診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第11章 新しいステージへ

210話 秘密のパレード・2

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 夕方になって、莉子や桃香が帰ってきたが、めちゃめちゃ疲れていた(笑)

帰ってくるなり、桃香まで一緒にベッドにバタンキューだった。

この調子で夕飯はどうなるのかな?

ルームサービスを取ってもいいけど、エリナさんのコーディネートがあるんだよねえ。

こういう時がちょっと不自由なんだよね。

なんせ、横浜でも2泊するから、それぞれに決まった服があるんだよ。

そろそろ夕飯の時間だなあ……という頃に、夏が帰ってきた。

上機嫌でテンションが高い! 高い!

「ただいま~」と言いながら、部屋の中で踊ってるんだもん。

莉子「えっ、夏が帰ってきたの? なにやってたの?」

夏「えへへへ。何やってたと思う? 俺、KAI君たちとお立ち台の車に乗って、一緒に踊りながらパレードに参加したんだよ」

莉子「ええ? うそ===っ!!」

桃香までびっくりして起きちゃった。

「本当か? そのままの格好で出たのか?」

夏「違うよ。マネージャーさんがおまけだって言って、医務室から白衣を借りてきて、踊る医者のアンコールをしたんだよ。特別大サービスだってさ。アナウンスでも紹介されたんだよ」

莉子「えええ??? 許せなーい!」

アハハハと夏と一緒に笑った。

もう莉子が憮然として、ふくれたままだ。

「莉子、かわいい顔が台無しだよ。たまたまの奇跡のような偶然だろ? 俺もびっくりしたよ」

でも放っておくことにした。もうすぐ夕食だしね。

「莉子、ほら、もう着替えてよ。夕飯に行かないとダメでしょう?」

ブスっとしたまま服を出して、桃香に着せていた。ププ。

いや~これは後を引くよ。

夏を肘でつついた。

「あんまり機嫌のいい顔をするなよ。莉子がやきもち妬くだろ?」

とりあえず、レストランに着いたら、莉子もいつもの表情になった。

そりゃあ、写真を夏が撮りまくったからねえ。

可愛く写らないとね。

奥の落ち着いた席を案内された。

今夜はステーキ会席にした。夏も同じだ。

最上級のお肉が食べられる。

莉子と桃香はまたブッフェだ。

またエビフライだらけにするのか?

お皿に料理をいっぱい乗せて帰ってきた莉子たちなんだけど、そこへまた知り合いが声をかけてきた。

あ~もう面倒だよ。

「莉子さん、こんばんは。奇遇ですね。こんなところで会うなんて」

莉子「えっ? 上田先生? うわ~お久しぶりです。お元気ですか?」

なんと、その後ろからター坊(バーンズ先生)もいるじゃない!

上田「こんばんは。院長先生もこちらにいらしてたんですね?」

莉子「ああ~、お二人はニューヨークのお友達同士でしたよね?」

上田「そうなんですよ。あっ、理事、今日はパレードで拝見しましたよ!」

バーンズ「もう最高にカッコよかったじゃないですか!」

理事「ええ~、ご覧になってたんですか? 恥ずかしいなあ、もう世間は狭いなあ~」

満面の笑みで答えてた。もう夏は上機嫌だった。

上田「じゃあ、ごゆっくりお楽しみください。お邪魔しました」

しかし、そのパレードが病院のチャットに動画で出ていたとは、まったく知らなかった。

バーンズ先生がチャットにすぐUPしたらしい。

全く……全員に知られてしまっただろう。

さんざん病院を休んでいた俺なのに、今日はディズニーランドだもんな。

なんだか休み明けは、どんな顔をしていいのか分からないよ。あぁ……。


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