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第一章「とある雪の日の邂逅」
02
しおりを挟む家につくなり、ユキさんは「疲れた!」と布団に倒れこんだ。
いつもより青白い顔をして、額の上に腕を置く彼の姿を見下ろす。
そんなことは初めてで、どうしていいかわからず立ち尽くした俺に、
「幽々子ちゃん、だっけ? 彼女、椅子に座らせてあげなさい」
と、指示をした。
声が上ずっている。苦しそうだ。
「僕なら大丈夫。久しぶりに箒ひとつで三人同時に飛行したからね。少し、疲れただけさ」
「……ン」
仕方なしに、俺は幽々子の腕を引いて部屋の中に連れ込んだ。
彼女は抵抗しなかった。
いまだぼんやりしているみたいで、部屋の中をぼうっと見渡している。
「座れだってよ。そのへん、てきとーに腰かけてくれ」
幽々子にそう告げると、彼女はふらふらと手近にあったソファに腰かけた。
奇しくもそれは、俺が応接用にと買えと言ったソファだった。
「空飛ぶ画家なんて、初めて見た……」
ぽつり。
そんな言葉に、思わず吹き出しそうになるのを必死にこらえる。
「インスタントでよければ、珈琲いれるけど」
「……飲む……」
「ん」
立ち上がって台所へ足を向けると、ちらりとユキさんが目に入った。
まだ倒れこんだままのユキさんは、その瞼を閉じている。
魔法で空を飛ぶ。
言葉では簡単に言えるが、もしかしたら、結構疲れることなのかもしれなかった。
だとしたら、どうしてそこまでして、ユキさんはあの場から逃げたかったのだろう?
(追ってくる、ていってたな)
あの場所には、一体何がいたのだろうか。
幽々子は一体、何に襲われていたのだろうか。
「……どうして、私が『危ない』ってわかったの?」
ヤカンにじゃばじゃばと水を出す。
その最中に、幽々子が口を開いたようだった。
問いかけに答えたのはユキさんだった。
「キミの背に『もや』が見えた。去っていく一瞬にね」
「もや……?」
「怪異が潜んでいるときに出る『症状』といえばいいのかな。とにかく、キミの命を奪おうとしているのがわかった」
ユキさんは淡々と答える。
その話に一ミリも信憑性はない。普通の人間なら「ワケがわからない」と激昂したっておかしくはない。
けれど幽々子はそうしなかった。
ただじ、と黙ってそれに聞き入っているようだった。
「一体どこであんなものに憑かれたんだい、キミ。長く生きている僕でさえ、あんなものを見るのは久しぶりだ」
「…………」
幽々子は答えなかった。
代わりにヤカンがぴーっと音を鳴らして叫んだ。
火を止めて、湯をコップに注ぐ。
ユキさんが落としても割れないように、ステンレス製、アウトドア用のものしかないがまあ幽々子だし、仕方ないだろう。
「ほい」
「あ、ありがとう」
「わあ。僕にもあるのかい? やった!」
ことん、とカップを置くとユキさんはベッドからずるずると降りてきた。
仕方なしにその体を抱き留めて、ソファのところまでもっていく。
軽い。いつもより、軽く感じる。
「インスタントだからな。味は期待するなよ」
保険のようにそんな言葉を吐いて、俺もユキさんの隣に座った。
ユキさんはコップを片手で持ち、ずるずると珈琲を啜っている。
幽々子も、こく、と一口珈琲をのんだ。
それから、ほっと安堵したような表情を見せて、瞼を伏せる。
「……阿久津。誰かのために珈琲いれるの、上手だね」
「あ?」
「優しい味がする。インスタントなのに、ヘンなの」
俺はハッとユキさんをみた。
けれどユキさんは珈琲に夢中で、とくにコメントはない。
「直希が淹れてくれるのと、似てる」
思わず目を丸くした俺に、幽々子は慌てて顔を赤くした。
「あ、ごめん。直希っていうのは、今の、こ、恋人の名前なんだけど」
……気を遣われているようだった。
別に俺は幽々子のことを引きずっていないし、今はとくに何とも思っていないのだが。
何しろ当時、どうやって付き合ったかとかどちらが告白したとか、そういうのも覚えていないくらいだ。
(って口にしたら怒るだろうし傷つけるよな。黙っておこ)
俺も珈琲に口をつける。
