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第4章 菜の花、未来を味わう
61話 サプライズの余波
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すぐに夏に、三輪さんたちの件を話した。
夏「ええ? 信じられない。なんでえ?」
「信じろよ。二人して来て頼まれちゃったんだから。
多分あの取材を見て、菜の花の人との触れ合いを思い出したんだろうな。
フーズでは料理はできても、人との交流は少なくて寂しかったんじゃないか?
それで寮母さんを見て、“ああ、やっぱり菜の花だ”って思い出したんだよ。
もう気持ちは菜の花に来ちゃってる。フーズに心を戻すのは難しいだろう?」
夏「でもさ、菜の花フーズは二人がいなくなったらどうするの? 味が落ちちゃうよ!」
「だからそこは話し合いだ。折衷案を決めるしかない。
どこまでお互いに折れるかだよ。方法はいくらでもある」
夏「俺、思いつかないよ……」
「バッカだなあ。夏は考えなくてもいいんだよ。向こうに任せればいい。
でも、もう二人は“菜の花に戻る”って決めちゃってるんだからね。
無理やり縛りつけるわけにはいかないんだよ。
恋人だって、一度離れた気持ちは戻らないだろ? 同じことさ」
夏「どうせ俺はバカですよ……」
ククク……。
「例えばさ、週1回ずつ午前だけ来て味のチェックやアドバイスをします――って形にすればいい。
二人も言ってたけど、今は若い料理上手がたくさん育ってるから大丈夫なんだよ。
それに二人が2号館に来れば、カフェだけじゃなく病院食にもアドバイスできる。
“病院食が美味しい”って評判になれば、病院のイメージだってうなぎ登りだよ」
夏「なるほど! その手があったか!
病院食って誰が作るのか不安だったんだよ。だって普通はまずいのが定番でしょ?
早速、明日父に話してみるよ!」
「うん。頼んだぞ」
*
ふう……夏を説得するのに時間がかかった。
もうすぐ川瀬が来ちゃうよ。
5階に降りると、もう来ていた!
速見先生や佐久間先生と仲良く話している。フフフ、その調子だ。
「おっ、来たか? じゃあもう佐久間先生に紹介はいらないですね?」
佐久間「フフフ、大丈夫だよ。速見先生から聞いたからさ。楽しいねえ、5階に寮生が増えるなんて」
「あっ、そうだ。佐久間先生も寮の朝食を召し上がりますか? お運びしますよ」
佐久間「ええ? 本当ですか? 実は私も憧れていたんですよ。
容器を持って行きますから、二人分いただけると嬉しいです。
朝の味噌汁なんて宝ですからね」
「あ、それと、ここはシャワーしかないので、サテの浴場をお使いください。
寮生専用のお風呂で、一度に6人くらいは大丈夫ですよ」
佐久間「ああ~うれしい! もう言うことないですよ。
菜の花ってなんていいところなんだろう。本当に幸せです。ありがとうございます!」
川瀬「俺も嬉しいなあ。絶対行くからよろしく! さあ荷物を片づけようっと」
「俺も手伝うよ。引き出しは持ってきたか? 部屋にはないんだ」
川瀬「平気平気。しゃれたもんなんか要らない。全部捨ててきたから。
必要なら買えばいいし、2号館は家具付きだろ?」
「じゃあ、好きにしてよ。要るものがあったら言ってね。
それと、もう非常勤扱いになってるから、IDカードと説明書と一応契約書ね。
IDカードがないとお弁当も買えないからね」
川瀬「おお~サンキュー!」
「それから弁当は前日までに予約しないとダメだから」
川瀬「OK! じゃあ~ねえ~」
ウキウキだなあ。もう完全に自分の世界に入ってる。
夏「ええ? 信じられない。なんでえ?」
「信じろよ。二人して来て頼まれちゃったんだから。
多分あの取材を見て、菜の花の人との触れ合いを思い出したんだろうな。
フーズでは料理はできても、人との交流は少なくて寂しかったんじゃないか?
それで寮母さんを見て、“ああ、やっぱり菜の花だ”って思い出したんだよ。
もう気持ちは菜の花に来ちゃってる。フーズに心を戻すのは難しいだろう?」
夏「でもさ、菜の花フーズは二人がいなくなったらどうするの? 味が落ちちゃうよ!」
「だからそこは話し合いだ。折衷案を決めるしかない。
どこまでお互いに折れるかだよ。方法はいくらでもある」
夏「俺、思いつかないよ……」
「バッカだなあ。夏は考えなくてもいいんだよ。向こうに任せればいい。
でも、もう二人は“菜の花に戻る”って決めちゃってるんだからね。
無理やり縛りつけるわけにはいかないんだよ。
恋人だって、一度離れた気持ちは戻らないだろ? 同じことさ」
夏「どうせ俺はバカですよ……」
ククク……。
「例えばさ、週1回ずつ午前だけ来て味のチェックやアドバイスをします――って形にすればいい。
二人も言ってたけど、今は若い料理上手がたくさん育ってるから大丈夫なんだよ。
それに二人が2号館に来れば、カフェだけじゃなく病院食にもアドバイスできる。
“病院食が美味しい”って評判になれば、病院のイメージだってうなぎ登りだよ」
夏「なるほど! その手があったか!
病院食って誰が作るのか不安だったんだよ。だって普通はまずいのが定番でしょ?
早速、明日父に話してみるよ!」
「うん。頼んだぞ」
*
ふう……夏を説得するのに時間がかかった。
もうすぐ川瀬が来ちゃうよ。
5階に降りると、もう来ていた!
速見先生や佐久間先生と仲良く話している。フフフ、その調子だ。
「おっ、来たか? じゃあもう佐久間先生に紹介はいらないですね?」
佐久間「フフフ、大丈夫だよ。速見先生から聞いたからさ。楽しいねえ、5階に寮生が増えるなんて」
「あっ、そうだ。佐久間先生も寮の朝食を召し上がりますか? お運びしますよ」
佐久間「ええ? 本当ですか? 実は私も憧れていたんですよ。
容器を持って行きますから、二人分いただけると嬉しいです。
朝の味噌汁なんて宝ですからね」
「あ、それと、ここはシャワーしかないので、サテの浴場をお使いください。
寮生専用のお風呂で、一度に6人くらいは大丈夫ですよ」
佐久間「ああ~うれしい! もう言うことないですよ。
菜の花ってなんていいところなんだろう。本当に幸せです。ありがとうございます!」
川瀬「俺も嬉しいなあ。絶対行くからよろしく! さあ荷物を片づけようっと」
「俺も手伝うよ。引き出しは持ってきたか? 部屋にはないんだ」
川瀬「平気平気。しゃれたもんなんか要らない。全部捨ててきたから。
必要なら買えばいいし、2号館は家具付きだろ?」
「じゃあ、好きにしてよ。要るものがあったら言ってね。
それと、もう非常勤扱いになってるから、IDカードと説明書と一応契約書ね。
IDカードがないとお弁当も買えないからね」
川瀬「おお~サンキュー!」
「それから弁当は前日までに予約しないとダメだから」
川瀬「OK! じゃあ~ねえ~」
ウキウキだなあ。もう完全に自分の世界に入ってる。
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