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フェニックス-1
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あの爆発から90年後
火山の街フェニックス
「ただいま~」
「おう、おかえり。早かったなグラフ」
「今日は暇だからもう帰っていいって、親方が」
「兄さんこそ、今日仕事じゃなかったの?」
俺はグラフ、フェニックスの街はずれでアーガイル兄さんと暮らしている。鍛冶屋の見習いだ。
アーガイル兄さんはこの街の憲兵だ。
「今から出るとこだ、今日は調査団が来るみたいだからその人の警護だな」
「調査団?」
「なんか、火山の調査らしいぜ、ブラックダイヤモンズっていう…」
「あーそういえば黒いフード被った人をちらほら見かけたな」
ブラックダイヤモンズ、この国の王室直属の部隊。失われた魔法を復活させる調査をしているらしい。
国王が新しくなってさらに調査に力を入れている。
「あいつら怪しくないか?大丈夫?」
「まあそう言うなよ、結構金払いいいんだよ
、火山の調査って言っても噴火するわけじゃなし、実質道案内だけだから大丈夫さ」
「それならいいけど…」
「じゃあ俺そろそろ出るわ、夕飯よろしくな」
「また俺かよ?ここんとこずっとじゃないか」
「お前の方がうまいからな。この仕事終わったらご馳走するからよろしくな」
「はいはい、期待しないで待ってるよ。行ってらっしゃい~」
何と無く嫌な予感がした、兄さんが帰ってこないような…
「買い出しついでに墓参りでもするかな」
「いらっしゃーい」
こじんまりとしたお花屋さん、店は大きくは無いが花の種類も多く、店員さんもお花に詳しい。
「あらグラフじゃない、久しぶりね」
「ミモザさん、お久しぶりです」
「どうしたの?珍しいわね~、デート用のお花かしら?」
「いや、、ちが、、」
ミモザさんはそのまま話を続ける
「デート用だと最近の流行りはこれかしらね~、ルビーローズ!安くしとくわよ~」
「それか、そうねロードライドローズなんかも人気ね~」
「あとは、、、、」
「ミモザさん!!」
「冗談よ、冗談、いつものお墓参り用のでいいのかしら?」
「はい、お願いします。」
ミモザさんは笑いながらお墓参り用のお花をいくつか纏めてくれた。
「はい、200ディゴね」
「ありがとうございます」
淡い黄色と白いお花を纏めてくれたようだ、お花にそんなに詳しく無いが、ミモザさんが選んでくれるお花はいつも俺の好みに合う。
しばらく歩いて街の教会に到着した。
石造りのちっちゃな教会。神父さんが綺麗に手入れをしている。
俺は両親の墓前にお花を添えて手を合わせた。
--------------------
ディゴはこの世界の通過です。
お花の名前は宝石からとってます。
火山の街フェニックス
「ただいま~」
「おう、おかえり。早かったなグラフ」
「今日は暇だからもう帰っていいって、親方が」
「兄さんこそ、今日仕事じゃなかったの?」
俺はグラフ、フェニックスの街はずれでアーガイル兄さんと暮らしている。鍛冶屋の見習いだ。
アーガイル兄さんはこの街の憲兵だ。
「今から出るとこだ、今日は調査団が来るみたいだからその人の警護だな」
「調査団?」
「なんか、火山の調査らしいぜ、ブラックダイヤモンズっていう…」
「あーそういえば黒いフード被った人をちらほら見かけたな」
ブラックダイヤモンズ、この国の王室直属の部隊。失われた魔法を復活させる調査をしているらしい。
国王が新しくなってさらに調査に力を入れている。
「あいつら怪しくないか?大丈夫?」
「まあそう言うなよ、結構金払いいいんだよ
、火山の調査って言っても噴火するわけじゃなし、実質道案内だけだから大丈夫さ」
「それならいいけど…」
「じゃあ俺そろそろ出るわ、夕飯よろしくな」
「また俺かよ?ここんとこずっとじゃないか」
「お前の方がうまいからな。この仕事終わったらご馳走するからよろしくな」
「はいはい、期待しないで待ってるよ。行ってらっしゃい~」
何と無く嫌な予感がした、兄さんが帰ってこないような…
「買い出しついでに墓参りでもするかな」
「いらっしゃーい」
こじんまりとしたお花屋さん、店は大きくは無いが花の種類も多く、店員さんもお花に詳しい。
「あらグラフじゃない、久しぶりね」
「ミモザさん、お久しぶりです」
「どうしたの?珍しいわね~、デート用のお花かしら?」
「いや、、ちが、、」
ミモザさんはそのまま話を続ける
「デート用だと最近の流行りはこれかしらね~、ルビーローズ!安くしとくわよ~」
「それか、そうねロードライドローズなんかも人気ね~」
「あとは、、、、」
「ミモザさん!!」
「冗談よ、冗談、いつものお墓参り用のでいいのかしら?」
「はい、お願いします。」
ミモザさんは笑いながらお墓参り用のお花をいくつか纏めてくれた。
「はい、200ディゴね」
「ありがとうございます」
淡い黄色と白いお花を纏めてくれたようだ、お花にそんなに詳しく無いが、ミモザさんが選んでくれるお花はいつも俺の好みに合う。
しばらく歩いて街の教会に到着した。
石造りのちっちゃな教会。神父さんが綺麗に手入れをしている。
俺は両親の墓前にお花を添えて手を合わせた。
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ディゴはこの世界の通過です。
お花の名前は宝石からとってます。
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