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第9章 内定した方の為に
178話 楽しい計画
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菜の花に理事と一緒に帰ってきて、院長室で一息ついた。
「それにしてもさ、一件落着はしたけど、実際のところ救命が3名も増えちゃったから、仕事の量が全然足りないんじゃないの?」と理事。
「そうなんだよね。麻酔医たちはみんな2号館の寮だから、まだ呼べないんだよ。
今呼ぶならまた寮を用意しないといけないしさ。
1、2名なら呼んで“ペインクリニック”をやればいいんだけど、何と言っても入院施設がないからね。そこが問題なんだよ」
そんな話をしていた。
「ねえ、こっちで患者を受けて、桜丘センターに回すことはできないの?」と理事。
「どうせ今は救急車の受け入れ、止まってるんでしょう?」
「うーん……でも今はスタッフが少ないからね。どうしようか。ちょっと考えるよ、待ってて」
*
その日の夕方、8名がまた院長室にやって来た。岩城や川瀬も一緒だ。
「院長、ちょっと提案があるんだ」と岩城。
「みんなと話し合ったんだけど、今の菜の花は入院設備もないし、麻酔医もまだだろ?
8名がここにいるだけじゃ勿体ない。2号館ができるまで、日中はセンターにシャトルバスで通ったらどうかな?」
思わず高原君の顔を見た。みんなも笑顔でうなずいている。
「ええ~、みんなそれでいいの? 大丈夫なの? 無理しなくていいんだよ。」
「はい。岩城先生や川瀬先生のもとなら安心して仕事ができます。
2号館ができるまでフォローしたいと思ってます」と高原。
高原「新たな救命医をセンター用に募集されますよね?」
「うん、それはすぐにやろうと思ってる」
河本も口を開いた。
「きっと“菜の花の募集”なら、すぐ人が集まると思います。
だから、その間は僕たちみんなで一緒にやっていこうって話したんです。
今だったら何の縛りもなく、楽しくできると思うんですよ」
「そうか。じゃあ、それでいいなら行っておいで。
シャトルバスは山野課長にお願いしておくから、送迎できるようにしておくね」
「悪いな、いろいろ変わっちゃってさ。でもこの8名がいれば、えらくゆったりしたシフトになるんだよ」
川瀬が笑いながら言った。
「だから俺たちも一緒にしばらく行くよ。送迎よろしく頼むな」
「うん、わかった。ありがとうね。みんなも無理しないようにね。
休みたい時はいつでも休んでいいんだからね」
「はーい!」 声を揃えて答えてくれた。
高原真理さんが手を挙げた。
「あのう……それで、センターのみんなが一度“菜の花”を見学したいって言ってるんですよ。いいですか?」
「うん、いいよ。明日でも大丈夫。君たちを送って、そのバスでみんなが来たらいい。
うちでゆっくりして、お弁当も一緒に食べればいいしね。
……あ、そうだ! 土曜日にしたら?
クラブ活動だって、みんな参加していいんだよ」
「わー、それいい! 土曜日がいいよね?」
真理さんがみんなに聞くと、声が弾んだ。
「そうだよ、絶対土曜日が楽しいよ!」と河本。
「朝に来て見学して、お弁当食べて……その後はクラブ活動を見学。
その間、俺たちがセンターを見るからさ」
「うん、わかった。楽しそうな計画ができたね。
じゃあ、山野さんに言っておくから、時間を伝えておいて」
「はーい!」また声がそろった。
みんなの明るい表情と声が、胸に響いた。
――ああ、ようやく本当の日常が戻って来たんだなと感じた。
「それにしてもさ、一件落着はしたけど、実際のところ救命が3名も増えちゃったから、仕事の量が全然足りないんじゃないの?」と理事。
「そうなんだよね。麻酔医たちはみんな2号館の寮だから、まだ呼べないんだよ。
今呼ぶならまた寮を用意しないといけないしさ。
1、2名なら呼んで“ペインクリニック”をやればいいんだけど、何と言っても入院施設がないからね。そこが問題なんだよ」
そんな話をしていた。
「ねえ、こっちで患者を受けて、桜丘センターに回すことはできないの?」と理事。
「どうせ今は救急車の受け入れ、止まってるんでしょう?」
「うーん……でも今はスタッフが少ないからね。どうしようか。ちょっと考えるよ、待ってて」
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その日の夕方、8名がまた院長室にやって来た。岩城や川瀬も一緒だ。
「院長、ちょっと提案があるんだ」と岩城。
「みんなと話し合ったんだけど、今の菜の花は入院設備もないし、麻酔医もまだだろ?
8名がここにいるだけじゃ勿体ない。2号館ができるまで、日中はセンターにシャトルバスで通ったらどうかな?」
思わず高原君の顔を見た。みんなも笑顔でうなずいている。
「ええ~、みんなそれでいいの? 大丈夫なの? 無理しなくていいんだよ。」
「はい。岩城先生や川瀬先生のもとなら安心して仕事ができます。
2号館ができるまでフォローしたいと思ってます」と高原。
高原「新たな救命医をセンター用に募集されますよね?」
「うん、それはすぐにやろうと思ってる」
河本も口を開いた。
「きっと“菜の花の募集”なら、すぐ人が集まると思います。
だから、その間は僕たちみんなで一緒にやっていこうって話したんです。
今だったら何の縛りもなく、楽しくできると思うんですよ」
「そうか。じゃあ、それでいいなら行っておいで。
シャトルバスは山野課長にお願いしておくから、送迎できるようにしておくね」
「悪いな、いろいろ変わっちゃってさ。でもこの8名がいれば、えらくゆったりしたシフトになるんだよ」
川瀬が笑いながら言った。
「だから俺たちも一緒にしばらく行くよ。送迎よろしく頼むな」
「うん、わかった。ありがとうね。みんなも無理しないようにね。
休みたい時はいつでも休んでいいんだからね」
「はーい!」 声を揃えて答えてくれた。
高原真理さんが手を挙げた。
「あのう……それで、センターのみんなが一度“菜の花”を見学したいって言ってるんですよ。いいですか?」
「うん、いいよ。明日でも大丈夫。君たちを送って、そのバスでみんなが来たらいい。
うちでゆっくりして、お弁当も一緒に食べればいいしね。
……あ、そうだ! 土曜日にしたら?
クラブ活動だって、みんな参加していいんだよ」
「わー、それいい! 土曜日がいいよね?」
真理さんがみんなに聞くと、声が弾んだ。
「そうだよ、絶対土曜日が楽しいよ!」と河本。
「朝に来て見学して、お弁当食べて……その後はクラブ活動を見学。
その間、俺たちがセンターを見るからさ」
「うん、わかった。楽しそうな計画ができたね。
じゃあ、山野さんに言っておくから、時間を伝えておいて」
「はーい!」また声がそろった。
みんなの明るい表情と声が、胸に響いた。
――ああ、ようやく本当の日常が戻って来たんだなと感じた。
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