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第17章 夏輝・人気と自由と……
326話 タワーマンション
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軽井沢から帰宅して、一週間が経った。
週末の日曜日、夏が「みんなで行くところがある」と言う。
──どうせダンスには行けないしね。
莉子「え~、どこに行くの?美味しいところ?」
──もう、めちゃくちゃ楽しみにしていた。
みんなで車でお出かけ。運転は俺。
ナビに入れてあるというので、それを見ながら進んだ。
着いた先は──都心のど真ん中。
タワーマンションの真下だった。
夏には、どうも待ち合わせの人がいるようだ。
そのまま地下の駐車場へ。──めちゃくちゃ広い!
待ち合わせていたのは、ベンツから出て来た中年のスーツ姿の男性。
誰だろう……?
夏と俺たちが簡単な挨拶をすると、
どうやら、夏の父が頼んでくれた不動産屋さんらしい。
ベンツに乗って今から案内かと思いきや──
「さあ、行きましょう」と言われて受付に申し出て、上階へ。
何階だろう? 最上階ではなかったが、かなり上の方だった。
エレベーターはスムーズで、驚くほど早かった。
桃香も終始笑顔。莉子と同じく、わくわくしている様子。
──知らない場所に行くのって、楽しいね。
そして到着。莉子が「え~?」と喜んでいる。
ドアを開けると、めちゃめちゃ高級感のある造りだった。
リビングの窓が大きく、景色が一望できる。
──夜景は、さぞ美しいことだろう。
LDKはまあまあ広いが、個室はややコンパクト。
7畳ほどの洋室が1部屋と、5畳ほどの洋室が1部屋。
莉子はクローゼット、台所、浴室などを一通りチェックしていた。
不動産屋「このマンションは人気物件なので、ご希望だった3LDKの売り物件がまだ出ていないんですよ。
この2LDKが一番広いんです。ただし、向きが南側なので将来売りに出す際も安心です。
あと、高さが20階建てなので、ベランダが付いています。
土地が少し高い丘の上に建っていますから、こちらでも十分に景色をお楽しみいただけると思います。
それと、ご希望のSS学園ですが、ここから安全な道を通って徒歩10分もかかりません。
コンビニやスーパー、薬局も徒歩圏内ですし、生活に不自由はないかと思います。
周囲も雑踏から離れていますし、ここが一番ベストだと思います」
莉子「夏、ここいくらなの? 高そうじゃない? 奥ションでしょう?」
──俺はもう笑うしかない。
払えなくもないけど、仮住まいならちょっと勿体ない気もする。
夏「ここは寮として、事務所が買うんだよ。
まあ、元は父なんだけどね。
やっぱり、お兄さんが言った通りで“逃げ道”は絶対必要だろうって、父も母も言ってた。
だから、桃香を第一に考えたときに、学校から一番近くて良い物件がここだったんだよ」
──桃香がうれしそうに、夏の手をつないだ。
「いや、それはいいけどさ。
俺たちが週に何日か、ここにいてもいいの?」
夏「もちろんですよ。
奥の広めの部屋にツインベッドを入れて、
小さい部屋に俺のベッドを置きます。
桃香はリビングの一角に仕切りをつけて、
デイベッドのようなものを置けば違和感ないかなと思ってるんだけど、どうかな?」
莉子「私、大賛成! すっごい夜景が見られるじゃない? 憧れてたよ~」
──不動産屋さんがニコニコしながら、俺たちの話を聞いていた。
夏「じゃあ、この物件に決めます。
手続きは父の秘書から連絡があると思いますので、よろしくお願いします。
で、鍵はいついただけますか?」
不動産屋「そうですね。登記が済まないと入れないので最短でも2週間程度はかかりますが、売主さんに 仮引渡しの交渉をしましょうか?そうすればもう少し早く入居できると思います」
夏「ではそれをお願いします。あと、駐車場はありますか?」
不動産屋「はい、まだ少し余裕があります。契約されますか?」
夏「2台分、空いてますか? あればお願いしたいです」
不動産屋「はい。この物件には、最初から1台分の権利枠があります。
もう1台は、隣の区画にならないかもしれませんが、よろしいですか?」
夏「はい、それは構いません」
夏「お兄さん、内装と家具はインテリアデザイナーに頼むんだけど、いいですか?」
「うん、全然かまわないよ。助かるよ」
莉子「じゃあ、トースターとか炊飯器、寝具類と食器類を買えばいいわね?」
夏「うん、それをお願いしようかな。
支払いは全部、法人カードでお願いします。
それと、ウォーターサーバーも入れようよ。選んでくれる?
