診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ

文字の大きさ
242 / 431
第13章 菜の花の新しい風

240話 Natsu Entertainment Group 誕生

しおりを挟む
 「桐生さん、二人に本館での机は要らないのかな? あった方がいいなら場所を考えるけど」

「ああ~そうですよね。それは、あった方が理事室も近いから話が早いと思いますよ。
というか、芸能関係の仕事をする場所を決めた方がいいかもしれませんね。人が訪ねてくることも、これからはあるかもしれません。ここだったら、会議室を応接室にすることもできますし」

「それはいいね。とりあえず理事の個人事務所と、事務所の名前を考えた方が良くないかな?」

「そうですね! そこまで考えていませんでした」

理事「じゃあ、“Natsuオフィス”とか、“Natsuエンターテイメント”とか、どうかなあ?
今後は動画や音楽配信もするし、DVDの販売もそのうちにするかもしれないね。
案外、モデルクラブの人材派遣事務所もやるかもよ」

「えっ?」と、二人が固まったので、俺たちは爆笑した!!

桐生「じゃあ、今後の将来性を考えて、“Natsu Entertainment Group”ではどうでしょうか?」

「賛成!!」 ははっ、全員の声が揃った。これで決まりだ。

「あのねえ、二人ともびっくりしちゃったよね? 菜の花にはクラブ活動があって、土曜日の午後にみんなやってるんだよ。楽しいから、今度見に来るといいよ。夏、あとで説明してあげて」

理事「あっ、申し訳ない。俺この後は莉子と次のゲームのことで話し合いがある」

「そしたら、三枝君にお願いしようか?」

理事「それが良いかもしれない。クラブ活動も彼から説明を受けるといいよ。館内も案内してくれるしさ」

インカムですぐ都合を聞いたら、「昼食後にご案内します」とのことだった。

そうだ。もうお昼だね。

「じゃあ桐生さん、社長に二人のスペースを秘書室のそばに設置できるかどうか、相談してくれますか?
それと、2号館のオフィスにも芸能事務所として、アニメプラスに隣接したスペースがあった方がいいかもしれないから、建築事務所の人にも聞いてもらった方がいいよね?」

桐生「そうですね。そこまで考えていませんでした。そういえば、音楽事務所のスペースは別にあるべきでしたね。了解です。二人は社長に紹介がてら連れて行くつもりなので、お話しておきます」

「はい、ではお願いしますね」



ちょっと夏に用事があったんだけど、今は自宅にいるそうだ。

夏は莉子と次のゲームのことで話し合っていた。

帰宅すると、「お兄さん、なんかあったの?」と心配していた。

「大したことはないんだけどさ、エリナさんにも挨拶をした方がいいと思うんだよね。だって、問い合わせが殺到しているはずだよ」

「ああ~そうだった……」夏が頭を抱えた。

「それでさ、村瀬さんと佐伯さんの写真を何枚か撮って、サイズと一緒にエリナさんに渡したら?
それくらいしないと、殺到した洋服類は消化できないと思うよ」

夏「あーすごい、それ良いかも。でも、あの二人が良いって言ってくれるかな?」

「絶対良いと言うよ。今までさんざんインスタを見てきたなら、分かってるはずだよ。
これからは桐生さんも、あの二人も夏と一緒に出歩くんだから、見せるなら数を消化できると思わないか?」

夏「フフフ、お兄さんって天才! 負けたよ~」

クスクス笑っていた。

莉子「ええ? どういうこと? 私まだ会ってないよ。知らないし……」

夏「やべえ、ごめん、そうだった。早く紹介しないといけないね。すぐ呼ぼうよ」

インカムですぐ呼び出した。
今、三枝君と一緒に館内を回ってるんだって。一緒に来るよ。

その後、3分もしないうちにピンポーンと鳴った。

もちろん莉子が真っ先に走った。

「こんにちは」と現れると、莉子が「あーっ」と口を半分開けたまま笑っていた。

アハハハ。ハンサムすぎて驚いたか?


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【短編集】こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

守り守られ

ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師 患者 瀬咲朔 腸疾患・排泄障害・下肢不自由 看護師 ベテラン山添さん 準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん 木島 尚久 真幌の恋人同棲中

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

月弥総合病院

僕君・御月様
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

処理中です...