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第11章 新しいステージへ
217話 社員旅行はライブ会場
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翌日、朝礼に行くと、もうコンサートの話でもちきりのようだった。
<朝礼にて>
「おはようございます。掲示板でお知らせした通り、7月19日(日曜)は、理事も出演するVOXIVE(ヴォクシヴ)のコンサートの日です。今回限りの特別参加となります。
社長から、全員分の切符を福利厚生として用意するとのことですので、観覧希望の方は至急、桐生さんへご連絡ください。
また、大型バスの手配も予定していますので、希望される方は併せてお申し出ください。
なお、理事は6月から週3回、7月は合宿のため終日不在となります。
ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
他に何かご質問はありますか?」
本居君が手を挙げた。
「はい、どうぞ」
「ええっと、写真クラブとしてですね。皆さんの写真や、演奏会での理事の活躍を写真や動画で撮りまくりたいと思いますが、よろしいでしょうか?」
どっと笑いが起きた。俺もつい笑ってしまった。
「もちろんです。どうぞよろしくお願いします。ただ、会場の中ではタレントの肖像権や著作権があるので、多分撮影禁止になると思います。もし演奏会の中で撮影しても良いよということであれば、その時だけは撮って良いと思います。
あー、でも写真に写りたくない方はいらっしゃいますか? 手を挙げていただけますか?」
やっぱり何人かいた。
「あぁ、それではすみませんが、マスクや伊達メガネなどでお顔を隠していただけますようお願いします。
今回は400人規模になりますので、細かい調整までは難しいと思います。どうぞご協力ください。では、解散します」
院長室に戻ってきた。
まずは事務所の社長に相談しておかないといけない。
*
昼休みになって帰宅した。
もう莉子がお茶を淹れて待っていてくれた。
「あのさあ、言いにくいんだけど……」
莉子が澄ました顔で「うん? 聞き慣れてるけど?」と言うので、ぷっと笑ってしまった。
「音楽事務所の社長と、夏の身体について相談したんだよね」
「うん、それでずっと付き添うって話になってんの?」
莉子がにこやかに言うから、ちょっと怖くなった。
「まあ、それに近いんだよね。ほら、本番前に倒れられたら困ると思ったんじゃないの?
6月は週に三日だからいいんだけど、7月は合宿だから、週に2回くらい俺が行って、みんなの健康状態を管理することになったんだよ。
それで、ラストの週は1日おきに行くことになったんだよね……いいかな?」
「だって、ダメって言っても、もう決めてきたんでしょう?」
エへへへ……ヘラヘラしてしまった。
「ごめんね。ここまでになるとは思わなかったんだけどさ、社長が“どうせなら、全員の健康状態を見ていてほしい”って言うんだよね。その方が本番まで安心できるって」
「しょうがないわよ。お宝・夏だもんね。合宿って聞いて、すぐピンと来たもん。でも、ひとつ条件があるよ」
「なに?」
「桃香連れて、私も一度差し入れ持って覗きに行くから、よろしくね!」
ぷぷぷ……はっ? ニターッと莉子が笑った。
「だって、合宿なんて絶対見る機会ないでしょう? それくらいお願いしたいなあ~」
「わかったよ。じゃあ、差し入れ持って一緒に行こうか?」
「うん、何持って行こうかなあ?」
莉子も期待感でいっぱいのようだった。
<朝礼にて>
「おはようございます。掲示板でお知らせした通り、7月19日(日曜)は、理事も出演するVOXIVE(ヴォクシヴ)のコンサートの日です。今回限りの特別参加となります。
社長から、全員分の切符を福利厚生として用意するとのことですので、観覧希望の方は至急、桐生さんへご連絡ください。
また、大型バスの手配も予定していますので、希望される方は併せてお申し出ください。
なお、理事は6月から週3回、7月は合宿のため終日不在となります。
ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
他に何かご質問はありますか?」
本居君が手を挙げた。
「はい、どうぞ」
「ええっと、写真クラブとしてですね。皆さんの写真や、演奏会での理事の活躍を写真や動画で撮りまくりたいと思いますが、よろしいでしょうか?」
どっと笑いが起きた。俺もつい笑ってしまった。
「もちろんです。どうぞよろしくお願いします。ただ、会場の中ではタレントの肖像権や著作権があるので、多分撮影禁止になると思います。もし演奏会の中で撮影しても良いよということであれば、その時だけは撮って良いと思います。
あー、でも写真に写りたくない方はいらっしゃいますか? 手を挙げていただけますか?」
やっぱり何人かいた。
「あぁ、それではすみませんが、マスクや伊達メガネなどでお顔を隠していただけますようお願いします。
今回は400人規模になりますので、細かい調整までは難しいと思います。どうぞご協力ください。では、解散します」
院長室に戻ってきた。
まずは事務所の社長に相談しておかないといけない。
*
昼休みになって帰宅した。
もう莉子がお茶を淹れて待っていてくれた。
「あのさあ、言いにくいんだけど……」
莉子が澄ました顔で「うん? 聞き慣れてるけど?」と言うので、ぷっと笑ってしまった。
「音楽事務所の社長と、夏の身体について相談したんだよね」
「うん、それでずっと付き添うって話になってんの?」
莉子がにこやかに言うから、ちょっと怖くなった。
「まあ、それに近いんだよね。ほら、本番前に倒れられたら困ると思ったんじゃないの?
6月は週に三日だからいいんだけど、7月は合宿だから、週に2回くらい俺が行って、みんなの健康状態を管理することになったんだよ。
それで、ラストの週は1日おきに行くことになったんだよね……いいかな?」
「だって、ダメって言っても、もう決めてきたんでしょう?」
エへへへ……ヘラヘラしてしまった。
「ごめんね。ここまでになるとは思わなかったんだけどさ、社長が“どうせなら、全員の健康状態を見ていてほしい”って言うんだよね。その方が本番まで安心できるって」
「しょうがないわよ。お宝・夏だもんね。合宿って聞いて、すぐピンと来たもん。でも、ひとつ条件があるよ」
「なに?」
「桃香連れて、私も一度差し入れ持って覗きに行くから、よろしくね!」
ぷぷぷ……はっ? ニターッと莉子が笑った。
「だって、合宿なんて絶対見る機会ないでしょう? それくらいお願いしたいなあ~」
「わかったよ。じゃあ、差し入れ持って一緒に行こうか?」
「うん、何持って行こうかなあ?」
莉子も期待感でいっぱいのようだった。
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