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576話 桃香・才能開眼
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夏がもう帰って来た。金曜はゆっくりして土曜日に帰ってくればいいのにさ。
結局、夕べは遅くなってから俺のベッドにもぐりこんできた。
しょうがない。かわいいヤツだから抱きしめて一緒に眠った。
抱くのは旅行に行くまで我慢だ。夏の体力も温存しないといけないからな。
明日が楽しみだ。サイトで見つけた山間の和風の温泉旅館だ。和風なのにおしゃれでモダンだ。
出来たばかりの新しい旅館のようだ。全部で7部屋しかないらしい。
1部屋が十分な広さだからそうなるんだろうなあ。
和風の庭に囲まれた離れの部屋があったから、ちょっと贅沢だが食事も良さそうなので予約した。
専用の露天風呂があって、居間でお茶をしながら庭を見れば、手前に露天風呂があるから、入っている人を眺めながらお茶を飲むのか?不思議だ。
どういう造りなんだろう?これは見てみないと駄目だな。面白い。
離れなら防音も大丈夫かなあ。夏には内緒だけどそれが一番の条件だよ。
ようやく午前の診療が終わった。
皆でお弁当を食べてから出かけようと思う。
昨日のうちに旅行の用意も済ませておいたしね。
さあ、食べよう。皆で食べていると、夏がすごい話を持ってきた。
「昨日ねえ、父に桃の描いたキャラクターがかわいいって言ったら、すごく乗り気なんだよ。Tシャツにプリントして会社のみんなに意見を聞くって言ってたんだけど、もしかしたら商品化するかもしれないよ。いいかなあ?」
莉子「えー?本当?すご~い。桃香やったね!!」
桃「ええ?私の絵がTシャツになるの?」
莉子「そうだってよ。楽しいねえ。うれしいでしょう?」
桃「うん。うれしい。早く見たいよー」
春樹「おいおい、マジか?桃香までイラストレーターデビューか、早すぎないか?」
夏「いや、子供らしさが売りなんですよ。大人になったらまた別の話だから、今だから価値があるんですよ」
春樹「ふ~ん。そうなんだ。先が思いやられるよ」
夏「任せてくださいよ。RIKOカンパニーのメンバーも喜びますよ。また新しいキャラクターが増えるんですからね」
莉子「ねえ、桃香のサインはどうなるの?ほら、絵に描くでしょう?書いた人のサインよ」
夏「あっ、そうだ。そこまで考えなかった。何か希望があるの?」
莉子「う~んとねえ、桃香も書けるのが良いよね。momoはどう?」
夏「いいねえ~、じゃあ伝えておくよ。というか、待てよ・・ごめん。ちょっと保留。もしかしたらサインだけ別のデザインにするかもしれないからさ。帰ってきたらその話を詰めるよ」
莉子「オッケー。じゃあ、桃香に、momoのサインをいくつか書かせてみるわ」
春樹「やれやれ。もう本格的に始まったな。桃香がもうサインを練習するんだなあ。家の中にスターが二人も出るのか?先が思いやられるよ」
夏「大丈夫ですよ。慣れ!慣れですよ」
結局、夕べは遅くなってから俺のベッドにもぐりこんできた。
しょうがない。かわいいヤツだから抱きしめて一緒に眠った。
抱くのは旅行に行くまで我慢だ。夏の体力も温存しないといけないからな。
明日が楽しみだ。サイトで見つけた山間の和風の温泉旅館だ。和風なのにおしゃれでモダンだ。
出来たばかりの新しい旅館のようだ。全部で7部屋しかないらしい。
1部屋が十分な広さだからそうなるんだろうなあ。
和風の庭に囲まれた離れの部屋があったから、ちょっと贅沢だが食事も良さそうなので予約した。
専用の露天風呂があって、居間でお茶をしながら庭を見れば、手前に露天風呂があるから、入っている人を眺めながらお茶を飲むのか?不思議だ。
どういう造りなんだろう?これは見てみないと駄目だな。面白い。
離れなら防音も大丈夫かなあ。夏には内緒だけどそれが一番の条件だよ。
ようやく午前の診療が終わった。
皆でお弁当を食べてから出かけようと思う。
昨日のうちに旅行の用意も済ませておいたしね。
さあ、食べよう。皆で食べていると、夏がすごい話を持ってきた。
「昨日ねえ、父に桃の描いたキャラクターがかわいいって言ったら、すごく乗り気なんだよ。Tシャツにプリントして会社のみんなに意見を聞くって言ってたんだけど、もしかしたら商品化するかもしれないよ。いいかなあ?」
莉子「えー?本当?すご~い。桃香やったね!!」
桃「ええ?私の絵がTシャツになるの?」
莉子「そうだってよ。楽しいねえ。うれしいでしょう?」
桃「うん。うれしい。早く見たいよー」
春樹「おいおい、マジか?桃香までイラストレーターデビューか、早すぎないか?」
夏「いや、子供らしさが売りなんですよ。大人になったらまた別の話だから、今だから価値があるんですよ」
春樹「ふ~ん。そうなんだ。先が思いやられるよ」
夏「任せてくださいよ。RIKOカンパニーのメンバーも喜びますよ。また新しいキャラクターが増えるんですからね」
莉子「ねえ、桃香のサインはどうなるの?ほら、絵に描くでしょう?書いた人のサインよ」
夏「あっ、そうだ。そこまで考えなかった。何か希望があるの?」
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夏「いいねえ~、じゃあ伝えておくよ。というか、待てよ・・ごめん。ちょっと保留。もしかしたらサインだけ別のデザインにするかもしれないからさ。帰ってきたらその話を詰めるよ」
莉子「オッケー。じゃあ、桃香に、momoのサインをいくつか書かせてみるわ」
春樹「やれやれ。もう本格的に始まったな。桃香がもうサインを練習するんだなあ。家の中にスターが二人も出るのか?先が思いやられるよ」
夏「大丈夫ですよ。慣れ!慣れですよ」
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