優等生が溺愛ドSバリタチだった件について

静羽(しずは)

文字の大きさ
2 / 6

2. 支配された僕の拒否権

しおりを挟む
「ひっ!?」


「こんにちわっ!」


 そこに立っていたのは優等生「武藤」だった・・・・
 いつもと同じ爽やかな笑顔の佇まい。
 ビッチとはいえ人に自慰行為を見られるのは初めてだ。
 何が起きているのか理解が追い付かず呆然としていたら


「ねえ?手に付いてる白いヌルっとしてる液体なぁに?」


「えっ?」

 興味深々そうに聞いてくる。
 恥ずかしくも僕はあの瞬間射精してしまっていた。
 ドアが開いた音に驚きすぎて自分が果てたことすら気が付かなかったのだ。


「あっ。いや。これは、、、ヨ。ヨーグルトを食べようとして、、、股間に垂れたのを拭き取っている最中で、、、そのつまりこれは、、、」

 いや。
 これは苦しい言い訳だ。


「渡辺って左手でするんだねー」


「えっ。いや。あ、それは意識したことなかった」


 この返答では自分が自慰してたことを認めたも同然だ。


「利き手と逆の手で弄るとさ。他人に触ってもらってる気分になるとかなんとか?」


 うっ・・知ってたのか。その情報・・・
 確かにその通りで僕はわざと利き手じゃない左の手で弄っていた。


「今3限目始まってるんだよな?優等生武藤がこんなとこに何しに来たんだよ」


 まだ液体が残っている自分のモノをそのままズボンに押し込んだ。
 手に付いている液体はもうズボンに拭くしか・・・


「バッ」っとその手を捕まれ取り拭くことを阻止された。


「まぁまぁ。そう警戒するなって。誰かさんに誘われたから来てやったんだ」


 はぁ?誰が誘ったよ?僕は全然誘った記憶ないんだけど。


「なぁ?これって精子だよな?」


 優等生からこんな性的な言葉を聞かされるとは思わなかった。


「お・・・お前の口から・・精子とか・・・聞くことがあるとは思わなかった・・・」

 
 武藤はニヤリといやらしい笑みをこぼした。


「俺の事なんだと思ってたの?ガリ勉優等生だとか思ってた?」


 はい。図星です。


「あははは!だよなー!こんなスペックだもんなー!俺に、みーんな騙されちゃってるんだよなー。」


 ゲラゲラ腹を抱えて笑い始めた。
 え。
 何。何キャラなんだ。コイツ。怖っ。あんまり関わらないようにしよう。と思った矢先、
 悪そうな顔が僕の顔に近づいてくる。


「これってさぁ。やっぱり精子だよなぁ?匂いがさぁ。もうそれでしかないんだよなぁ。隠しても無駄だぜ?自慰行為見てたんだからよ?」


 優等生で性に全く興味がないと思っていた奴の豹変に全くついていけずにいると急に掴んでいた僕の腕を顔の前に差し出した。


「舐めてみな?」


「はっ!?嫌だよ!なんで自分のモノから出たのを舐めなきゃならないんだよ!!!!!!」


「へえ。他の男のモノは舐めたり飲んだりしてるのに自分のものは舐めれないって?そんなのおかしいじゃん?どんな味か確かめてみろよ。今まで味わった男の精液と一緒なのか違う味なのか」


「!!!????」


 な・・・なんで知ってるんだ??僕がいろんな男と寝てること。
 学校のみんなにはバレてないはずだ。
 例の公園も学校から電車で1時間もかかる場所なんだぞ・・・なんでこいつ・・知って・・


「あのねぁ。なんでバレてんだ?って思ってるんでしょ?渡辺顔に出すぎ。ははっ。かっわい!」


 馬鹿にしたように笑った。
 捕まれている手を払いのけ、とっさにその手に付いている液体をズボンでぬぐい取った。


「やっぱり三限出るわ。そこどいてくれない?」


 扉を塞ぐようにドアの前で武藤が立ち塞がる。


「バンっ!」


 力強く腕を捕まれ、ドアに叩きつけられた。


「痛って!」


 背中を強く押さえつけられて苦痛で顔が歪む。


「あのねぇ?あんな公園で。毎回寝れる相手探してるの。俺知ってるんだよ?高校生が。未成年がさぁ。そんな事してたら捕まっちゃうでしょう?どうせ年齢誤魔化して相手を騙してるんだろうけどさぁ」


 まさか・・・いつから見られてたんだ?いつからの僕を知っているんだ?
 恐怖と不安で手が少し震えていた。
 僕は恐る恐る聞いた。


「・・・なんで。なんでそんな事知ってるんだ?」



「あの公園の近くにレンガ調のマンションあるじゃん?俺ん家そこ。毎回毎回俺の部屋のベランダから丸見えなんだよ。お前が相手探してマッチしたら消えてくとこ」


 この瞬間、これから先の拒否権を全て奪い取られた。そんな気がした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

この変態、規格外につき。

perari
BL
俺と坂本瑞生は、犬猿の仲だ。 理由は山ほどある。 高校三年間、俺が勝ち取るはずだった“校内一のイケメン”の称号を、あいつがかっさらっていった。 身長も俺より一回り高くて、しかも―― 俺が三年間片想いしていた女子に、坂本が告白しやがったんだ! ……でも、一番許せないのは大学に入ってからのことだ。 ある日、ふとした拍子に気づいてしまった。 坂本瑞生は、俺の“アレ”を使って……あんなことをしていたなんて!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

壁乳

リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。 最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。 俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 じれじれラブコメディー。 4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。 (挿絵byリリーブルー)

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中

処理中です...