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179話 春樹撃たれる
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身障者用トイレの入り口を左右に警察官が待ち構えている。 一人がノックした。
すると応答がない。警察官が「大丈夫ですか?けがをしているなら医者が控えていますので、教えて下さい。ドアを開けてください」と言った。しばらく待っても返事がない。
「返事がないので倒れていると判断してドアを壊しますよ」と警察官が言った。
すると、かちゃっと音がして、そろそろとドアが開いた。真っ先に莉子が出て来た! しかし、縛られていて、後ろから銃を突きつけられている。
でも莉子はハアハアと言っていて今にも倒れそうだった。まずい。喘息の発作が起きそうだ。早く何とかしなくては。
みんな後ずさりをして半円に囲んだ。そこで俺は犯人に言った。
「その子は喘息の発作が出ている。呼吸が乱れているだろう。何が目的か知らないが、このまま放っておけばこの子は呼吸困難で確実に死んでしまうんだぞ。お前はそれだけで殺人犯になるんだぞ。いいのか?」
「う、うるさい。どうでもいいから院長を呼んで来い!それまでここを動かないぞ!」と言って一歩も引かない。
俺は、後ろの人に「病院長を呼んできてください」と大声で言った。
「お前だってケガをしているようだな。院長が来るまでには時間がかかるんだ。病院は広いからなあ」と俺が言うと、さらに焦った様子で、「うるさいっ!!黙れ。俺は院長に用事があるだけだ。早く連れてきたらどうだ?」
「そうか、じゃあ、人質になるなら俺が代わるよ。そうすれば少なくともその子は死なないで済むんだ。どうだ?」
その時、耐えきれないように莉子が倒れた。
息がハアハアと苦しそうで、もう呼吸困難になっていた。
「ほら、もう呼吸困難になっている。あとは時間の問題だ。あと、10分以内にその子は死ぬぞ。
いいのか?人質がいなくなるぞ!どうする?あとは、強行突破されてお前が死ぬぞ」と俺は一歩も引かなかった。
「だから俺が人質になると言っているだろう!交換条件だ」と言って、俺はその場で這って莉子のそばに行った。
そして、「さあ、俺を縛ってくれていいぞ。そのかわりその子を放せ!」と言って、寝ころんだまま両手を合わせて差し出した。
そして後ろの方の人に「大至急酸素ボンベを持ってきてくれ!」と怒鳴った。
「そうか、それならそうしようか。まだ院長は来ないもんなあ」というと、そばの夏君に向かってこいつの手を縛れと命令した。
「夏君、そうしてくれ」と俺は言った。そして、犯人が持っていたひもで俺の手を夏君が縛った。
「これでいいだろう?その女の子と交換だから連れていく。もう死にそうじゃないか!早く渡してくれ」と夏君が言った。
すると犯人が莉子をどーんと前の夏君の方に突き飛ばした。夏君はすぐ莉子を抱いて後ろの方に走った。
後ろにはストレッチャーが何台か用意されており、岩城がハラハラしながらこっちを見ていた。
「ここだ、ここに莉子ちゃんを寝かせてくれ」と言って、すぐ酸素マスクをしてくれた。
そしてそのまま、ストレッチャーを他のスタッフに頼んで治療をしてくれと言って奥に運ばれていった。
そこへ病院長がやってきた。「俺に用事だそうだが、こんなに関係のない人たちを犠牲にしてまで、一体何が言いたいんだっ?」
「要求があるなら早く言えっ!!」と院長が怒鳴った。
すると犯人は「よくも俺の女房を殺してくれたな!復讐してやる。お前も殺して俺も死ぬ!」と言って院長に銃を向けた。
二人がやり合っている間に俺は少しずつ体制を整えていった。寝転がっているのをそっと起き上がって、横から犯人に体当たりした。
すると犯人が倒れそうになって俺を撃った!
