診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

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第11章 新しいステージへ

211話 山手でフランス料理

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  翌日は朝食を7時から取ったら、8時半にはもう出発した。

3人ともぼーっとしていた。
ディズニーでの疲れが出たらしい。
しょうがないから、運転は俺だ。

今日は湾岸線を通って保土ヶ谷バイパスに出る。連休中だからどうかなあ?
それでも何とか10時前には到着。3人ともぐっすり眠っていた。

「莉子、着いたよ」
「え? ここどこ?」
「横浜イングリッシュガーデンだよ」
「さあ、降りるよ。桃香も起きて、お花を見るよ」

夏もなんだかまだ寝ぼけてるな。

それでも中に入ると、わーっと花たちがシャワーのように降ってくる感じだった。

「莉子、きれいなお花がいっぱい見たかったんだろう?」

莉子「うん、そう。すごいねえ~。どこから見ていいか分からないよ」

「桃香、人が多いから、ちゃんとママかおにいに手を握ってもらいなさい」
「はーい」夏が桃香の手を握ってくれた。よしよし。

中は通路がくねくねしていて、狭いのに人が多すぎて歩きにくい。

花はきれいだけど、バラには少し早かったみたいだ。バラの季節はさぞ見事だろう。

でも他の花でも色とりどりで、十分にきれいだった。
ここは1時間ほど見たら、もう出発だ。

莉子「今度はどこに行くの?」

「今度は食事に行くんだけど、先にランドマークの駐車場に車を入れるよ」

莉子「えっ? 車を置いていくの?」

「うん、山手に車で行くのは無理だよ。駐車場がないからさ。あとはタクシーを使うよ」

タクシーに乗ったら、20分くらいで山手の洋館に着いた。

ここのフランス料理は有名だ。いつも予約待ちだから、俺が予約しておいた。

莉子「わー、なんか雰囲気があるわねえ。素敵!」

夏「本当に昔の洋館のままなんだね。へえ~」

桃香「お腹空いた」

2階に案内された。周りは満席だった。

窓際で遠くに港が見えるテーブル席に座った。

莉子「なんだか素敵な雰囲気じゃない?」

白いクロスの上に、ピンクのテーブルクロスが斜めにかかっていた。

ちょっと甘い雰囲気だね。

「みんな、同じコース料理でいいかな?」
「うん、いいよ。桃香もね」

「俺はちょっと上のやつがいいかな」

夏は上のお高いコースを頼んでいた。
ふっ、全く……セレブだからなあ。

しかし、運ばれてきた料理はどれも繊細な彩りと盛り付けが見事で、本当に美味しかった。

夏だけに、合間に口直しのシャーベットが出た。

桃香「ママ、あれはなあに?」と夏のシャーベットを指さした。

莉子「あれはねえ、おにいだけが昨日のパレードに出て気を良くしたから、お高~いコースにしたから出たのよ」

桃香「ふ~ん」 莉子は夏にベーっと舌を出した。

俺と夏は吹き出してしまって、笑いが止まらない。あははは。

「だから、あとを引くと言っただろう?」

でも夏は笑いが止まらなかった。

デザートの盛り合わせも美味しくて、大満足で店を後にした。

もちろん支払いは夏だよ。旅行代金は夏が払うことになってるからね。

ああ~楽ちんだ。写真も十分に撮った。

莉子「次はどこに行くの?」

「桃香が喜びそうなカップヌードルミュージアムに行くよ」

夏「あっ、もしかしてカップヌードルが自分で作れたりして?」

「うん。そうだよ。みんなの分も予約しておいたから、1人1個作れるよ」

桃香「えー、楽しそう!」

行きがけはタクシーを呼んで、山下公園の横を通ってミュージアムに向かってもらった。

本当は莉子や桃香に大型豪華客船を見せたら喜ぶんだろうけど、絶対乗るって言うからな。

絶対避けないとダメだよ。ずっと言い続けるに決まってるからさ。

そして、あっという間にカップヌードルミュージアムに着いた。
混んでそうな割にはスイスイ進んで、30分くらいで各自1個作って出てきた。なんだ。
でも桃香がすごく喜んだから、良かったかな。

これは家に帰って、みんなで食べる時にまた盛り上がるよね。

その日は、夏が予約してくれた海の景色最高のホテルに向かった。

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