を殺しさえするとか…まあ、噂っすけどね」
あの爆発で飛び散った魔石を集めてるのか?魔石があれば封印された魔法が使える。その魔石を使って火を起こしたり、水を出したり出来るが…ちっちゃい魔石は実際出回ってるし…それを使った武器や調理器具だって沢山ある。わざわざ伝説を信じて探しに来る程では無いと思うんだが…
「グレー隊長!これ以上は無理です。本当にレッドダイヤがここに眠ってるんでしょうか?」
「必ずあるはずだ!あの方を失望させるな!」
あの方の占いでは確かにここが出てきた。なんとしても手に入れなくては!
魔石のカケラでは無く、魔石の結晶「レッドダイヤモンド」それさえあれば封印された火の魔法の全てが手に入る。あの方の野望の為に見つけ出さなくては…
少し刺激を与えてみるか…
「おいお前ら!火口に一番近付ける所はどこだ!案内しろ!」
「グレーさん、お話した通りこれ以上は進めません行き止まりです!私もヤースルもここまでです!」
「行き止まりか…なら壊して進むしか無いな!」
グレーは右手をあげ呪文を唱えた
「ウインド!」
風が巻き起こり小さい風はやがて竜巻の様に大きくなり岩にぶつかる。
ドン!
ガラガラガラ…
目の前の岩が崩れ、火口が見えた…
「ア、アーガイルさん!あいつ魔法を使ったっすよ!」
バカな!いくら魔石を使ってもあんなに威力のある魔法を俺は見たことは無い!!
「驚いたかね?私が使ったのはカスみたいな魔石ではない!魔力が凝縮された魔石の結晶だ」
「「魔石の結晶?」」
「そうだ、飛び散った魔石の中でも魔力純度が高い魔石。その輝きからダイヤモンドシリーズと呼ばれている。そのシリーズの1つがこの山には眠っているのだ!」
「これだけ探してもない!あるはず無いだろ、そんな昔の伝説信じやがって!これ以上山を刺激するな!」
「いや、必ずある。。。そしてまだ探して無いとこが1つだけある。。。
なあ、何で俺がお前らにこんな重大な秘密をベラベラ喋ったと思うか?」
探して無いとこだと?
まさか!!
「やばい!ヤースル早くここから出るぞ!」
「はっはっはっもう遅い。手遅れだ!お前らだけじゃない!街そのものがな!」
グレーは両手をあげ呪文を唱えた
「ヴインドシュツルム」
大きな2つの竜巻が岩を巻き込みながら火口に向かった。
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