そこで警察官たちが一斉に飛び掛かって暴れる犯人を捕らえた。
俺はそこで記憶が途切れた・・・・。
岩城が飛んできて「ストレッチャーを持って来い!すぐ運ぶぞ!」と北原を乗せた。
「すぐ止血だ、ラインも取って、あとレントゲンにCTだ。全身を撮るんだ。手配をしろ!救急の処置室に運べ!」と大声で指示した。
どくどくと胸から出血していた。北原は意識がない。酸素をよこせ! その後、緊急オペに岩城が入った。
夏君は莉子の方に向かった。お兄さんはプロに任せよう。とりあえず莉子だ。お兄さんに頼まれているから、全うしないといけない。莉子は内科の処置室にいた。
喘息の治療を済ませて、今は酸素マスクをしたまま眠っている。あとは様子見だな。
そうだ!お兄さんのお父さんに電話しないといけない!。夏は大急ぎで電話した。お父さんにつながって事情を話すとすぐ病院に向かうと言ってくれた。ふう・・・。良かった。
莉子はしばらく眠っているだろうから、お兄さんの様子を見てこよう。外科に行って聞くと、今は緊急オペ中だそうだ。オペ室のドア近くの椅子で待つことにした。
お兄さんのお父さんからは着いたら携帯に電話すると言ってくれた。ふう......、夏は頭を抱えた。
一体これからどうすればいいんだよ?? お兄さん、とにかく助かって欲しい。頼むから、お願いだから......と泣きながら祈った。
すると応答がない。警察官が「大丈夫ですか?けがをしているなら医者が控えていますので、教えて下さい。ドアを開けてください」と言った。しばらく待っても返事がない。
「返事がないので倒れていると判断してドアを壊しますよ」と警察官が言った。
すると、かちゃっと音がして、そろそろとドアが開いた。真っ先に莉子が出て来た! しかし、縛られていて、後ろから銃を突きつけられている。
でも莉子はハアハアと言っていて今にも倒れそうだった。まずい。喘息の発作が起きそうだ。早く何とかしなくては。
みんな後ずさりをして半円に囲んだ。そこで俺は犯人に言った。
「その子は喘息の発作が出ている。呼吸が乱れているだろう。何が目的か知らないが、このまま放っておけばこの子は呼吸困難で確実に死んでしまうんだぞ。お前はそれだけで殺人犯になるんだぞ。いいのか?」
「う、うるさい。どうでもいいから院長を呼んで来い!それまでここを動かないぞ!」と言って一歩も引かない。
俺は、後ろの人に「病院長を呼んできてください」と大声で言った。
「お前だってケガをしているようだな。院長が来るまでには時間がかかるんだ。病院は広いからなあ」と俺が言うと、さらに焦った様子で、「うるさいっ!!黙れ。俺は院長に用事があるだけだ。早く連れてきたらどうだ?」
「そうか、じゃあ、人質になるなら俺が代わるよ。そうすれば少なくともその子は死なないで済むんだ。どうだ?」
その時、耐えきれないように莉子が倒れた。
息がハアハアと苦しそうで、もう呼吸困難になっていた。
「ほら、もう呼吸困難になっている。あとは時間の問題だ。あと、10分以内にその子は死ぬぞ。
いいのか?人質がいなくなるぞ!どうする?あとは、強行突破されてお前が死ぬぞ」と俺は一歩も引かなかった。
「だから俺が人質になると言っているだろう!交換条件だ」と言って、俺はその場で這って莉子のそばに行った。
そして、「さあ、俺を縛ってくれていいぞ。そのかわりその子を放せ!」と言って、寝ころんだまま両手を合わせて差し出した。
そして後ろの方の人に「大至急酸素ボンベを持ってきてくれ!」と怒鳴った。
「そうか、それならそうしようか。まだ院長は来ないもんなあ」というと、そばの夏君に向かってこいつの手を縛れと命令した。
「夏君、そうしてくれ」と俺は言った。そして、犯人が持っていたひもで俺の手を夏君が縛った。
「これでいいだろう?その女の子と交換だから連れていく。もう死にそうじゃないか!早く渡してくれ」と夏君が言った。
すると犯人が莉子をどーんと前の夏君の方に突き飛ばした。夏君はすぐ莉子を抱いて後ろの方に走った。
後ろにはストレッチャーが何台か用意されており、岩城がハラハラしながらこっちを見ていた。
「ここだ、ここに莉子ちゃんを寝かせてくれ」と言って、すぐ酸素マスクをしてくれた。
そしてそのまま、ストレッチャーを他のスタッフに頼んで治療をしてくれと言って奥に運ばれていった。
そこへ病院長がやってきた。「俺に用事だそうだが、こんなに関係のない人たちを犠牲にしてまで、一体何が言いたいんだっ?」
「要求があるなら早く言えっ!!」と院長が怒鳴った。
すると犯人は「よくも俺の女房を殺してくれたな!復讐してやる。お前も殺して俺も死ぬ!」と言って院長に銃を向けた。
二人がやり合っている間に俺は少しずつ体制を整えていった。寝転がっているのをそっと起き上がって、横から犯人に体当たりした。
すると犯人が倒れそうになって俺を撃った!
そこで警察官たちが一斉に飛び掛かって暴れる犯人を捕らえた。
俺はそこで記憶が途切れた・・・・。
岩城が飛んできて「ストレッチャーを持って来い!すぐ運ぶぞ!」と北原を乗せた。
「すぐ止血だ、ラインも取って、あとレントゲンにCTだ。全身を撮るんだ。手配をしろ!救急の処置室に運べ!」と大声で指示した。
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そうだ!お兄さんのお父さんに電話しないといけない!。夏は大急ぎで電話した。お父さんにつながって事情を話すとすぐ病院に向かうと言ってくれた。ふう・・・。良かった。
莉子はしばらく眠っているだろうから、お兄さんの様子を見てこよう。外科に行って聞くと、今は緊急オペ中だそうだ。オペ室のドア近くの椅子で待つことにした。
お兄さんのお父さんからは着いたら携帯に電話すると言ってくれた。ふう......、夏は頭を抱えた。
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