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第15章 進むべき道へ
284話 オーディション
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早速、夏が事務所に行って桐生さんに作詞1号を見せたんだって。
そしたら、赤ペンでいっぱい訂正されてきた。
ぷっ、面白いねえ、桐生さんも。
あとでこっそり俺に言ってくれた。
「一流になってほしいから、手は抜けませんよ。
作詞も作曲もね、半端なものではすぐ潰されます」
なるほどね。
「よろしくご指導してやってください」とお願いした。
今までゲームを作る時は、プロの音楽家に全部振っていたんだよね。
やはり、一から始めるのは大変だ。
さて、莉子も乗ってるらしくて、毎日1曲分の作詞をすることにしたんだって。
で、桐生さんに本音を聞いた。
「莉子って、最初から採用されてるの? 初心者なのに?」
「まあ、莉子さんの場合は“褒めて伸びるタイプ”なので、どんどん書いていただいています。
ただ、どれも採用されるかどうかは未定です」
だってさ。
うまいねえ。その通りなんだよ。
莉子は、褒めるとテンションが上がって、やる気が増すタイプなんだよね。
そして、オーディションの日がやって来た。
ダンサーだけではなく、問い合わせが多かったバンドや弦楽器にピアノも受け付けるそうだ。
使えるバンドがいれば、一気に伴奏問題は片がつくもんね。
歌うたびに音楽家を雇ってたら大変だよ。
俺も莉子も、わくわくだ。
場所は、駅前のアニメプラスが入っていたフロアの上階。
いつの間にか、2階は練習用の個室10部屋。
3階は防音付きのダンススタジオ。4階は音楽スタジオができている。
5階、6階は何もない。
2階の個室には、ピアノやアンプ、スピーカー、ドラムが中に入った部屋もある。
ここは採用した人が自由に使える。
審査員は、音楽事務所の桐生、村瀬、神崎、芹沢、藤堂、野村、佐伯、ボイストレーナー。
それに夏と俺と莉子。
他のスタッフは留守番だ。
応募者が多いので、ダンス部門は明日だ。
先に音楽部門から審査が始まった。
なにしろ人数が多すぎる。楽器も持ってるから下のダンスフロアを控室にしたんだけど——
なんと、グループだけで16組が受けるんだって。人でいっぱいだよ。
とりあえず、4階にアンプやスピーカー、ピアノ、ドラム、キーボードは揃っている。
ただし、優秀な人は単独で採用する場合があるとのこと。
なるほどね。すごくない?
でも、グループから抜かれて仲間割れしないか?
こっちまでドキドキする。まずは一次予選だ。
音楽は自由。ボーカルが入ってもOKだし、なくてもOK。
単独部門では、ピアニスト、管楽器、弦楽器の人もいた。
これが32人。
プロの音楽界の厳しさを知ったよ。
音楽で食べていくって、大変なんだな。
さて、一次審査で残ったのは——グループはなし。
えーっ?
グループの中からパスしたのは、ベースが3人、リードギターが3人、ドラムが2人、キーボードが2名。
パーカッションは2名。
他の単独では、ピアノが3人。
管楽器は各種2名ずつ。
弦楽器は全部で18名。
ピアノやバンドの人たちは、全員ボイストレーナーのテストも受けている。
午後から、2次審査が始まる。
パスした人には、レジデンスの食堂でカレーとサラダが提供されるそうだ。
午後1時半から、審査開始。
今度は、楽譜の初見とアドリブ。
どの人もうまいから、選ぶのは難しそうだと思った。
審査の前に、採用した場合の条件を桐生さんが説明した。
これに承諾する人だけが、2次を受けてくださいとのこと。
で、全員が受けることになった。
条件がいいのか悪いのか分からないけど——
採用条件:
1. 希望者全員に、無料のビジネスホテルの寮と朝食(Wi-Fi付き)
2.活動期間にばらつきがあるため、月の最低保証が15万円(準レギュラーは10万)
※常時活動する場合は、プラス10万円
3. 演奏会やイベントなどがある時は、拘束時間に応じて別報酬
4. 拘束時間中は、昼夜のお弁当支給
5. 活動時間以外は、他での演奏活動は自由
6. 公演によって、衣装の支給あり
7. 浅田工業としての福利厚生あり(各種保険・年金)
8. 健康診断無料(これは俺がつけた)
……これって、ものすごく厳しくないか?
