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第18章 回復と未来を目指して
356話 地雷のおまけ
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表紙の撮影が終わってホッとしていると、また社長がさっきの部長さんと、もう一人のダンディな中年男性を連れて来た。
社長「北原先生、こちらは雑誌社の編集長さんです。お話があるそうです」
編集長「初めまして。先ほどから拝見していました。それでお願いがありまして、ご家族でうちの専属モデルになっていただけないでしょうか?期間はとりあえず半年ほどで結構です。いかがでしょうか?」
そこへ莉子がにこやかにスーッとそばにやって来て、
「良いですよ。お引き受けします。ねえ?」とわざとらしく、有無を言わせぬ調子で承諾してしまった。
なんでこうなる?くそー。
編集長「そうですか。ありがとうございます。お子さんも学校がおありでしょうから、撮影は月に2回、土曜日の午後だけで終わるようにしますので、ぜひよろしくお願いします」
「はい、わかりました」――莉子がさっさと答えてしまった。
ああ~頭がグラングラン回る。
だからあの社長と関わるのが嫌なんだよ。
とにかく莉子が引き受けてしまったんだから、どうしようもない。
それも半年もだ。拘束される。
車で来たから、終わってさっさと家に向かった。
ちゃっかり莉子と桃香は眠ってしまった。
俺はかっかとしていて、事故りそうで必死に自分を抑えていた。
帰宅すると夏が待ち構えていた。
「撮影はどうだったの?」
俺は答える気にもならなかった。
莉子「うん?すごく良かったわよ。それに今度雑誌の表紙に出るんだよ。あとね、半年間、家族で雑誌の専属モデルになったんだよ」
「ええ?」と夏が驚いて俺の顔を見た。
俺の渋い顔を見て楽しいか?
気分を察したのか、気付かないふりをして、
「じゃあ、莉子の予定は桐生さんと佐伯さんに言っとかないと駄目だよ。莉子のマネージャーと同じなんだからさ」
莉子「OK!」
ふ、ふ、ふんと鼻歌でも出そうな機嫌の良さだった。
あー俺は不機嫌なんですけど。
夏「よくお兄さんが承諾したよね?」と莉子に言っていた。
莉子「だって春ちゃんはやさしいもん」
夏がちらっと俺の顔を見た。
(なんだよ?)と不機嫌に顎をしゃくって見せた。
そしたら夏が(へへ~ん。残念だったねえ~)とばかりに細目で斜めに俺を見た。
(くそーっ!)と顔をしかめて見せた。
今度は夏が(ふっふっ)とニヒルに笑って見せた。
(この野郎、覚えてろよ!)とばかりに俺はツンと横を向いた。
もう知らん。
さっさと着替えに4階へ上がった。
そしたら夏が付いてきた。
なんでついてくるんだよ?無視だ。
寝室に入って服を脱ぎ捨てる。
風呂だ。頭を冷やすぞ。
するとなんと夏まで脱いでやって来た。
「夏、なんか用か?」
「もう~お兄さんも冷たいんだから。俺が慰めてあげるんでしょう?」
「慰めはいらん」
「まあまあ、そう怒らないで。良いじゃない。たった半年でしょう?おかげで菜の花が繁盛するよ」
「はーー?そこ?」
うんと夏がにこやかにうなずいた。
社長「北原先生、こちらは雑誌社の編集長さんです。お話があるそうです」
編集長「初めまして。先ほどから拝見していました。それでお願いがありまして、ご家族でうちの専属モデルになっていただけないでしょうか?期間はとりあえず半年ほどで結構です。いかがでしょうか?」
そこへ莉子がにこやかにスーッとそばにやって来て、
「良いですよ。お引き受けします。ねえ?」とわざとらしく、有無を言わせぬ調子で承諾してしまった。
なんでこうなる?くそー。
編集長「そうですか。ありがとうございます。お子さんも学校がおありでしょうから、撮影は月に2回、土曜日の午後だけで終わるようにしますので、ぜひよろしくお願いします」
「はい、わかりました」――莉子がさっさと答えてしまった。
ああ~頭がグラングラン回る。
だからあの社長と関わるのが嫌なんだよ。
とにかく莉子が引き受けてしまったんだから、どうしようもない。
それも半年もだ。拘束される。
車で来たから、終わってさっさと家に向かった。
ちゃっかり莉子と桃香は眠ってしまった。
俺はかっかとしていて、事故りそうで必死に自分を抑えていた。
帰宅すると夏が待ち構えていた。
「撮影はどうだったの?」
俺は答える気にもならなかった。
莉子「うん?すごく良かったわよ。それに今度雑誌の表紙に出るんだよ。あとね、半年間、家族で雑誌の専属モデルになったんだよ」
「ええ?」と夏が驚いて俺の顔を見た。
俺の渋い顔を見て楽しいか?
気分を察したのか、気付かないふりをして、
「じゃあ、莉子の予定は桐生さんと佐伯さんに言っとかないと駄目だよ。莉子のマネージャーと同じなんだからさ」
莉子「OK!」
ふ、ふ、ふんと鼻歌でも出そうな機嫌の良さだった。
あー俺は不機嫌なんですけど。
夏「よくお兄さんが承諾したよね?」と莉子に言っていた。
莉子「だって春ちゃんはやさしいもん」
夏がちらっと俺の顔を見た。
(なんだよ?)と不機嫌に顎をしゃくって見せた。
そしたら夏が(へへ~ん。残念だったねえ~)とばかりに細目で斜めに俺を見た。
(くそーっ!)と顔をしかめて見せた。
今度は夏が(ふっふっ)とニヒルに笑って見せた。
(この野郎、覚えてろよ!)とばかりに俺はツンと横を向いた。
もう知らん。
さっさと着替えに4階へ上がった。
そしたら夏が付いてきた。
なんでついてくるんだよ?無視だ。
寝室に入って服を脱ぎ捨てる。
風呂だ。頭を冷やすぞ。
するとなんと夏まで脱いでやって来た。
「夏、なんか用か?」
「もう~お兄さんも冷たいんだから。俺が慰めてあげるんでしょう?」
「慰めはいらん」
「まあまあ、そう怒らないで。良いじゃない。たった半年でしょう?おかげで菜の花が繁盛するよ」
「はーー?そこ?」
うんと夏がにこやかにうなずいた。
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