──全部、経費になるから」
莉子「OK!」
──顔が笑いっぱなしで、最高にごきげんだ。
週末の日曜日、夏が「みんなで行くところがある」と言う。
──どうせダンスには行けないしね。
莉子「え~、どこに行くの?美味しいところ?」
──もう、めちゃくちゃ楽しみにしていた。
みんなで車でお出かけ。運転は俺。
ナビに入れてあるというので、それを見ながら進んだ。
着いた先は──都心のど真ん中。
タワーマンションの真下だった。
夏には、どうも待ち合わせの人がいるようだ。
そのまま地下の駐車場へ。──めちゃくちゃ広い!
待ち合わせていたのは、ベンツから出て来た中年のスーツ姿の男性。
誰だろう……?
夏と俺たちが簡単な挨拶をすると、
どうやら、夏の父が頼んでくれた不動産屋さんらしい。
ベンツに乗って今から案内かと思いきや──
「さあ、行きましょう」と言われて受付に申し出て、上階へ。
何階だろう? 最上階ではなかったが、かなり上の方だった。
エレベーターはスムーズで、驚くほど早かった。
桃香も終始笑顔。莉子と同じく、わくわくしている様子。
──知らない場所に行くのって、楽しいね。
そして到着。莉子が「え~?」と喜んでいる。
ドアを開けると、めちゃめちゃ高級感のある造りだった。
リビングの窓が大きく、景色が一望できる。
──夜景は、さぞ美しいことだろう。
LDKはまあまあ広いが、個室はややコンパクト。
7畳ほどの洋室が1部屋と、5畳ほどの洋室が1部屋。
莉子はクローゼット、台所、浴室などを一通りチェックしていた。
不動産屋「このマンションは人気物件なので、ご希望だった3LDKの売り物件がまだ出ていないんですよ。
この2LDKが一番広いんです。ただし、向きが南側なので将来売りに出す際も安心です。
あと、高さが20階建てなので、ベランダが付いています。
土地が少し高い丘の上に建っていますから、こちらでも十分に景色をお楽しみいただけると思います。
それと、ご希望のSS学園ですが、ここから安全な道を通って徒歩10分もかかりません。
コンビニやスーパー、薬局も徒歩圏内ですし、生活に不自由はないかと思います。
周囲も雑踏から離れていますし、ここが一番ベストだと思います」
莉子「夏、ここいくらなの? 高そうじゃない? 奥ションでしょう?」
──俺はもう笑うしかない。
払えなくもないけど、仮住まいならちょっと勿体ない気もする。
夏「ここは寮として、事務所が買うんだよ。
まあ、元は父なんだけどね。
やっぱり、お兄さんが言った通りで“逃げ道”は絶対必要だろうって、父も母も言ってた。
だから、桃香を第一に考えたときに、学校から一番近くて良い物件がここだったんだよ」
──桃香がうれしそうに、夏の手をつないだ。
「いや、それはいいけどさ。
俺たちが週に何日か、ここにいてもいいの?」
夏「もちろんですよ。
奥の広めの部屋にツインベッドを入れて、
小さい部屋に俺のベッドを置きます。
桃香はリビングの一角に仕切りをつけて、
デイベッドのようなものを置けば違和感ないかなと思ってるんだけど、どうかな?」
莉子「私、大賛成! すっごい夜景が見られるじゃない? 憧れてたよ~」
──不動産屋さんがニコニコしながら、俺たちの話を聞いていた。
夏「じゃあ、この物件に決めます。
手続きは父の秘書から連絡があると思いますので、よろしくお願いします。
で、鍵はいついただけますか?」
不動産屋「そうですね。登記が済まないと入れないので最短でも2週間程度はかかりますが、売主さんに 仮引渡しの交渉をしましょうか?そうすればもう少し早く入居できると思います」
夏「ではそれをお願いします。あと、駐車場はありますか?」
不動産屋「はい、まだ少し余裕があります。契約されますか?」
夏「2台分、空いてますか? あればお願いしたいです」
不動産屋「はい。この物件には、最初から1台分の権利枠があります。
もう1台は、隣の区画にならないかもしれませんが、よろしいですか?」
夏「はい、それは構いません」
夏「お兄さん、内装と家具はインテリアデザイナーに頼むんだけど、いいですか?」
「うん、全然かまわないよ。助かるよ」
莉子「じゃあ、トースターとか炊飯器、寝具類と食器類を買えばいいわね?」
夏「うん、それをお願いしようかな。
支払いは全部、法人カードでお願いします。
それと、ウォーターサーバーも入れようよ。選んでくれる?
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──顔が笑いっぱなしで、最高にごきげんだ。
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