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第17章 夏輝・人気と自由と……
330話 学校説明会とライブ製作会社設立
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さて、今月は大事なことがある。
桃香が受験予定のSS中学の説明会だ。
ネットで申し込み、俺が桃香を連れていった。
参加できるのは親1名と子供1名だけ。
莉子も行きたがっていたので、こっそり録音してきた。
内容は入試問題の傾向と対策についてだった。
本当は塾の先生に行ってほしかったんだけど……ダメか(笑)。
「桃香、この学校はどう思う?」
「う~ん、わかんない……」
「6年間お弁当がいるんだって。パパが作ってあげようか?」
「うん、作って!」
「じゃあ、帰りに可愛いお弁当箱を買って帰ろうか?」
「うん、楽しみ~。かわいいのを選びたい!」
帰り道、ショッピングビルの中にある可愛い雑貨ショップを覗いた。
「桃香はどれがいいかな?」
必死に見ている姿が、なんとも愛らしい。
俺には種類が多すぎて選べない。
でも桃香は迷いながらも、ちゃんと可愛いのを選んでいた。念のために2個購入。
学校近くのマンションにも1個置いておくことにした。
お弁当バッグは指定があるので、手提げは不要らしい。
だから保冷できる小さなバッグを2つ買った。
バッグごとサブバッグに入れるらしい。
それと来年になったらローファーを買ってやらないといけない。
靴は黒か茶色のローファーが基本らしい。
良いものを選んで、足が痛くならないようにしてやろう。
帰宅すると、桃香が嬉しそうに莉子へお弁当箱を広げて見せていた。
……ところが、莉子に睨まれた。
「私が一緒に選んでやりたかったのに!」
わー、考えなかった。俺は浮かれてしまった。
「ごめんね。でも選んだのは桃香だからね。俺じゃないよ」
いまのところ気分だけは合格なんだけど、こればっかりは分からない。
でもチャンスは3回あるから大丈夫だろう……と塾の先生の話だ。
――さて、舞台は変わって菜の花病院。
来年4月から臨床研修医と専攻医を迎えられるように、各診療科のプログラム作りを花井先生チームに任せて進めていただいていた。
そして7月に厚労省へ申請。
無事に臨床研修指定病院になれるだろうか。
これは社長の念願でもある。
菜の花タイムズにも掲載してもらった。
うちの奨学生・長谷川君に読んでほしかったんだ。
結果は秋から年末頃に通知が出る予定。
翌年度4月からの研修開始に間に合うよう調整される。
上手くいけば、長谷川君が希望してくれるなら専攻医として来てもらえる。
まあ、これは俺の願望だけどね。
――一方、芸能部。
社長の劇場づくりの話が出てからというもの、やたらに燃えているらしい。
毎日お客さんにショーを見せられるよう、プログラムを熱心に作っているそうだ。
さらに桐生君がライブ制作会社を立ち上げるべく、スタッフ募集を始めた。
どんどん増え続ける机はどうするんだ?と思っていたら、理由が分かった。
引っ越し続きで気の毒なRIKOカンパニーが、また2号館から退去することになったのだ。
そしてレジデンス並びのこじんまりとしたビルの事務所を借りたらしい。2階と3階だという。
そのおかげで莉子のアトリエは追い出されずに済んだ。
「莉子、追い出されなくて良かったねえ~」
「当たり前でしょう?追い出すならもう描かないもん」
「はっ?」――強気だねえ……うらやましい。
そしてRIKOカンパニーが去った後、その場所にはライブ制作会社の準備が始まった。
ガラス張りのミーティングルームや応接室まで整えられている。
机と椅子、デスクトップPCにノートパソコンやタブレットまでずらっと並べられた。
一体何人募集するつもりなのだろう?
