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第4章 菜の花、未来を味わう
62話 夏輝サイド・社長が燃える
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お兄さんに「バッカ」と言われて、本当に自分がバカになった気がした……。
だって考えつかないんだもん。
とりあえず父に「大事な話がある」と伝えたら、なんと急ぎ家に戻ると言う。
素早いな、あの歳で……。
うちに帰ると、もう父が待っていた。
「何だ? 急ぎの話ってのは。驚くだろう?」
「俺だって驚いたよ。一大事なんだよ」
「菜の花フーズの三輪さんと友井さんが、フーズを辞めて病院に戻りたいんだって。
2号館の11階にカフェができるでしょ? あそこを二人で交代でやりたいらしいんだ。
寮母さんのHPの動画を見て、懐かしくなったんだってさ。
でも上の人に言っても聞いてもらえなくて、お兄さんに頼みに来たんだ」
「それで北原君は何と言ってる?」
「“離れた恋人の心は戻せない”って」
あははは!! 父が笑い転げた。
「お父さん、もう面白すぎますねえ! 笑える~。夏、あんたも笑いなさいよ」
「良いよ……俺はお兄さんに“バッカじゃないの?”って言われたんだよ」
余計に親が笑い転げた。なんでだよ!
「ああ~苦しかった。面白いなあ。全く北原君は最高だよ」
「本当ですよ。核心をついてますね。その通りです。一度気持ちが離れたらもう無理ですよ」
「ああ、その通りだ。だから次のステップへ進めばいいのさ」
「夏輝はどうすればいいと思う?」
「俺、全然思いつかなかったんだ。だって二人がいなくなったらフーズの味が落ちるでしょ?」
「だからお前が“バカ”って言われるんだよ」
「もういいよ! どうせ俺はバカですよ!」
「どちらにせよ、面白い段階になったな。病院のカフェと病院食は課題だった。これはナイスタイミングだ」
「本当ですね。どうしてこんなにうまく進むんでしょう。最高の追い風ですよ」
「夏輝、いいか。これは願ってもない展開だ。
まずフーズの社長には俺から話す。どうしても二人の味覚が欲しいなら、週1回交互に味をチェックしてもらえばいい。
もう下が成長しているはずだ。むしろ出来てなきゃおかしい。
それで二人を解放してやって、2号館に行ってもらえばいい」
「そうですね。それから二人に活躍してもらう。ちょっとワクワクしますね、病院食」
「そうだ。今からでも二人に病院食を作ってもらおう。
見本を作ってレシピ化していけばいい。カフェは遊び感覚で好きにやればいいさ。どうせ放っておいても自由にやる」
「それも楽しみですね。仕事というより遊び感覚なんでしょうね。何ができるのかワクワクします」
「そうだな。決まったそばから写真を撮ってファイル化して、菜の花のHPに“カフェ便り”として載せてもらうんだ。
オープン前から発信するのも面白いだろう?」
「いいですね! いっそ二人に作っていく過程を出してもらいましょうか。……でもアイデアを盗まれませんか?」
「いや、いいさ。実際に見学者には食べてもらって、感想を口コミで流してもらえばいい。評判になるぞ」
「そうですね。どんどん新しいものを作っていけば怖くない。オープンに合わせてサプライズを出せばいいんですよね?」
「そうそう! お母さんは本当に冴えてるなあ~。アハハハ!」
「ちょっと! 二人とも。俺のこと忘れてない?」
――あっ、忘れてた!
だって考えつかないんだもん。
とりあえず父に「大事な話がある」と伝えたら、なんと急ぎ家に戻ると言う。
素早いな、あの歳で……。
うちに帰ると、もう父が待っていた。
「何だ? 急ぎの話ってのは。驚くだろう?」
「俺だって驚いたよ。一大事なんだよ」
「菜の花フーズの三輪さんと友井さんが、フーズを辞めて病院に戻りたいんだって。
2号館の11階にカフェができるでしょ? あそこを二人で交代でやりたいらしいんだ。
寮母さんのHPの動画を見て、懐かしくなったんだってさ。
でも上の人に言っても聞いてもらえなくて、お兄さんに頼みに来たんだ」
「それで北原君は何と言ってる?」
「“離れた恋人の心は戻せない”って」
あははは!! 父が笑い転げた。
「お父さん、もう面白すぎますねえ! 笑える~。夏、あんたも笑いなさいよ」
「良いよ……俺はお兄さんに“バッカじゃないの?”って言われたんだよ」
余計に親が笑い転げた。なんでだよ!
「ああ~苦しかった。面白いなあ。全く北原君は最高だよ」
「本当ですよ。核心をついてますね。その通りです。一度気持ちが離れたらもう無理ですよ」
「ああ、その通りだ。だから次のステップへ進めばいいのさ」
「夏輝はどうすればいいと思う?」
「俺、全然思いつかなかったんだ。だって二人がいなくなったらフーズの味が落ちるでしょ?」
「だからお前が“バカ”って言われるんだよ」
「もういいよ! どうせ俺はバカですよ!」
「どちらにせよ、面白い段階になったな。病院のカフェと病院食は課題だった。これはナイスタイミングだ」
「本当ですね。どうしてこんなにうまく進むんでしょう。最高の追い風ですよ」
「夏輝、いいか。これは願ってもない展開だ。
まずフーズの社長には俺から話す。どうしても二人の味覚が欲しいなら、週1回交互に味をチェックしてもらえばいい。
もう下が成長しているはずだ。むしろ出来てなきゃおかしい。
それで二人を解放してやって、2号館に行ってもらえばいい」
「そうですね。それから二人に活躍してもらう。ちょっとワクワクしますね、病院食」
「そうだ。今からでも二人に病院食を作ってもらおう。
見本を作ってレシピ化していけばいい。カフェは遊び感覚で好きにやればいいさ。どうせ放っておいても自由にやる」
「それも楽しみですね。仕事というより遊び感覚なんでしょうね。何ができるのかワクワクします」
「そうだな。決まったそばから写真を撮ってファイル化して、菜の花のHPに“カフェ便り”として載せてもらうんだ。
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「いいですね! いっそ二人に作っていく過程を出してもらいましょうか。……でもアイデアを盗まれませんか?」
「いや、いいさ。実際に見学者には食べてもらって、感想を口コミで流してもらえばいい。評判になるぞ」
「そうですね。どんどん新しいものを作っていけば怖くない。オープンに合わせてサプライズを出せばいいんですよね?」
「そうそう! お母さんは本当に冴えてるなあ~。アハハハ!」
「ちょっと! 二人とも。俺のこと忘れてない?」
――あっ、忘れてた!
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