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第11章 新しいステージへ
216話 福利厚生って?
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夏が帰って来た。
「ご両親はなんとおっしゃったの?」
「二人とも、しばらく黙っていました。それで父から“北原さんはなんと言ってるのか?”と聞かれたので、“行きたいなら行って良い”と言われたと伝えました」
「そしたら?」
「そしたら、“しょうがないね”と言われて、コンサートの日にちを聞かれて……菜の花の人が全員見に行けるように切符を手配しようと言ってくれました。それを今年の福利厚生にするそうです」
「ええ?? そうなの? それはうれしいけど、今の菜の花って400人以上いるのに……いいの?」
「はい、父もそれは承知の上なので、問題ないと思います」
はあ~……なんというか、へらへら笑ってしまう。力なくお腹だけが揺れてくる。
「マジか……ものすごい応援だね。でも一度にそんなに切符が手に入るの?」
「なんか、事務所の社長さんにお願いするそうです。菜の花病院の全員が見に行くので、確保をお願いすると言っていました。それで、正式に行ける人の人数を確認してほしいそうです」
「うん、わかった。それはやるよ」
コンサートは7月19日(日曜)と20日(月曜・祝日)の2日間だ。
「じゃあ、7月19日(日曜)にしようか?この日に行ける人を大至急募るよ。で、これはHPやインスタで公表してもいいの?」
「はい。事務所の社長さんも宣伝してくれた方がいいそうで、“菜の花病院の方が全員来てくださるなら、こんなありがたいことはない”とおっしゃっていました。席も確保するそうです」
「ただね、夏は身体が心配なんだよね。疲れが溜まりやすいから、直前に倒れたら大変だし……どうしようかな。ちょっと事務所の社長さんと相談してみようかな?」
「……やっぱりそうなりますか? 俺、皆と一緒にやっていけるかなあ。自分で自信がないです」
「動くのはいいけど、ちゃんと回復するくらい休まないとダメだよ。とにかく聞いてみるから、それは心配しないで」
「はい、わかりました」
すぐ桐生さんに来てもらった。
「聞いた?」
ふっと笑って、「はい、聞きました。菜の花全員で聞きに行けるそうですね。全員に連絡しますが、今回は救命センターのスタッフも入りますからねえ。すごいことになりますよ。……また大型バスを仕立てますか?」
「ハーーーっ、それ忘れてた! ふう、いつもそうだったね。まあ、ついでだからそうしましょうか。福利厚生だから社員旅行だと思えばね。何台になるのかな?」
「10台くらいですかねえ」
ハハハと二人で笑ってしまった。
「道路に並びきれないね。どうする?」
「時間差をつけるか、どこか集合場所を決めるかですね」
「帰りはどうしよう? 会場にバスを10台も停める場所があるのかなあ?」
「それなら、確保してもらうしかないですね。ずっと待ってもらう感じになると思います。それは観光会社に一任し
てはどうでしょうか? あちらはプロなので、なんとかしてくれるのではないでしょうか」
「ああ、そうだね。もうそれしかないよ。プロにお願いするよ。それは手配を頼みます。
それから、全員に出欠の確認メールもお願いします。それと救命センターは各自行ってもらいましょう。
あっ、それからバスを利用するかどうかも聞いてもらえますか?」
「はい、承知しました。センターは都心ですから、問題ないと思います」
さて、事務所の社長さんはなんと言われるかなあ?
それがちょっと心配。
とりあえず、先に広報から通達してもらおう。
あっ、そうだ。掲示板にも出さないといけない。
それは三枝さんに頼もう。あとは……朝礼だな。
「ご両親はなんとおっしゃったの?」
「二人とも、しばらく黙っていました。それで父から“北原さんはなんと言ってるのか?”と聞かれたので、“行きたいなら行って良い”と言われたと伝えました」
「そしたら?」
「そしたら、“しょうがないね”と言われて、コンサートの日にちを聞かれて……菜の花の人が全員見に行けるように切符を手配しようと言ってくれました。それを今年の福利厚生にするそうです」
「ええ?? そうなの? それはうれしいけど、今の菜の花って400人以上いるのに……いいの?」
「はい、父もそれは承知の上なので、問題ないと思います」
はあ~……なんというか、へらへら笑ってしまう。力なくお腹だけが揺れてくる。
「マジか……ものすごい応援だね。でも一度にそんなに切符が手に入るの?」
「なんか、事務所の社長さんにお願いするそうです。菜の花病院の全員が見に行くので、確保をお願いすると言っていました。それで、正式に行ける人の人数を確認してほしいそうです」
「うん、わかった。それはやるよ」
コンサートは7月19日(日曜)と20日(月曜・祝日)の2日間だ。
「じゃあ、7月19日(日曜)にしようか?この日に行ける人を大至急募るよ。で、これはHPやインスタで公表してもいいの?」
「はい。事務所の社長さんも宣伝してくれた方がいいそうで、“菜の花病院の方が全員来てくださるなら、こんなありがたいことはない”とおっしゃっていました。席も確保するそうです」
「ただね、夏は身体が心配なんだよね。疲れが溜まりやすいから、直前に倒れたら大変だし……どうしようかな。ちょっと事務所の社長さんと相談してみようかな?」
「……やっぱりそうなりますか? 俺、皆と一緒にやっていけるかなあ。自分で自信がないです」
「動くのはいいけど、ちゃんと回復するくらい休まないとダメだよ。とにかく聞いてみるから、それは心配しないで」
「はい、わかりました」
すぐ桐生さんに来てもらった。
「聞いた?」
ふっと笑って、「はい、聞きました。菜の花全員で聞きに行けるそうですね。全員に連絡しますが、今回は救命センターのスタッフも入りますからねえ。すごいことになりますよ。……また大型バスを仕立てますか?」
「ハーーーっ、それ忘れてた! ふう、いつもそうだったね。まあ、ついでだからそうしましょうか。福利厚生だから社員旅行だと思えばね。何台になるのかな?」
「10台くらいですかねえ」
ハハハと二人で笑ってしまった。
「道路に並びきれないね。どうする?」
「時間差をつけるか、どこか集合場所を決めるかですね」
「帰りはどうしよう? 会場にバスを10台も停める場所があるのかなあ?」
「それなら、確保してもらうしかないですね。ずっと待ってもらう感じになると思います。それは観光会社に一任し
てはどうでしょうか? あちらはプロなので、なんとかしてくれるのではないでしょうか」
「ああ、そうだね。もうそれしかないよ。プロにお願いするよ。それは手配を頼みます。
それから、全員に出欠の確認メールもお願いします。それと救命センターは各自行ってもらいましょう。
あっ、それからバスを利用するかどうかも聞いてもらえますか?」
「はい、承知しました。センターは都心ですから、問題ないと思います」
さて、事務所の社長さんはなんと言われるかなあ?
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それは三枝さんに頼もう。あとは……朝礼だな。
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