そしたら、赤ペンでいっぱい訂正されてきた。
ぷっ、面白いねえ、桐生さんも。
あとでこっそり俺に言ってくれた。
「一流になってほしいから、手は抜けませんよ。
作詞も作曲もね、半端なものではすぐ潰されます」
なるほどね。
「よろしくご指導してやってください」とお願いした。
今までゲームを作る時は、プロの音楽家に全部振っていたんだよね。
やはり、一から始めるのは大変だ。
さて、莉子も乗ってるらしくて、毎日1曲分の作詞をすることにしたんだって。
で、桐生さんに本音を聞いた。
「莉子って、最初から採用されてるの? 初心者なのに?」
「まあ、莉子さんの場合は“褒めて伸びるタイプ”なので、どんどん書いていただいています。
ただ、どれも採用されるかどうかは未定です」
だってさ。
うまいねえ。その通りなんだよ。
莉子は、褒めるとテンションが上がって、やる気が増すタイプなんだよね。
そして、オーディションの日がやって来た。
ダンサーだけではなく、問い合わせが多かったバンドや弦楽器にピアノも受け付けるそうだ。
使えるバンドがいれば、一気に伴奏問題は片がつくもんね。
歌うたびに音楽家を雇ってたら大変だよ。
俺も莉子も、わくわくだ。
場所は、駅前のアニメプラスが入っていたフロアの上階。
いつの間にか、2階は練習用の個室10部屋。
3階は防音付きのダンススタジオ。4階は音楽スタジオができている。
5階、6階は何もない。
2階の個室には、ピアノやアンプ、スピーカー、ドラムが中に入った部屋もある。
ここは採用した人が自由に使える。
審査員は、音楽事務所の桐生、村瀬、神崎、芹沢、藤堂、野村、佐伯、ボイストレーナー。
それに夏と俺と莉子。
他のスタッフは留守番だ。
応募者が多いので、ダンス部門は明日だ。
先に音楽部門から審査が始まった。
なにしろ人数が多すぎる。楽器も持ってるから下のダンスフロアを控室にしたんだけど——
なんと、グループだけで16組が受けるんだって。人でいっぱいだよ。
とりあえず、4階にアンプやスピーカー、ピアノ、ドラム、キーボードは揃っている。
ただし、優秀な人は単独で採用する場合があるとのこと。
なるほどね。すごくない?
でも、グループから抜かれて仲間割れしないか?
こっちまでドキドキする。まずは一次予選だ。
音楽は自由。ボーカルが入ってもOKだし、なくてもOK。
単独部門では、ピアニスト、管楽器、弦楽器の人もいた。
これが32人。
プロの音楽界の厳しさを知ったよ。
音楽で食べていくって、大変なんだな。
さて、一次審査で残ったのは——グループはなし。
えーっ?
グループの中からパスしたのは、ベースが3人、リードギターが3人、ドラムが2人、キーボードが2名。
パーカッションは2名。
他の単独では、ピアノが3人。
管楽器は各種2名ずつ。
弦楽器は全部で18名。
ピアノやバンドの人たちは、全員ボイストレーナーのテストも受けている。
午後から、2次審査が始まる。
パスした人には、レジデンスの食堂でカレーとサラダが提供されるそうだ。
午後1時半から、審査開始。
今度は、楽譜の初見とアドリブ。
どの人もうまいから、選ぶのは難しそうだと思った。
審査の前に、採用した場合の条件を桐生さんが説明した。
これに承諾する人だけが、2次を受けてくださいとのこと。
で、全員が受けることになった。
条件がいいのか悪いのか分からないけど——
採用条件:
1. 希望者全員に、無料のビジネスホテルの寮と朝食(Wi-Fi付き)
2.活動期間にばらつきがあるため、月の最低保証が15万円(準レギュラーは10万)
※常時活動する場合は、プラス10万円
3. 演奏会やイベントなどがある時は、拘束時間に応じて別報酬
4. 拘束時間中は、昼夜のお弁当支給
5. 活動時間以外は、他での演奏活動は自由
6. 公演によって、衣装の支給あり
7. 浅田工業としての福利厚生あり(各種保険・年金)
8. 健康診断無料(これは俺がつけた)
……これって、ものすごく厳しくないか?
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