とくに変わった味はしない。いつも通りの、安いインスタントコーヒーだ。
「直希もね、よく珈琲いれてくれた。大学の講義が長かったときとか、バイトで遅かった日とか。そういうときの珈琲は、なんだか違う味がするんだ」
でも、と幽々子はつづけた。
「最近は……その。二人で住むために引っ越したんだけど、その……部屋が、おかしくて」
「部屋がおかしい?」
「そうなの。常に誰かに見られているような、常に私たち以外に誰かがいるような、そんな気がして、部屋にいるのがつらくて……」
「…………」
俺の頭には、二つ原因が浮かんだ。
一つは定番の超常現象。その部屋がいわゆる事故物件か何かで、何かが潜んでいるパターン。
もう一つも定番、『ストーカー』。
質の悪いストーカーがこいつを付け回していて、部屋の中にカメラとか仕込んでいるパターン。
あるいは、隣の部屋に住んでいて、どっかに穴が開いているとか。そんな感じ。
「部屋じゃないな」
しかしそんな俺の考えを、ユキさんは隣で否定した。
「アレはどちらかというと、キミを執拗に付け回しているようだ」
珈琲のカップがコトン、と軽い音で置かれる。
どうやら一気に飲んでしまったようだ。
「それも念入りにね。おそらく今日のようなこと、初めてじゃないだろう?」
幽々子はこくり、と頷いた。
「だろうね。隠れるのも相当うまい。初見では気づけなかった。でも、恐らく『根源』は部屋にあるんだろう。目的は明確にキミだが、あれは本体じゃなかった」
「魔法使いってのは、そんなことまでわかるもんなのか?」
「そりゃあ、まあ。キミたちよりはうんと長く生きているからね」
えへんと胸を張るユキさん。
ふーん、と納得する俺。
「え。……魔法使い?」
と、固まる幽々子。
そこでようやく、俺の発言が失言だったと気づく。
慌てて何か言おうとしたが、言葉が見つからない。
幽々子はふるふると震えて、それから。
「魔法使いー!?」
と、大きく叫びだした。大興奮である。
「箒で空を飛んでるからもしかしたらとは思ってたけど本当に!? やだ、すごい! 本物だ!」
サインください! と言いそうな勢いだ。
さすがのユキさんもその笑顔がひきつっている。
「わた、わたし、魔法使いにすっごく憧れてて! うわあ、感激だよう~!」
「おい、幽々子、落ち着け」
べし。と頭に手刀を落とす。
それでようやくのこと、幽々子は落ち着きを取り戻したようだった。
「あはは……、話を元に戻しても?」
「うう、はい……痛い……」
頭をさする幽々子に少し憐みの視線を向けながら、ユキさんは言った。
「キミさえよければ、その『家』にお邪魔させていただいても? 現場までいけば、どれが『根源』かわかるかもしれないし」
「それは、いいですけど……いいんですか? 私たち、お金とかそんなに持ってるわけでは……」
「僕は別にソレを生業とはしていないから、お金なんてとったりしないさ」
そういうと、ユキさんは片手を掲げてくい、と曲げた。
そこらに広げてあった画材道具たちがぞろぞろと一斉に動き出す。
まるで意思を持っているみたいだ。
彼らは揃って黒いヴィンテージ風のトランクに吸い込まれていった。
最後にイーゼルに掲げられたままのキャンバスが、のそのそと動き出す。
そうして彼も同様に、トランクの中へとすっぽり入っていった。
「おいで」
ユキさんが声をかけると、トランクはてこてこと歩くようにして左右に体を振った。
そうして、ユキさんの手元までくるとぴたりと止まった。
「……まさかそれ、持ってくのか?」
ていうか、今からいくのかよ。
そんな言葉を飲み込んだ俺に、ユキさんはトランクを差し出す。
「善は急げというだろう? 今回は特別に車だって貸し与えようじゃないか」
トランクを受け取った俺の手のひらに、続けて、ぽんっと鍵が出た。
車のカギだった。
今どきはもうあまりない、銀色に鈍く輝く鍵。
「待て。あんた、車なんて持ってるのか?」
「一応ね。昔買ったんだ。一九〇〇年代のキャデラックで、当時は大層人気があったんだ」
「それ動くのかよ……」
貰った鍵をじろりと見つめる。
そこで気づいた。一九〇〇年? キャデラック?
