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第15章 進むべき道へ
298話 コンサート当日・楽屋入り
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朝9時、関係者が裏口に集合した。
すごい人数だ。今日はアニメスタッフも加わって、まさに総動員体制。
村瀬さんや他のスタッフが各係を集め、IDカードを配っている。
連番順に並ぶその姿は、まるで舞台の幕が上がる前の静かな緊張感。
「莉子、桃香の手をしっかり握っててね」
「OK」
さらっと笑って、この状況を楽しんでる。さすがだね。
だって、作詞家としてパンフレットに堂々と写真入りで紹介されてるんだ。
プロフィールも載ってる。大したもんだよ。
印税もまた入ってくるしね。いいな。
本人は上機嫌。今日がデビューだもんね。
莉子も衣装に着替えて、MCから紹介されるって。ふ~ん、華やかだ。
パンフレットの表紙も夏が書いた筆文字のサイン……。
何回見ても見惚れるよ。
墨に金色を少し落として描かれていて、まるでアート作品。
こんなのが書ける新人っていないよね?
そして、とうとうチケットが完売。
2000人満席。デビュー同然の新人でこれは異例だよ。
事務所のスタッフが泣きそうになってたって聞いた。
そりゃそうだよ。無謀とも言える挑戦だったんだから。
会場を予約した時のプレッシャーは、想像をはるかに超えていたと思う。
切符を買えなかった人への対応も抜かりない。
登録しておけば、次回公演の先行予約が1日だけ可能になるらしい。
うまいなあ、こういう仕掛け。
さらに、夏のオフィシャルサイトにはとっくにファンクラブが立ち上がってる。
ファンクラブの人で今日のチケット購入者には、次回から先行予約+1000円引きの特典付き。
「誰が考えたの?」って夏に聞いたら、「メグちゃん」だって。
この前は本人がぼやいてたのに、もう立派に事務所の人になってるね。
メグちゃんは昔、アイドルのファンクラブに入っていたことで、
その経験がこうして役に立ってる。
いまやファンクラブの事務局担当だもんね。
ふっ、面白いよね。何が役に立つかなんて、ほんと分からないもんだ。
さて、午前中で設営はすべて完了。
俺も整体師と一緒に酸素ボンベを舞台袖に運んでセットした。
舞台袖には、次の着替えがハンガー台にずらり。
ダンサーだけで10人。何台も並んでいて、まるで衣装の森だ。
昼食をはさんで、いよいよリハーサル。
ヘアメイクは午前中に済ませていて、莉子もすごく可愛く仕上がってた。
食事を終えて少し休んだら、みんな着替えに入る。
エリナさんがいた。髪をきりっとまとめて、凛とした佇まい。
アシスタントや仲間の美容師たちと並んで、静かに舞台を見守っていた。
「エリナさん、お疲れ様です。大変だったでしょう?」
「もう私は何も言うことはないですよ。嬉しすぎて、感動しています」
目尻に涙が浮かんでいた。
下手に声をかけない方がよかったかな。
黙って、肩を軽くポンポンと叩いた。
さあ、リハーサルだ。
この舞台が、誰かの人生を変える瞬間になるかもしれない。
すごい人数だ。今日はアニメスタッフも加わって、まさに総動員体制。
村瀬さんや他のスタッフが各係を集め、IDカードを配っている。
連番順に並ぶその姿は、まるで舞台の幕が上がる前の静かな緊張感。
「莉子、桃香の手をしっかり握っててね」
「OK」
さらっと笑って、この状況を楽しんでる。さすがだね。
だって、作詞家としてパンフレットに堂々と写真入りで紹介されてるんだ。
プロフィールも載ってる。大したもんだよ。
印税もまた入ってくるしね。いいな。
本人は上機嫌。今日がデビューだもんね。
莉子も衣装に着替えて、MCから紹介されるって。ふ~ん、華やかだ。
パンフレットの表紙も夏が書いた筆文字のサイン……。
何回見ても見惚れるよ。
墨に金色を少し落として描かれていて、まるでアート作品。
こんなのが書ける新人っていないよね?
そして、とうとうチケットが完売。
2000人満席。デビュー同然の新人でこれは異例だよ。
事務所のスタッフが泣きそうになってたって聞いた。
そりゃそうだよ。無謀とも言える挑戦だったんだから。
会場を予約した時のプレッシャーは、想像をはるかに超えていたと思う。
切符を買えなかった人への対応も抜かりない。
登録しておけば、次回公演の先行予約が1日だけ可能になるらしい。
うまいなあ、こういう仕掛け。
さらに、夏のオフィシャルサイトにはとっくにファンクラブが立ち上がってる。
ファンクラブの人で今日のチケット購入者には、次回から先行予約+1000円引きの特典付き。
「誰が考えたの?」って夏に聞いたら、「メグちゃん」だって。
この前は本人がぼやいてたのに、もう立派に事務所の人になってるね。
メグちゃんは昔、アイドルのファンクラブに入っていたことで、
その経験がこうして役に立ってる。
いまやファンクラブの事務局担当だもんね。
ふっ、面白いよね。何が役に立つかなんて、ほんと分からないもんだ。
さて、午前中で設営はすべて完了。
俺も整体師と一緒に酸素ボンベを舞台袖に運んでセットした。
舞台袖には、次の着替えがハンガー台にずらり。
ダンサーだけで10人。何台も並んでいて、まるで衣装の森だ。
昼食をはさんで、いよいよリハーサル。
ヘアメイクは午前中に済ませていて、莉子もすごく可愛く仕上がってた。
食事を終えて少し休んだら、みんな着替えに入る。
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アシスタントや仲間の美容師たちと並んで、静かに舞台を見守っていた。
「エリナさん、お疲れ様です。大変だったでしょう?」
「もう私は何も言うことはないですよ。嬉しすぎて、感動しています」
目尻に涙が浮かんでいた。
下手に声をかけない方がよかったかな。
黙って、肩を軽くポンポンと叩いた。
さあ、リハーサルだ。
この舞台が、誰かの人生を変える瞬間になるかもしれない。
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