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32話 結婚・12 再診の前に
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もうすぐ莉子の大学病院の婦人科再診日だ。
その前に産婦人科医の川瀬に会って、報告をしておかないといけない。
仕事が終わると、少し時間を作ってもらい、この前の焼き鳥屋に誘った。
川瀬は少しテニス焼けをしていて、うらやましいくらい健康的な肌色をしていた。
軽く乾杯するとすぐに聞かれた。
「どうしたんだ? もうすぐ再診の予約日だよな?」
うん、実はあれから俺は莉子と結婚したんだ。
「はっ? マジか? はあーっ、やるなあ~、お前!」
うわ~と言いながら、川瀬は頭を抱えた。(笑)
「だって14歳年下だよねえ? 犯罪だ!これは。男の風上にも置けん。全く…悔しい…」
そう言うと、ビールを一気に飲み干した。
俺もニヤニヤしながら、ビールを飲んだ。
「まあ、確かに年齢差はあるんだけど、お互いに大事な存在になっているしね。
法律的にも問題ないし、うちの両親も後押ししてくれているんだ。
それと、莉子の病気は予想外に進行が早くて、俺もちょっと焦りがあったんだよね。
それに正確な診断には、内診が欠かせないのはわかっているしね」
この前は無理に頼んで莉子に鎮静を掛けてもらったんだけど、これから診察のたびにいつもというわけには
いかないしさ。
正しい診断はやはりプローブを入れられるようにする必要があるから、それで早くできるようにしたかったんだよ。笑われるかもしれないけど。
「だろうなあ~。さすがに莉子ちゃん命の北原だよ」と言って笑った。
そういうわけで、これからはもう内診ができるし、プローブで膣からの診断もできるから、
よろしく頼むよ。
この前の結果ももう出ているんだろう?
莉子には言っていないけど、多分自分で調べて分かっていると思うんだ。
だから診断結果は遠慮なく本人に言って欲しい。
「うん、分かったよ」
で、悪いけどまた診察に同席させてもらえないか? 膣からのエコーの画像を見たいんだ。
「ああ、それは全くかまわないよ。また裏から入って来いよ」
うん、ありがとう。じゃあ、今度は鎮静なしだからな。(笑)
実はさあ、先日実家に帰ったら、父が子供を作るなら一刻も早い方が良いぞなんて煽るんだよ。
おまけに、この前の鎮静を掛けてもらった話をしたら、
随分過保護なことを頼んだもんだなあ~と、大笑いされたよ。
さすがに莉子命だってさ。そう言うと、川瀬もフフフと笑っていた。
やっぱり、子宮内膜症だと少しでも早く結婚や妊娠を進めた方が良いと父も言うし、俺もそう思うんだ。
まだ大学生1年だけど、そのことは話し合ってみようと思っている。
じゃあ川瀬、今度もまたよろしく頼むな。今日は付き合ってくれて本当にありがとう。
「ああ、北原も莉子ちゃんを大事にしろよ。お姫さんだもんな。あははは」
そう笑いながら店を出て、そのまま別れた。
よし、これで俺のできる範囲の下地は全部出来た。なんだか俺はほっとした。
その前に産婦人科医の川瀬に会って、報告をしておかないといけない。
仕事が終わると、少し時間を作ってもらい、この前の焼き鳥屋に誘った。
川瀬は少しテニス焼けをしていて、うらやましいくらい健康的な肌色をしていた。
軽く乾杯するとすぐに聞かれた。
「どうしたんだ? もうすぐ再診の予約日だよな?」
うん、実はあれから俺は莉子と結婚したんだ。
「はっ? マジか? はあーっ、やるなあ~、お前!」
うわ~と言いながら、川瀬は頭を抱えた。(笑)
「だって14歳年下だよねえ? 犯罪だ!これは。男の風上にも置けん。全く…悔しい…」
そう言うと、ビールを一気に飲み干した。
俺もニヤニヤしながら、ビールを飲んだ。
「まあ、確かに年齢差はあるんだけど、お互いに大事な存在になっているしね。
法律的にも問題ないし、うちの両親も後押ししてくれているんだ。
それと、莉子の病気は予想外に進行が早くて、俺もちょっと焦りがあったんだよね。
それに正確な診断には、内診が欠かせないのはわかっているしね」
この前は無理に頼んで莉子に鎮静を掛けてもらったんだけど、これから診察のたびにいつもというわけには
いかないしさ。
正しい診断はやはりプローブを入れられるようにする必要があるから、それで早くできるようにしたかったんだよ。笑われるかもしれないけど。
「だろうなあ~。さすがに莉子ちゃん命の北原だよ」と言って笑った。
そういうわけで、これからはもう内診ができるし、プローブで膣からの診断もできるから、
よろしく頼むよ。
この前の結果ももう出ているんだろう?
莉子には言っていないけど、多分自分で調べて分かっていると思うんだ。
だから診断結果は遠慮なく本人に言って欲しい。
「うん、分かったよ」
で、悪いけどまた診察に同席させてもらえないか? 膣からのエコーの画像を見たいんだ。
「ああ、それは全くかまわないよ。また裏から入って来いよ」
うん、ありがとう。じゃあ、今度は鎮静なしだからな。(笑)
実はさあ、先日実家に帰ったら、父が子供を作るなら一刻も早い方が良いぞなんて煽るんだよ。
おまけに、この前の鎮静を掛けてもらった話をしたら、
随分過保護なことを頼んだもんだなあ~と、大笑いされたよ。
さすがに莉子命だってさ。そう言うと、川瀬もフフフと笑っていた。
やっぱり、子宮内膜症だと少しでも早く結婚や妊娠を進めた方が良いと父も言うし、俺もそう思うんだ。
まだ大学生1年だけど、そのことは話し合ってみようと思っている。
じゃあ川瀬、今度もまたよろしく頼むな。今日は付き合ってくれて本当にありがとう。
「ああ、北原も莉子ちゃんを大事にしろよ。お姫さんだもんな。あははは」
そう笑いながら店を出て、そのまま別れた。
よし、これで俺のできる範囲の下地は全部出来た。なんだか俺はほっとした。
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