「左ハンドルじゃねえかその車! 無理無理、そんなもん運転したことないし!」
「大丈夫だよ、大体は一緒さ。仕組みが変わらないんだから、難しいことはない」
ユキさんに連れられて嫌々ながら外へ出る。
切り立った崖に作られた我が家は、なんていうか、改めてみると『家』という感じがない。
辺りも木々が生い茂る森だし、道だって舗装されたものじゃなく獣たちが踏みしめて作ったものだ。
ここから舗装された道に出るのに、徒歩だと一時間、車だと十五分くらいだろうか(ちなみに箒だと数分で通過する)。
彼がぽん、と地面を叩くと、ずるずる、と土の中からそれは現れた。
艶々のボディは確かに新品同様で、とてもじゃないがクラシックカーの質感じゃない。
まるで当時のまま、時を止められていたかのようだった。
「これさあ、売って、別の車を……」
「むっ。この車は凄いんだぞ。とあるギャングが愛用した車でね、銃弾をも防ぐ鋼鉄仕様なんだ」
「んなこといったって、運転できなきゃ意味ねえだろ……車検とかとってんのかよ」
「とってない!」
「だろうな。却下だ却下、いつも通り列車使おうぜ、列車」
さすがにため息をついた。
現代日本で車検をとらずに公道を走るなんて、法令違反もいいところだ。
「いやあ、危ないと思うよ? さっきみたいになるかもしれないし」
ドアの狂ったような開閉が脳裏に浮かぶ。
「私もあれは、ちょっと……」
幽々子も俺の後ろでそんなことを呟いた。
……確かにあれは、できればもう見たくはない。
だが。
だがしかし、だ。
かろうじて運転できたとしても、こんなクラシックカー、目立たないわけがないのだ。
どうせすぐにパトカーが寄ってきて、「お兄さん、車検とかちゃんととってる? 珍しい車だね」とフレンドリーに話しかけてくるに違いない。
そうじゃなくたって、こんな年代物の車、格好の客寄せ餌だ。
「わかったよ、じゃあこれはいつか海外に行ったときに乗ろうじゃないか」
「車検をとってからな」
「それじゃあ、えーと、これなんてどう?」
続いて出てきたのはカボチャの馬車だった。
ので、思い切りぶん殴って壊した。
「馬車もダメなのかい?」
「いろんな意味でダメだろ……いやわかんねえけど」
そこまで俺も詳しくはない。
ちなみに幽々子は少し目を輝かせてみていた。乗りたかったようだ。
「うーん、それじゃあ……」
どこぞの猫型ロボットが四次元ポケットを漁るときのような唸り声を出して、ユキさんは空を見上げた。
ほどなくして、「あ!」と声があがる。
今度は何を思いついたのだろう。できればこの案件は手短に済ませたい。
食材は冷蔵庫に放り投げたが、今日の夕飯はハンバーグの予定なのだ。仕込みがある。
「僕的にはあまり、使いたくはないのだけれどね……」
とんとん、とユキさんがつま先で地面を叩く。
すると次に地面から這い出てきたのは、真っ青なオーリスだ。
これまた新車である。
「これは前に絵を売ったとき、貰ったものでね。キミのいう車検も大丈夫のはずだよ」
「ちゃんとした車あるじゃんかよ! これを最初から出せよな!」
「だってこれ、鍵がね、ないんだよ。なんかボタンを押すとかで……」
「今の車はみんなスマートキーなんだよ! これが通常なんだよ!」
「ええ……ひくわ……」
「ひくな!」
かくして、俺は真新しいその運転席に乗り込んだ。
新車特有のシートを引っぺがす。
ユキさんは助手席に、幽々子は後部座席に乗り込んだ。
ブレーキペダルを踏み込んで、スタートボタンを押し込む。
「おお……すごい! 本当に鍵を入れなくてもエンジンがかかった!」
隣ではしゃぐユキさんに、シートベルトをかける。
背後をみると、幽々子はすでにシートベルトを着用していた。
ハンドルを握る。
車を運転するのは久しぶりだ。
ユキさんに出会う前にはたまに頼まれて運転をしていたから、一年ぶりくらいか。
「お。ナビもついてるじゃん」
タッチパネルに触れる。
これなら幽々子の家にもラクに着けそうだ。
「幽々子、住所」
「あ、うん」
たどたどしく住所を口にする幽々子にあわせて、ナビに住所をいれる。
うん、ばっちりだ。問題ない。
アクセルを踏み込む。車が動き出すと、ユキさんが俺を見て小首を傾げた。
「阿久津くん。ナビってなんだい?」
「まじか。マジでいってんのか、ユキさん」
ばきばきと枝が折れる音が車内に響く中、俺は言葉を失った。
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