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第18章 回復と未来を目指して
372話 夏の嘆き
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事務所では、契約した木内さんの詩を全部コピーして皆に読ませたそうだ。
皆ぽーっとして、しばし詩の世界に入り込んでいたらしい。
芹沢「なんか、世界がありますね。いろんな使い方が出来ますよ。
例えば写真集やパンフレットに写真の心情とか夏さんの思いを入れた詩を書いてもらって、それを夏さんが筆ペンの細文字で書いたらどうでしょうか?今時は紫の筆ペンもありますしね。素敵ですよ」
藤堂「それといろんな方面にも使えますね。HPやインスタも写真だけじゃなくて、詩を書き入れて欲しいですよ。そうなると木内さんの机も要りますかねえ?」
桐生「了解。机とPCにタブレットもすぐ用意しますよ。しかし、まいりましたねえ。こんなに簡単に作詞家に出会えるとは。だんだんうちが最強になっていく気がしますよ。ちょっと運がよすぎて怖いな」
村瀬「これをピアニストのまあちゃんに選んでもらって、早速曲を作ってもらいましょうか?」
桐生「良いですね。そうしてください。クラウドに入れておきますよ」
そして噂を聞いて夏が事務所に行き、詩を読んだらしい。
「うわ~、やっぱり俺作詞は出来ないわ。あっちは美大なのに、俺は文学部に無駄な学費を使ったなあ……」
全員が声を上げて笑い、事務所の空気が一瞬で軽くなったらしい。
夜、帰宅した夏が言った。
「莉子。みんなが木内さんに色々詩を書いて欲しいって言ってたよ」
莉子「それはいいんだけどさ、今はリトグラフ製作中だから、勝手に連れていかれても困るんだよね。むしろ日にちや時間を決めてもらった方がいいんですけど」
夏「そっか、じゃあさ、ファイルで宿題というか仕事を送信するから、この空白に“どういう詩を書いて”って感じならいいのかな?」
莉子「そうね。その方がやりやすいんじゃない?だって詩なんてさ、皆がいるうるさい所で書くもんじゃないでしょう?あっちこっち電話が鳴ってたら気になって委縮しちゃって無理だよ」
夏「了解。言っとくよ。アトリエの方がいいのかな?」
莉子「うん、それならいいんじゃない?24時間使って良いって言ったからさ」
夏「寝かせない気か?」
ふっ、良いねえ。
才能のある人は何気ない瞬間さえ輝きに変えてしまうよ。
*
さて、あさっての日曜日はいよいよモデルクラブ主催のファッションショーだ。
台車で段ボール箱を運びたいそうで、シャトルバスを使っていいと伝えた。
確かに着替えるなら、服や荷物を入れておく場所や箱が必要だ。
荷物持ち隊のメンバー、写真クラブ、芸能部も皆見に行くそうだ。
まるで祭りの前夜みたいだ。
ざわめきがこっちまで移って心を弾ませる。
夏の音楽事務所の人達も皆行くらしい。
行けないのは夏だけ。
だから本居君が動画のライブ中継をするそうだ。
何と脚立持参だってさ。面白い。プロのようだよ。
でも動画に撮って休憩室で見られるようにしてくれるらしいから助かるね。
もちろんクラブ活動だから、HPやインスタにもあげる予定だ。
事務所はスタイリストも頼んだそうだ。ヘアメイクがあるもんね。
メイクをしないとライトを浴びた時に肌が汚く見えるんだ。
ところで俺は誘われなかった(笑)よしよし。
皆ぽーっとして、しばし詩の世界に入り込んでいたらしい。
芹沢「なんか、世界がありますね。いろんな使い方が出来ますよ。
例えば写真集やパンフレットに写真の心情とか夏さんの思いを入れた詩を書いてもらって、それを夏さんが筆ペンの細文字で書いたらどうでしょうか?今時は紫の筆ペンもありますしね。素敵ですよ」
藤堂「それといろんな方面にも使えますね。HPやインスタも写真だけじゃなくて、詩を書き入れて欲しいですよ。そうなると木内さんの机も要りますかねえ?」
桐生「了解。机とPCにタブレットもすぐ用意しますよ。しかし、まいりましたねえ。こんなに簡単に作詞家に出会えるとは。だんだんうちが最強になっていく気がしますよ。ちょっと運がよすぎて怖いな」
村瀬「これをピアニストのまあちゃんに選んでもらって、早速曲を作ってもらいましょうか?」
桐生「良いですね。そうしてください。クラウドに入れておきますよ」
そして噂を聞いて夏が事務所に行き、詩を読んだらしい。
「うわ~、やっぱり俺作詞は出来ないわ。あっちは美大なのに、俺は文学部に無駄な学費を使ったなあ……」
全員が声を上げて笑い、事務所の空気が一瞬で軽くなったらしい。
夜、帰宅した夏が言った。
「莉子。みんなが木内さんに色々詩を書いて欲しいって言ってたよ」
莉子「それはいいんだけどさ、今はリトグラフ製作中だから、勝手に連れていかれても困るんだよね。むしろ日にちや時間を決めてもらった方がいいんですけど」
夏「そっか、じゃあさ、ファイルで宿題というか仕事を送信するから、この空白に“どういう詩を書いて”って感じならいいのかな?」
莉子「そうね。その方がやりやすいんじゃない?だって詩なんてさ、皆がいるうるさい所で書くもんじゃないでしょう?あっちこっち電話が鳴ってたら気になって委縮しちゃって無理だよ」
夏「了解。言っとくよ。アトリエの方がいいのかな?」
莉子「うん、それならいいんじゃない?24時間使って良いって言ったからさ」
夏「寝かせない気か?」
ふっ、良いねえ。
才能のある人は何気ない瞬間さえ輝きに変えてしまうよ。
*
さて、あさっての日曜日はいよいよモデルクラブ主催のファッションショーだ。
台車で段ボール箱を運びたいそうで、シャトルバスを使っていいと伝えた。
確かに着替えるなら、服や荷物を入れておく場所や箱が必要だ。
荷物持ち隊のメンバー、写真クラブ、芸能部も皆見に行くそうだ。
まるで祭りの前夜みたいだ。
ざわめきがこっちまで移って心を弾ませる。
夏の音楽事務所の人達も皆行くらしい。
行けないのは夏だけ。
だから本居君が動画のライブ中継をするそうだ。
何と脚立持参だってさ。面白い。プロのようだよ。
でも動画に撮って休憩室で見られるようにしてくれるらしいから助かるね。
もちろんクラブ活動だから、HPやインスタにもあげる予定だ。
事務所はスタイリストも頼んだそうだ。ヘアメイクがあるもんね。
メイクをしないとライトを浴びた時に肌が汚く見えるんだ。
ところで俺は誘われなかった(笑)よしよし。
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