新会社の名前は――「Grand Stage Works」。
通路側のガラス壁からは、消された<RIKOカンパニー>の文字に代わって、
堂々と、<Grand Stage Works.Inc>の名前が輝いている。
凄いねえ。これ全部を統括する社長が桐生さんだ。
恐れ入りました。
桃香が受験予定のSS中学の説明会だ。
ネットで申し込み、俺が桃香を連れていった。
参加できるのは親1名と子供1名だけ。
莉子も行きたがっていたので、こっそり録音してきた。
内容は入試問題の傾向と対策についてだった。
本当は塾の先生に行ってほしかったんだけど……ダメか(笑)。
「桃香、この学校はどう思う?」
「う~ん、わかんない……」
「6年間お弁当がいるんだって。パパが作ってあげようか?」
「うん、作って!」
「じゃあ、帰りに可愛いお弁当箱を買って帰ろうか?」
「うん、楽しみ~。かわいいのを選びたい!」
帰り道、ショッピングビルの中にある可愛い雑貨ショップを覗いた。
「桃香はどれがいいかな?」
必死に見ている姿が、なんとも愛らしい。
俺には種類が多すぎて選べない。
でも桃香は迷いながらも、ちゃんと可愛いのを選んでいた。念のために2個購入。
学校近くのマンションにも1個置いておくことにした。
お弁当バッグは指定があるので、手提げは不要らしい。
だから保冷できる小さなバッグを2つ買った。
バッグごとサブバッグに入れるらしい。
それと来年になったらローファーを買ってやらないといけない。
靴は黒か茶色のローファーが基本らしい。
良いものを選んで、足が痛くならないようにしてやろう。
帰宅すると、桃香が嬉しそうに莉子へお弁当箱を広げて見せていた。
……ところが、莉子に睨まれた。
「私が一緒に選んでやりたかったのに!」
わー、考えなかった。俺は浮かれてしまった。
「ごめんね。でも選んだのは桃香だからね。俺じゃないよ」
いまのところ気分だけは合格なんだけど、こればっかりは分からない。
でもチャンスは3回あるから大丈夫だろう……と塾の先生の話だ。
――さて、舞台は変わって菜の花病院。
来年4月から臨床研修医と専攻医を迎えられるように、各診療科のプログラム作りを花井先生チームに任せて進めていただいていた。
そして7月に厚労省へ申請。
無事に臨床研修指定病院になれるだろうか。
これは社長の念願でもある。
菜の花タイムズにも掲載してもらった。
うちの奨学生・長谷川君に読んでほしかったんだ。
結果は秋から年末頃に通知が出る予定。
翌年度4月からの研修開始に間に合うよう調整される。
上手くいけば、長谷川君が希望してくれるなら専攻医として来てもらえる。
まあ、これは俺の願望だけどね。
――一方、芸能部。
社長の劇場づくりの話が出てからというもの、やたらに燃えているらしい。
毎日お客さんにショーを見せられるよう、プログラムを熱心に作っているそうだ。
さらに桐生君がライブ制作会社を立ち上げるべく、スタッフ募集を始めた。
どんどん増え続ける机はどうするんだ?と思っていたら、理由が分かった。
引っ越し続きで気の毒なRIKOカンパニーが、また2号館から退去することになったのだ。
そしてレジデンス並びのこじんまりとしたビルの事務所を借りたらしい。2階と3階だという。
そのおかげで莉子のアトリエは追い出されずに済んだ。
「莉子、追い出されなくて良かったねえ~」
「当たり前でしょう?追い出すならもう描かないもん」
「はっ?」――強気だねえ……うらやましい。
そしてRIKOカンパニーが去った後、その場所にはライブ制作会社の準備が始まった。
ガラス張りのミーティングルームや応接室まで整えられている。
机と椅子、デスクトップPCにノートパソコンやタブレットまでずらっと並べられた。
一体何人募集するつもりなのだろう?
新会社の名前は――「Grand Stage Works」。
通路側のガラス壁からは、消された<RIKOカンパニー>の文字に代わって、
堂々と、<Grand Stage Works.Inc>の名前が輝いている。
凄いねえ。これ全部を統括する社長が桐生さんだ。
恐れ入りました。
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